バージョンアップインストールが正常に完了した状態に修復します。
バージョンアップインストールが失敗したサーバで、以下の手順を実施してください。
インストールが失敗した原因を取り除きます。
旧バージョンレベルをアンインストールします。
「プログラムと機能」画面に旧バージョンレベルが表示されている場合は、旧バージョンレベルをアンインストールしてください。旧バージョンレベルが表示されていない場合、または表示されていてもアンインストールの実行が失敗する場合は、以下の手順でStorage Cruiserエージェントを強制削除してください。
Storage Cruiserエージェントサービスの停止
Service Control Managerを開き、ETERNUS SF Storage Cruiser Agentサービスを停止します。
Service Control ManagerにETERNUS SF Storage Cruiser Agentサービスが存在しない場合は、管理者として実行したコマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行してください。
sc stop "ETERNUS SF Storage Cruiser Agent"
本コマンドがエラー終了しても、無視してください。
Storage Cruiserエージェントサービスの削除
Storage Cruiserエージェントサービスを削除します。
管理者として実行したコマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行して、Storage Cruiserエージェントサービスを削除してください。
sc delete "ETERNUS SF Storage Cruiser Agent"
レジストリの削除
Storage Cruiserエージェント関連のレジストリを削除します。
該当するレジストリが存在しない場合、作業は不要です。
注意
レジストリの削除に失敗すると、システムに重大な影響を与える可能性があります。事前にレジストリをバックアップすることを推奨します。
レジストリエディタで、以下のレジストリを削除してください。
[32ビットOSの場合]
HKEY_CLASSES_ROOT\Installer\Products\472B5B2AC92C5C44682AC58BE99AA69B HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\ETERNUS-SSC\Agent HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install\ETERNUS-SSC\AgentLevel HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Products\472B5B2AC92C5C44682AC58BE99AA69B HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{A2B5B274-C29C-44C5-86A2-5CB89EA96AB9} HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\InstallShield_{A2B5B274-C29C-44C5-86A2-5CB89EA96AB9}
[64ビットOSの場合]
HKEY_CLASSES_ROOT\Installer\Products\472B5B2AC92C5C44682AC58BE99AA69B HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\ETERNUS-SSC\Agent HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\Install\ETERNUS-SSC\AgentLevel HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Products\472B5B2AC92C5C44682AC58BE99AA69B HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{A2B5B274-C29C-44C5-86A2-5CB89EA96AB9} HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\InstallShield_{A2B5B274-C29C-44C5-86A2-5CB89EA96AB9} HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\ETERNUS-SSC\Agent HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\Install\ETERNUS-SSC\AgentLevel HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\UserData\S-1-5-18\Products\472B5B2AC92C5C44682AC58BE99AA69B HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{A2B5B274-C29C-44C5-86A2-5CB89EA96AB9} HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\InstallShield_{A2B5B274-C29C-44C5-86A2-5CB89EA96AB9}
Storage Cruiserエージェントインストールディレクトリの削除
エクスプローラなどで、旧版のStorage Cruiserエージェントをインストールしたときの、プログラムディレクトリ、環境設定ディレクトリ、および作業ディレクトリを削除します。
インストーラ作成ディレクトリの削除
インストーラ作成ディレクトリを削除します。
以下のディレクトリが存在する場合は、エクスプローラなどでディレクトリを削除してください。
[32ビットOSの場合]
<Windowsインストールドライブ>\Program Files\InstallShield Installation Information\{A2B5B274-C29C-44C5-86A2-5CB89EA96AB9}
[64ビットOSの場合]
<Windowsインストールドライブ>\Program Files (x86)\InstallShield Installation Information\{A2B5B274-C29C-44C5-86A2-5CB89EA96AB9}
ポイント
インストーラは、隠しディレクトリを作成します。
エクスプローラの「フォルダーと検索のオプション」の「表示」タブの「ファイルとフォルダーの表示で隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」のラジオボタンを選択すると、隠しディレクトリが表示されます。
サービス名の削除
サービス名を削除します。
%SystemRoot%\system32\drivers\etc\servicesファイルに以下の行が存在する場合は、その行を削除してください。
sscruisera
Storage Cruiserエージェントをインストールします。
DVD-ROMから、本バージョンレベルのStorage Cruiserエージェントを新規インストールしてください。
旧バージョンレベルの運用環境をリストアします。
以下の手順で、旧バージョンレベルをリストアしてください。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
すでにAdministrator権限を持つユーザーでログインしている場合、本手順は不要です。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
すでにDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入していれば、本手順は不要です。
DVD-ROM内の以下のバッチファイルを実行して、旧バージョンレベルをリストアします。
<DVD-ROMドライブ>\Agent_windows\Storage_Cruiser\windows_x86\scagtpostinst.bat backupDir
backupDirには、バックアップデータが格納されているディレクトリを、絶対パスで指定してください。
ポイント
ディレクトリ名に半角空白を含む場合は、ダブルクォートで囲みます。
DVD-ROMをDVD-ROMドライブから取り出します。
以上で、バージョンアップインストール時に異常が発生した場合の対処は終了です。
続いて、バージョンアップインストール後の作業を実施します。「7.3.4 バージョンアップインストール後の作業」を実施してください。