クラスタ運用をしていない場合のバージョンアップインストール手順について説明します。
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのバージョンアップインストールを実施する前に行っておくべき作業について、説明します。
ポイント
バージョンアップインストール中に異常が発生すると、バージョンアップインストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。このため、バージョンアップインストール前の状態に戻す場合は、システムをバックアップすることを推奨します。
バージョンアップインストール中に異常が発生し、バージョンアップインストール前の状態に戻す場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。
以下の手順で、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleの運用環境をバックアップします。
なお、バックアップに必要な容量は100MBです。
作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM メディアパック (Solaris版) マネージャープログラム (2/2)」または「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) マネージャープログラム (2/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
DVD-ROMをマウントします。自動マウントされる場合、本作業は不要です。
例:
# mount /mnt/dvd
旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
以下のコマンドを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。
# /mnt/dvd/Manager_unix/vuptools/esfccmpreinst.sh backupDir
バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、コマンドを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " / ` * ? \ $ [ ] , % ! { } 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
バージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
バージョンアップインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。
本バージョンレベルの、ETERNUS SF ManagerプログラムまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下部分を参照してください。
ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを使用する場合
「ETERNUS SF Managerの動作環境」
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールして使用する場合
「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」
旧バージョンレベルの、ETERNUS SF ManagerプログラムまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下部分を参照してください。
ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを使用する場合
「ETERNUS SF Managerの動作環境」
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールして使用する場合
「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」
「C.6 AdvancedCopy Manager Copy Control Module 14.xおよび15.xのバージョンアップインストール手順(Solaris版、Linux版)」を参照して、バージョンアップインストールを実施してください。
参考
バージョンアップインストールが異常終了した場合は、異常の原因を取り除いたあと、以下の手順で復旧してください。
本バージョンレベルをインストールしてください。
インストールが正常終了したら、「9.7.1.3 バージョンアップインストール後の作業」から継続してください。
バージョンアップインストールを実施したあとに必要な作業について、説明します。
以下の手順で、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleの運用環境をリストアします。なお、手順1~手順3がすでに実施されている場合、再実施は不要です。
作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM メディアパック (Solaris版) マネージャープログラム (2/2)」または「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) マネージャープログラム (2/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
DVD-ROMをマウントします。自動マウントされる場合、本作業は不要です。
例:
# mount /mnt/dvd
旧バージョンレベルのリストアを実施します。
以下のコマンドを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定します。
# /mnt/dvd/Manager_unix/vuptools/esfccmpostinst.sh backupDir
リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、コマンドを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " / ` * ? \ $ [ ] , % ! { } 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
DVD-ROMをアンマウントします。
例:
# umount /mnt/dvd
DVD-ROMを装置から取り出します。
バージョンアップ後に正常動作を確認できたら、「9.7.1.1.1 環境設定ファイルのバックアップ」の手順4で作成したバックアップ先ディレクトリ内のバックアップデータを削除して問題ありません。