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ETERNUS SF Express 16.1 / Storage Cruiser 16.1 / AdvancedCopy Manager 16.1 移行ガイド
FUJITSU Storage

9.6.2 クラスタ運用の場合のバージョンアップインストール

クラスタ運用をしている場合のバージョンアップインストール手順について説明します。

ここでは、以下の値を使用して説明します。

説明

$INS_DIR

AdvancedCopy Manager CCMのインストール時の「プログラムディレクトリ」

9.6.2.1 バージョンアップインストール前の作業

クラスタ運用時にWindows版AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのバージョンアップインストールを実施する前に、行っておくべき作業について説明します。

ポイント

バージョンアップインストール中に異常が発生すると、バージョンアップインストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。このため、バージョンアップインストール前の状態に戻す場合は、システムをバックアップすることを推奨します。

バージョンアップインストール中に異常が発生し、バージョンアップインストール前の状態に戻す場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。

  1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

  2. セカンダリノードで、CCMサーバ業務が停止していることを確認します。

    CCMサーバ業務が停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を停止します。

  3. プライマリノードで、CCMサーバ業務を停止します。

    フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を停止します。
    ただし、AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。

  4. プライマリノードで、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Manager Copy Control Module運用環境をバックアップします。
    なお、バックアップに必要な容量は100MBです。

    1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
      すでにAdministrator権限を持つユーザーでログオンしている場合、本手順は不要です。

    2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
      DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

    3. 旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
      以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。

      <DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfccmpreinst_cluster.bat backupDir -primary

      バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    4. DVD-ROMを装置から取り出します。
      セカンダリノードで作業をするために、DVD-ROMを装置から取り出してください。

  5. プライマリノードで、ディスクの空き容量の確認をします。
    バージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
    バージョンアップインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。

    本バージョンレベルに必要な空き容量

    本バージョンレベルの、ETERNUS SF ManagerプログラムまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
    必要な空き容量は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下部分を参照してください。

    • ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを使用する場合
      「ETERNUS SF Managerの動作環境」

    • AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールして使用する場合
      「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

    旧バージョンレベルに必要な空き容量

    旧バージョンレベルの、ETERNUS SF ManagerプログラムまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
    必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下部分を参照してください。

    • ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを使用する場合
      「ETERNUS SF Managerの動作環境」

    • AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールして使用する場合
      「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

  6. セカンダリノードで、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Manager Copy Control Module運用環境をバックアップします。
    バックアップに必要な容量は10MBです。

    1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
      すでにAdministrator権限を持つユーザーでログオンしている場合、本手順は不要です。

    2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
      DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

    3. 旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
      以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。

      <DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfccmpreinst_cluster.bat backupDir -secondary

      バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    4. DVD-ROMを装置から取り出します。
      プライマリノードで作業をするために、DVD-ROMを装置から取り出してください。

  7. セカンダリノードで、ディスクの空き容量の確認をします。

    バージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
    バージョンアップインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。

    本バージョンレベルに必要な空き容量

    本バージョンレベルの、ETERNUS SF ManagerプログラムまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
    必要な空き容量は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下部分を参照してください。

    • ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを使用する場合

      「ETERNUS SF Managerの動作環境」

    • AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールして使用する場合

      「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

    旧バージョンレベルに必要な空き容量

    旧バージョンレベルの、ETERNUS SF ManagerプログラムまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
    必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下部分を参照してください。

    • ETERNUS SF Managerプログラムに含まれているAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを使用する場合

      「ETERNUS SF Managerの動作環境」

    • AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleプログラムをインストールして使用する場合

      「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

  8. クラスタのアンセットアップを実施します。

    参照

    作業手順は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「CCMサーバ業務のクラスタ環境削除」を参照してください。

9.6.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)

C.5 AdvancedCopy Manager Copy Control Module 14.xおよび15.xのバージョンアップインストール手順(Windows版)」を参照して、バージョンアップインストールを実施してください。

参考

バージョンアップインストールが異常終了した場合は、異常の原因を取り除いたあと、以下の手順で復旧してください。

  1. 本バージョンレベルをインストールしてください。

  2. インストールが正常終了したら、「9.6.2.3 バージョンアップインストール手順(セカンダリノード)」から継続してください。

9.6.2.3 バージョンアップインストール手順(セカンダリノード)

セカンダリノードでバージョンアップインストールをします。

バージョンアップの手順はプライマリノードと同じです。「9.6.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)」を参照してください。

参考

バージョンアップインストールが異常終了した場合は、異常の原因を取り除いたあと、以下の手順で復旧してください。

  1. 本バージョンレベルをインストールしてください。

  2. インストールが正常終了したら、下記に示す作業から継続してください。

プライマリノードとセカンダリノードでバージョンアップインストールを実施したあとは、クラスタのセットアップを実施します。本バージョンレベルの『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「CCMサーバ業務のカスタマイズの準備」および「CCMサーバ業務のカスタマイズ」を参照してください。

9.6.2.4 バージョンアップインストール後の作業(プライマリノード)

クラスタ運用の場合に、Windows版AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのバージョンアップインストールを実施したあとに、プライマリノードで行っておくべき作業について説明します。

  1. CCMサーバ業務を停止します。
    フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を停止します。
    ただし、AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。

  2. 旧バージョンレベルのリストアを実施します。なお、手順aと手順bがすでに実施されている場合、再実施は不要です。
    以下の手順で、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Manager Copy Control Module運用環境をリストアします。

    1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

    2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
      DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

    3. 旧バージョンレベルのリストアを実施します。
      以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定します。

      <DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfccmpostinst_cluster.bat backupDir -primary

      リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    4. DVD-ROMを装置から取り出します。
      セカンダリノードで作業をするために、DVD-ROMを装置から取り出してください。

9.6.2.5 バージョンアップインストール後の作業(セカンダリノード)

クラスタ運用の場合に、Windows版AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのバージョンアップインストールを実施したあとに、セカンダリノードで行っておくべき作業について説明します。

  1. CCMサーバ業務が停止していることを確認します。
    停止していない場合は、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を停止します。

  2. 旧バージョンレベルのリストアを実施します。なお、手順aと手順bがすでに実施されている場合、再実施は不要です。
    以下の手順で、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Manager Copy Control Module運用環境をリストアします。

    1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

    2. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
      DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

    3. 旧バージョンレベルのリストアを実施します。
      以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定します。

      <DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfccmpostinst_cluster.bat backupDir -secondary

      リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。

      ポイント

      • ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。

      • ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。

    4. DVD-ROMを装置から取り出します。

9.6.2.6 CCMサーバ業務の起動

CCMサーバ業務を起動します。

プライマリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を起動します。

ポイント

バージョンアップ後に正常動作を確認できたら、「9.6.2.1 バージョンアップインストール前の作業」の手順4-cおよび手順6-cで作成したバックアップ先ディレクトリ内のバックアップデータを削除して問題ありません。