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ETERNUS SF Express 16.1 / Storage Cruiser 16.1 / AdvancedCopy Manager 16.1 移行ガイド
FUJITSU Storage

6.5.1 バージョンアップインストール前の作業

RHEL5/RHEL6環境でStorage Cruiserエージェントのバージョンアップインストールを実施する前に、行っておくべき作業について説明します。

ポイント

  • バージョンアップインストール中に異常が発生すると、インストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。このため、バージョンアップインストールの前にはシステムをバックアップすることを推奨します。
    バージョンアップインストール中に異常が発生し、元の状態に戻す場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。

  • バージョンアップインストールが異常終了した場合は、「11.2.3 Storage Cruiserエージェントのバージョンアップインストールで異常が発生した場合の対処(Solaris、RHEL5/RHEL6環境)」を参照し、正常な状態に復旧してください。

  • Storage Cruiserエージェントのバージョンアップ後に正常動作を確認できたら、「6.5.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」の手順5で作成したバックアップ先ディレクトリ内のバックアップデータを削除して問題ありません。

6.5.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ

バージョンアップインストールに失敗した時のリカバリ用に、旧バージョンレベルのStorage Cruiserエージェントの運用環境をバックアップします。手順は以下のとおりです。

  1. 作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

  2. 以下のコマンドを実行して、デーモンを停止します。

    # /opt/FJSVssage/bin/pstorageagt
  3. 以下のコマンドを実行して、デーモンが停止したことを確認します。

    # /bin/ps -ef | grep FJSVssage

    デーモンが停止していない場合は、以下のコマンドを実行してデーモンを強制停止してください。

    # /usr/bin/kill -9 <デーモンのプロセスID>
  4. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
    DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
    DVD-ROMドライブに挿入したDVD-ROM媒体をマウントします。
    以下のコマンド実行例では、DVD-ROMドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。DVD-ROMドライブのデバイス名は、装置によって異なります。

    # mount /dev/cdrom <DVD-ROMマウントポイント>
  5. 旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
    DVD-ROM内の以下のシェルスクリプトを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。

    <DVD-ROMマウントディレクトリ>/Agent_unix/Storage_Cruiser/Linux/scagtpreinst.sh backupDir

    バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、シェルスクリプトを再実行してください。