クラスタ運用をしている場合のバージョンアップインストール手順について説明します。
ここでは、以下の値を使用して説明します。
値 | 説明 |
---|---|
$INS_DIR | ETERNUS SF Managerのインストール時の「プログラムディレクトリ」 |
$ETC_DIR | ETERNUS SF Managerのインストール時の「環境設定ディレクトリ」 |
クラスタ運用時にWindows版AdvancedCopy Managerマネージャーのバージョンアップインストールを実施する前に、行っておくべき作業について説明します。
ポイント
バージョンアップインストール中に異常が発生すると、バージョンアップインストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。このため、バージョンアップインストール前の状態に戻す場合は、システムをバックアップすることを推奨します。
バージョンアップインストール中に異常が発生し、バージョンアップインストール前の状態に戻す場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。
セカンダリノードで、ETERNUS SF Managerサービスが停止していることを確認します。
サービスが停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。
ETERNUS VASA ProviderまたはETERNUS Information Providerを使用している場合は、セカンダリノードで、ETERNUS Information Providerサービスが停止していることを確認します。
サービスが停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS Information Providerが属する業務を停止します。
プライマリノードで、ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。
ただし、ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
ETERNUS VASA ProviderまたはETERNUS Information Providerを使用している場合は、プライマリノードで、ETERNUS Information Providerサービスを停止します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS Information Providerが属する業務を停止します。
ただし、ETERNUS Information Providerの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、以下の手順を実施します。
対象業務のセカンダリノードで、管理対象サーバ業務が停止していることを確認します。
管理対象サーバ業務が停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を停止します。
管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のセカンダリノードで本手順を実施します。
対象業務のプライマリノードで、管理対象サーバ業務を停止します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を停止します。
ただし、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のプライマリノードで本手順を実施します。
すべてのノードのローカル業務サービスを停止します。
以下の手順を実施します。
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択し、サービス画面を表示します。
「AdvancedCopy Manager COM Service」を選択し、[停止]ボタンをクリックします。
プライマリノードで、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャー運用環境をバックアップします。
バックアップに必要な容量は、「A.33 旧バージョンレベルのバックアップに必要な容量」を参照してください。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
旧バージョンレベルをバックアップします。
以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、Storage Cruiserの性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能を使用していない場合、tmpDir の指定は不要です。
<DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpreinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -primary
バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
性能管理機能に関するファイルは、旧バージョンレベルの製品がインストールされているドライブと同じ論理ドライブに退避してください。異なる論理ドライブに退避する場合、退避および復元に時間がかかることがあります。
DVD-ROMを装置から取り出します。
セカンダリノードで作業をするために、DVD-ROMを装置から取り出してください。
プライマリノードで、ディスクの空き容量の確認をします。
バージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
バージョンアップインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャープログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
プライマリノードで、排他ソフトウェアのアンインストールを実施します。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムに対する排他ソフトウェアの、インストール状況を確認してください。
インストールされている場合は、排他ソフトウェアのマニュアルを参照して、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。
参照
排他ソフトウェアは、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
プライマリノードで、Symfowareの確認を実施します。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerには、Symfowareが同梱されています。バージョンアップインストールを行うサーバにSymfowareを導入済みの場合は、Symfowareに関する確認が必要です。
参照
作業の詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」-「インストール前の作業」を参照してください。
Symfowareを導入していない場合は、作業不要です。
プライマリノードで、データベース領域の見積りを実施します。
本バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャーの運用には、データベース領域が必要です。
バージョンアップインストールを行う前に、データベース領域を見積ってください。
参照
詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」-「インストール前の作業」を参照してください。
セカンダリノードで、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャー運用環境をバックアップします。
バックアップに必要な容量は、10MBです。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをマウントします。
プライマリノードでマウント済みの場合は、アンマウントしてから、セカンダリノードでマウントします。
旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、Storage Cruiserの性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能を使用していない場合、tmpDir の指定は不要です。
<DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpreinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -secondary
バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
性能管理機能に関するファイルは、旧バージョンレベルの製品がインストールされているドライブと同じ論理ドライブに退避してください。異なる論理ドライブに退避する場合、退避および復元に時間がかかることがあります。
ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをアンマウントします。
プライマリノードの作業で必要な場合は、プライマリノードでマウントします。
DVD-ROMを装置から取り出します。
プライマリノードで作業をするために、DVD-ROMを装置から取り出してください。
セカンダリノードで、ディスクの空き容量を確認します。
バージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
バージョンアップインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャープログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
セカンダリノードで、排他ソフトウェアのアンインストールを実施します。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムに対する排他ソフトウェアの、インストール状況を確認してください。
インストールされている場合は、排他ソフトウェアのマニュアルを参照して、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。
参照
排他ソフトウェアは、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
セカンダリノードで、Symfowareの確認を実施します。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerには、Symfowareが同梱されています。バージョンアップインストールを行うサーバにSymfowareを導入済みの場合は、Symfowareに関する確認が必要です。
参照
作業の詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」-「インストール前の作業」を参照してください。
Symfowareを導入していない場合は、作業不要です。
クラスタのアンセットアップを実施します。
該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」にある「ETERNUS SF Managerのアンインストール」を参照し、サービスリソース、クラスタリソース、および不要な資源を削除してください。
注意
ETERNUS SF Managerは、アンインストールしないでください。
各ノードのETERNUS SF Managerインストールディレクトリを削除しないでください。
注意
管理対象サーバ業務が共存している場合、管理対象サーバ業務の設定は解除しないでください。
Windows版のバージョンアップインストールには、以下の2通りの方法があります。
デフォルトインストール
以下のインストール情報を使用するため、画面での入力作業を省略できます。
インストール先
プログラムディレクトリ、環境設定ディレクトリ、作業用ディレクトリともに、<システムドライブ>:\ETERNUS_SFを使用します。
通信サービスに用いるポート番号
以下に記載した、12個のポート番号を使用します。
サービス | 「ポート番号の登録」画面での表示名 | 使用する |
---|---|---|
Webコンソールサービス | ETERNUS SF Manager Apache service | 9855 |
通信サービス1 | Communications service 1 | 1226 |
通信サービス2 | Communications service 2 | 4917 |
リポジトリサービス1 | Repository service 1 | 2004 |
リポジトリサービス2 | Repository service 2 | 15432 |
リモートアクセスサービス | Remote access service | 9851 |
排他制御サービス | Exclusive control service | 9852 |
内部で使用 | Internal Port 1 | 28005 |
カスタムインストール
画面でインストール情報(インストール先、通信サービスに用いるポート番号)を入力しながら、インストールします。
バージョンアップインストールの手順は、以下のとおりです。なお、手順1と手順2がすでに実施されている場合、再実施は不要です。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム (1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
以下の初期画面が表示されます。[Manager インストール]をクリックします。
バージョンアップインストールを中断する場合は、[終了]ボタンをクリックします。
「セットアップ言語の選択」画面が表示されます。インストール処理で使用する言語を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
インストール処理中は、ここで選択した言語が適用されます。
また、アンインストール処理中に表示される言語も、ここで選択した言語が適用されます。
参考
作業対象サーバのOSの言語が日本語の場合、セットアップ言語に“英語”を選択すると英語表示されますが、メッセージボックス内のボタン([はい]ボタン、[いいえ]ボタンなど)は日本語で表示されます。
以下の画面が表示されます。バージョンアップインストールを中断する場合は、[キャンセル]ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されます。内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
「使用許諾契約」画面で、使用許諾の契約を行います。
表示されている内容を確認して、問題がない場合は、[使用許諾契約の全条項に同意します]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
「インストールオプション」画面で、インストールする機能およびオプションを選択します。
[ETERNUS SF Managerをインストールします]を選択してください。
以下の情報を参考にして、選択してください。
インストール | 説明 |
---|---|
デフォルト | 「インストール先の指定」画面および「ポート番号の登録」画面においてインストール情報の設定を省略できるため、手順9~10が不要です。 このインストール方法は、上記2画面のデフォルトインストール情報に対して自動的に以下の項目をチェックします。
エラーを検出した場合は、警告ダイアログを表示します。 |
カスタム | 手順9以降の画面で、インストール情報の設定が必要です。 |
「インストール先の指定」画面で、インストール先を指定します。
デフォルトで表示されているディレクトリ以外のディレクトリにインストールする場合は、[参照]ボタンをクリックし、インストール先ディレクトリを変更してください。すべてのディレクトリの指定が完了した後、[次へ]ボタンをクリックします。
ポイント
ディレクトリ名には、全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; # ' @ ( ) + 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、4~70文字です。
「ポート番号の登録」画面で、サービスに割り当てるポート番号を入力します。
最初に表示される値は、デフォルト値です。運用に合わせて適切なポート番号を入力してください。
変更する場合は、1024~65535の範囲で入力してください。
Internal Port 5のポート番号を変更する場合は、%SystemRoot%\system32\drivers\etc\servicesファイルを手動で編集し、以下のサービス名と1024~65535の範囲で空いているポート番号を定義してください。
サービス名 | 受信ポート | 使用目的 |
---|---|---|
astm | 24917/tcp | 内部通信の用途で使用します。 |
入力を終えたら、[次へ]ボタンをクリックします。なお、入力した値が使用されている場合は、本画面が再表示されます。
「ファイルコピーの開始」画面で、設定内容を確認します。
設定内容に誤りがなければ、[次へ]ボタンをクリックします。
設定内容を変更する場合は、[戻る]ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されます。旧製品をアンインストールするために、[はい]ボタンをクリックします。
旧製品のアンインストールが完了すると、本製品のプログラムのコピー処理が開始されます。
コピー中は、[セットアップステータス]画面に、ファイルの転送状況が表示されます。
コピー処理が完了すると、システム構成が更新されます。システム構成の更新が完了するまで待ちます。
以下の画面が表示されるので、リポジトリ用データベースを作成するための情報を入力します。
入力が完了したら、[Continue]ボタンをクリックします。
データベース作成フォルダです。
以下に記載した各データベースの格納先を、ドライブ名を含む絶対パスで入力します。ここで入力するフォルダ名は、NTFSでフォーマットされた新規のフォルダ名です。指定したフォルダがNTFS以外でフォーマットされている場合や、すでに存在する場合は、別の名前に変更してください。
各項目にはデフォルトの格納先が表示されますが、必要に応じて変更してください。
DB log file storage location
RDBログファイルを格納するフォルダを指定します。
DB dictionary file storage location
RDBディクショナリファイルを格納するフォルダを指定します。
Repository database space storage location
リポジトリデータベーススペースを格納するフォルダを指定します。
注意
データベース作成フォルダに、共有フォルダを指定しないでください。
各データベースの格納先名に指定できる文字数は、4~80文字です。全角文字、日本語、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; # ' @ ( ) + 】を使用できません。
各データベースの格納先を作成するドライブのプロパティで、[全般]タブにある[ドライブを圧縮してディスク領域を空ける]をチェックしないでください。
ドライブの圧縮を行った場合、通常のI/O処理と比べて性能上のオーバーヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存したOSがリソース不足となり、アクセスエラーが発生します。
各データベースを作成するフォルダのプロパティで、[全般]タブの[詳細設定]または[詳細]から、[属性の詳細]にある[圧縮属性または暗号化属性]の項目をチェックしないでください。
内容の圧縮を行った場合、通常のI/O処理と比べて性能上のオーバーヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存したOSがリソース不足となり、アクセスエラーが発生します。
内容の暗号化を行った場合、暗号解除ができず、アクセスエラーが発生します。
リポジトリ用データベースのサイズです。
作成するデータベースの容量をMB単位で指定します。インストール前に「7.1.1.1.5 データベース領域の見積り」で算出した値を指定します。デフォルト値を利用する場合は、[Default size (65MB)]チェックボックスをチェックします。
以下の画面が表示されるので、IPアドレスおよびデータベースにアクセスするユーザーを設定します。
入力が完了したら、[Settings]ボタンをクリックします。
運用管理サーバ(自システム)のIPアドレスです。
以下を参考にIPアドレスを指定してください。
運用管理サーバでIPv4アドレスだけを使用している場合
使用しているIPv4アドレスを設定してください。
運用管理サーバでIPv6アドレスだけを使用している場合
仮のIPv4アドレス(例えば、127.0.0.1)を設定してください。
バージョンアップインストール完了後、以下の操作を実施し運用管理サーバのIPアドレスのバージョンをIPv6に変更します。
運用管理サーバで、サーバ情報変更指示ファイルを作成します。サーバ情報変更指示ファイルに記載する変更後のIPアドレスには、IPv6アドレスだけを記載します。
stgxfwcmmodsrvコマンドを-fオプション付きで実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -f <サーバ情報変更指示ファイル名>
運用管理サーバでIPv4アドレスとIPv6アドレスの両方を使用している場合
使用しているIPv4アドレスを設定してください。
バージョンアップインストール完了後、以下の操作を実施し運用管理サーバのIPアドレスとして、IPv6アドレスを追加します。
運用管理サーバで、サーバ情報変更指示ファイルを作成します。サーバ情報変更指示ファイルに記載する変更後のIPアドレスには、IPv4アドレスとIPv6アドレスの両方を記載します。
stgxfwcmmodsrvコマンドを-fオプション付きで実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -f <サーバ情報変更指示ファイル名>
参考
IPアドレス情報の更新手順は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
コマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。
データベースにアクセスするユーザー名とパスワードです。
ここで指定するユーザーには、ローカルログオンまたはドメインログオンの権限が必要です。
ユーザー名とパスワードのデフォルト値は、『ソフトウェア説明書』の「インストール手順」を参照してください。
ただし、デフォルト値の使用はセキュリティ面で問題となることがあるため、デフォルト値以外の値を使用してください。
指定するユーザー名とパスワードには、以下の条件があります。
オペレーティングシステムで指定できるユーザー名、パスワードであること
18文字(バイト)以内であること
参考
ここで指定したユーザー名がシステムに未登録の場合は、登録を行い、ローカルログオンまたはドメインログオンの権限を付加します。以下の表を参考にして、使用するサーバ種別に対応するユーザーを指定してください。
サーバ種別 | 指定するユーザー |
---|---|
ドメインコントローラー | ドメインユーザー |
ドメイン所属マシン | ローカルユーザー |
WORKGROUP(ドメインに所属しない) |
システムに登録済みのユーザー名を指定する場合は、登録済みユーザー名と同じ文字(大文字・小文字など)を指定してください。
注意
ドメインのAdministratorsに所属したユーザーが、Windows Server 2008以降の環境にインストールする場合、Windowsの「Computer Browserサービス」が開始している必要があります。「Computer Browserサービス」を未起動の状態でインストールすると、「Machine information cannot be obtained」メッセージを出力してデータベースのセットアップ処理が失敗します。
以下の画面が表示されます。内容を確認して、[Start]ボタンをクリックします。
データベースのセットアップ処理が開始されます。処理が完了すると、以下の画面が表示されるので、[Close]ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されます。バージョンアップインストールの処理を終了するため、[完了]ボタンをクリックします。
バージョンアップインストールに使用したDVD-ROMを装置から取り出します。
以上で、Windows版のAdvancedCopy Managerマネージャーのバージョンアップインストールは終了です。
ポイント
バージョンアップインストールが異常終了した場合は、以下の手順により復旧してください。
本バージョンレベルをインストールしてください。
インストールが正常終了したら、「7.1.2.3 バージョンアップインストール手順(セカンダリノード)」から継続してください。
セカンダリノードでバージョンアップインストールをします。
バージョンアップの手順はプライマリノードと同じです。「7.1.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)」を参照してください。
ポイント
バージョンアップインストールが異常終了した場合は、以下の手順により復旧してください。
本バージョンレベルをインストールしてください。
インストールが正常終了したら、下記に示す作業から継続してください。
プライマリノードとセカンダリノードでバージョンアップインストールを実施したあとは、クラスタのセットアップを実施します。クラスタのセットアップを実施する前に、「A.7 DBアンセットアップ」を参照して、プライマリノードとセカンダリノードでリポジトリ用データベースをアンセットアップしてください。クラスタのセットアップの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の「運用管理サーバ業務のカスタマイズの準備」および「運用管理サーバ業務のカスタマイズ」を参照してください。
クラスタ運用の場合に、Windows版AdvancedCopy Managerマネージャーのバージョンアップインストールを実施したあとに、プライマリノードで行っておくべき作業について説明します。
ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。
ただし、ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスク上の、AdvancedCopy Managerの環境設定ファイルを編集します。
対象業務のプライマリノードで以下のファイルを編集します。
<管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクのドライブレター>:\etc\opt\swstorage\clsetup.ini
<管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクのドライブレター>:\etc\opt\swstorage\etc\swstg.ini
それぞれのファイル内のVersion情報を、移行後の文字列に変更します。
移行パターン | Version情報の記述内容 | |
---|---|---|
移行前 | 移行後 | |
15.0Bから16.0 | Version=V15.0 | Version=V16.0 |
15.1から16.0 | Version=V15.1 | |
15.2から16.0 | Version=V15.2 | |
15.3から16.0 | Version=V15.3 |
注意
Version行以外は、変更しないでください。
旧バージョンレベルのリストアを実施します。
以下の手順で、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャー運用環境をリストアします。なお、手順aと手順bがすでに実施されている場合、再実施は不要です。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
旧バージョンレベルのリストアを実施します
以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、Storage Cruiserの性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能に関するファイルを退避していない場合、tmpDir の指定は不要です。
<DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpostinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -primary
リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
DVD-ROMを装置から取り出します。
セカンダリノードで作業をするために、DVD-ROMを装置から取り出してください。
ETERNUS SF Managerサービスを起動します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を起動します。
プライマリノードで、サーバ情報を変更します。
データの整合性を確保するために、stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)を使用してサーバ情報を変更します。
-nオプションに運用管理サーバ名を指定して、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -n <サーバ名>
注意
サーバ情報の変更は、コマンド実行用に新しく画面を起動し、その画面で実施してください。
参照
コマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。
クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、管理対象サーバ業務のサーバ情報を変更します。
データの整合性を確保するために、stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)を使用してサーバ情報を変更します。
-nオプションに管理対象サーバ名を指定して、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -n <サーバ名>
本操作は、運用管理サーバ業務のプライマリノードで実行してください。
管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務に対して本手順を実施します。
注意
サーバ情報の変更は、コマンド実行用に新しく画面を起動し、その画面で実施してください。
参照
コマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。
プライマリノードで、リポジトリ用データベースアクセスユーザーのパスワードを再設定します。
stguserset(リポジトリアクセスユーザー変更コマンド)を使用して、リポジトリアクセスユーザーのパスワードを再設定してください。
stgusersetコマンドを実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stguserset <ユーザー名> <パスワード>
参考
パスワードに特殊文字(例えば、"!")を使用する場合は、利用するコマンドラインの仕様に合わせて特殊文字をエスケープしてください。
サービス(AdvancedCopy Manager GUI Service)を停止します。
サービス(AdvancedCopy Manager GUI ServiceおよびETERNUS SF Manager Tomcat Service)を起動します。
ポイント
パスワードを変更していない場合でも、必ず実施してください。
参照
パスワードの設定手順は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更」を参照してください。
構成情報インポートコマンドを実行します。
管理者権限でesfadm devconf importコマンドを実行して、旧バージョンレベルの構成情報を移行します。esfadm devconf importコマンドを実行する前に、管理対象の装置・サーバにアクセスできる状態であることを確認してください。
<プログラムディレクトリ>\Common\bin\esfadm devconf import -all
esfadm devconf importコマンドを実行したあとは、esfadm devconf importstatusコマンドで[IMPORT STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。
また、移行対象のインポート状況の[STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。"Failed"の場合、構成情報の移行に失敗しているため、「9.4 異常発生時の対処」を参照し対処してください。
注意
esfadm devconf importコマンド実行時に管理対象の装置・サーバにアクセスできない状態の場合、装置の構成情報が移行されていないため、esfadm devconf importコマンドの再実行が必要です。
ポイント
旧版でETERNUS VASA Providerを利用していた場合
本版に対応したETERNUS VASA Providerの再インストールが必要です。
旧版でFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packを利用していた場合
本版に対応したFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packの再インストールが必要です。
クラスタ運用の場合に、Windows版AdvancedCopy Managerマネージャーのバージョンアップインストールを実施したあとに、セカンダリノードで行っておくべき作業について説明します。
ETERNUS SF Managerのサービスが停止していることを確認します。
停止していない場合は、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。
旧バージョンレベルのリストアを実施します。なお、手順aと手順bがすでに実施されている場合、再実施は不要です。
以下の手順で、旧バージョンレベルのAdvancedCopy Managerマネージャー運用環境をリストアします。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをマウントします。
プライマリノードでマウント済みの場合は、アンマウントしてから、セカンダリノードでマウントします。
旧バージョンレベルのリストアを実施します。
以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、Storage Cruiserの性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能に関するファイルを退避していない場合、tmpDir の指定は不要です。
<DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpostinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -secondary
リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをアンマウントします。
プライマリノードの作業で必要な場合は、プライマリノードでマウントします。
DVD-ROMを装置から取り出します。
ポイント
旧版でETERNUS VASA Providerを利用していた場合
本版に対応したETERNUS VASA Providerの再インストールが必要です。
旧版でFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packを利用していた場合
本版に対応したFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packの再インストールが必要です。
以下の作業を行います。
プライマリノードで、ETERNUS SF Managerサービスが起動していることを確認します。
起動していない場合は、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を起動します。
クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、対象業務のプライマリノードで、管理対象サーバ業務を開始します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を開始します。
管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務に対して本手順を実施します。
すべてのノードのローカル業務サービスを起動します。
以下の手順を実施します。
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択し、サービス画面を表示します。
「AdvancedCopy Manager COM Service」を選択し、[起動]ボタンをクリックします。
注意
バージョンアップ前と同じWebブラウザを使用して、Webコンソールを操作する場合は、Webブラウザのキャッシュを削除してから操作してください。
ポイント
バージョンアップ後に正常動作を確認できたら、「7.1.2.1 バージョンアップインストール前の作業」の手順7-cおよび手順12-dで作成したバックアップ先ディレクトリ内のバックアップデータを削除して問題ありません。