Storage Cruiserマネージャーをバージョンアップインストールした後は、以下の作業を行います。
「4.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」で退避した運用環境をリストアします。
AdvancedCopy Managerの運用環境
AdvancedCopy Managerをインストールしていた場合は、「4.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」で退避した運用環境をリストアします。
注意
運用環境のリストアは、コマンド実行用に新しく画面を起動し、その画面で実施してください。
参照
運用環境のリストアは、以下を参照して実施してください。
サーバ種別 | OS種別 | 参照先 |
---|---|---|
運用管理サーバ | Windows | |
Solaris、 | ||
運用管理サーバ兼管理対象サーバ | Windows | 以下の順に作業してください。 |
Solaris、 | 以下の順に作業してください。 |
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleの運用環境
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleをインストールしていた場合は、「4.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」で退避した運用環境をリストアします。
参照
リストア方法は、「A.14 環境設定ファイルのリストア」を参照してください。
リポジトリ用データベースアクセスユーザーのパスワードをデフォルト値のまま使用すると、セキュリティ面で問題となることがあります。
オペレーティングシステムのユーザー情報を変更し、stguserset(リポジトリアクセスユーザー変更コマンド)を使用して、リポジトリアクセスユーザーの情報を再設定してください。
Windows環境の場合
stgusersetコマンドを実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stguserset <ユーザー名> <パスワード>
参考
パスワードに特殊文字(例えば、"!")を使用する場合は、利用するコマンドラインの仕様に合わせて特殊文字をエスケープしてください。
サービス(AdvancedCopy Manager GUI Service)を停止します。
サービス(AdvancedCopy Manager GUI ServiceおよびETERNUS SF Manager Tomcat Service)を起動します。
Solaris環境またはLinux環境の場合
stgusersetコマンドを実行します。
/opt/swstorage/bin/stguserset <ユーザー名> <パスワード>
参考
パスワードに特殊文字(例えば、"!")を使用する場合は、利用するコマンドラインの仕様に合わせて特殊文字をエスケープしてください。
RMIデーモンを停止します。
RMIデーモンを起動します。
参照
パスワードの変更手順は、使用するオペレーティングシステムに対応する『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更」を参照してください。
管理者権限でesfadm devconf importコマンドを実行して、旧バージョンレベルの構成情報を移行します。esfadm devconf importコマンドを実行する前に、管理対象の装置・サーバにアクセスできる状態であることを確認してください。
Windows環境の場合 (DOSプロンプト)
<プログラムディレクトリ>\Common\bin\esfadm devconf import -all
Solaris環境、Linux環境の場合
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfadm devconf import -all
esfadm devconf importコマンドを実行したあとは、esfadm devconf importstatusコマンドで[IMPORT STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。
また、移行対象のインポート状況の[STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。"Failed"の場合、構成情報の移行に失敗しているため、「9.4 異常発生時の対処」を参照し対処してください。
注意
esfadm devconf importコマンド実行時に管理対象の装置・サーバにアクセスできない状態の場合、装置の構成情報が移行されていないため、esfadm devconf importコマンドの再実行が必要です。
ETERNUS SF Managerの機能を使うために、ユーザーアカウントの設定をします。
参照
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ユーザーアカウントの設定」を参照してください。
Webコンソールを起動するPCと運用管理サーバの間にファイアーウォールを設置する場合は、ファイアーウォールを通過できるように設定をします。
参照
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Webコンソールを利用するための設定」を参照してください。
ETERNUS ディスクアレイにアクセスできるアカウント情報(ユーザー名とパスワード)を設定します。
参照
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイにアクセスできるアカウント情報の設定/変更」を参照してください。
必要なライセンスを設定します。
参照
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ライセンスの管理」を参照してください。
iSCSI HBA情報
iSCSIを定義していた場合は、以下の手順で情報を再設定してください。
Webコンソールにログインします。
iSCSI HBAを搭載しているサーバを選択し、アクションペインの[HBA]の下にある[追加]をクリックし、HBA情報を設定します。
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleの構成情報
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを利用する場合は、以下の手順に従って装置情報を再設定します。
参照
各コマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。
acarray list(ETERNUS ディスクアレイの情報表示コマンド)を実行して、登録されている装置情報を確認します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray list Name BOX-ID IP Address ----- ---------------------------------------- ------------ DX90 00ETERNUSDXL##ET09E24B####LH4311015511## 10.124.6.251
acarray detail(ETERNUS ディスクアレイの詳細情報表示コマンド)を実行して、登録されている装置の詳細情報を確認します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray detail -a DX90 Disk Array Name : DX90 BOX-ID : 00ETERNUSDXL##ET09E24B####LH4311015511## IP Address : 10.124.6.251 Admin User : **** Access Volume : X:
acarray remove(ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除コマンド)を実行して、登録されているすべての装置情報を削除します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray remove -a DX90 Successful completion.
acarray add(ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を実行して、削除したすべての装置情報を再登録します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray add -a DX90 -ip 10.124.6.251 -user **** -password **** -path X: Successful completion.
ポイント
旧バージョンレベルで、実在しないドライブ文字またはデバイス名をアクセスボリューム(旧名称は「アクセスパス」)に設定して登録していた装置は、リモートETERNUS ディスクアレイとして再登録してください。
Webコンソールで以下の操作を実施し、構成情報を再読込みします。
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイの一覧が、メインペインに表示されます。
メインペインで、操作対象のETERNUS ディスクアレイのチェックボックスをチェックします。
アクションペインで、[ストレージ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。
参照
本操作に関する詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの設定情報の再読込み」を参照してください。