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ETERNUS SF Express 16.0/ ETERNUS SF Storage Cruiser 16.0/ ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.0 移行ガイド
FUJITSU Storage

4.1.1 バージョンアップインストール前の作業

Storage Cruiserマネージャーのバージョンアップインストールを実施する前に行っておくべき作業について、説明します。

4.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ

旧バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャー運用環境をバックアップします。

注意

  • iSCSI HBA情報は、バックアップされません。現在の設定内容をメモしておいてください。
    旧バージョンレベルのStorage Cruiserのリソース管理画面で、iSCSIポートプロパティ情報を参照してください。

  • 性能管理情報は、バックアップされません。性能監視を実施している場合は、現在の設定内容をメモしておいてください。
    旧バージョンレベルのGUIクライアントにおいて、以下の情報を参照してください。

    • 性能監視の設定内容

      • 性能情報を取得する間隔(秒)

      • 性能監視対象(ETERNUS ディスクアレイの場合だけ。最小 LUN_V、最大 LUN_V)

    • 閾値監視の設定内容 (閾値監視を実施している場合)

      • 閾値監視時間設定
        閾値監視時間(開始時刻、停止時刻)、アラーム表示時間(開始時刻、停止時刻)、アラーム表示頻度

      • 閾値監視設定
        閾値監視対象、閾値、閾値監視単位時間、アラーム許容範囲、アラーム許容時間、下限値

AdvancedCopy Managerの運用環境

AdvancedCopy Managerがインストールされている場合は、旧バージョンレベルの運用環境をバックアップします。

注意

以下の情報を引き継いで利用することはできません。

  • GUIクライアントを利用するためのアカウント

参照

運用環境のバックアップは、以下を参照して実施してください。

サーバ種別

OS種別

参照先

Storage管理サーバ

Windows

A.1 リポジトリデータのバックアップ(Windows環境)

Solaris、
Linux

A.2 リポジトリデータのバックアップ(Solaris/Linux環境)

Storage管理サーバ兼Storageサーバ

Windows

以下の順に作業してください。

  1. A.1 リポジトリデータのバックアップ(Windows環境)

  2. A.3 管理情報のバックアップ(Windows環境)

Solaris、
Linux

以下の順に作業してください。

  1. A.2 リポジトリデータのバックアップ(Solaris/Linux環境)

  2. A.4 管理情報のバックアップ(Solaris/Linux環境)

AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleの運用環境

AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleがインストールされている場合は、旧バージョンレベルの運用環境をバックアップします。

参照

運用環境のバックアップ方法は、「A.6 環境設定ファイルのバックアップ」を参照してください。

4.1.1.2 ディスクの空き容量の確認

バージョンアップインストールを行うサーバのディスクに、バージョンアップインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
バージョンアップインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。

本バージョンレベルに必要な空き容量

本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

旧バージョンレベルに必要な空き容量

旧バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャープログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド』を参照してください。

4.1.1.3 排他ソフトウェアのアンインストール

本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムに対する排他ソフトウェアの、インストール状況を確認してください。
インストールされている場合は、排他ソフトウェアのマニュアルを参照して、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。

参照

排他ソフトウェアは、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。

4.1.1.4 Symfowareの確認

本バージョンレベルのETERNUS SF Managerには、Symfowareが同梱されています。バージョンアップインストールを行うサーバにSymfowareを導入済みの場合は、Symfowareに関する確認が必要です。

参照

作業の詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」-「インストール前の作業」を参照してください。

Symfowareを導入していない場合は、作業不要です。

4.1.1.5 データベース領域の見積り

本バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャーの運用には、データベース領域が必要です。
バージョンアップインストールを行う前に、データベース領域を見積ってください。

参照

詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」-「インストール前の作業」を参照してください。

4.1.1.6 リポジトリ用データベースアクセスユーザーの登録(Solaris/Linux環境だけ)

本バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャーの運用には、リポジトリ用データベースアクセスユーザーの登録が必要です。
バージョンアップインストールを行う前に、リポジトリ用データベースアクセスユーザーを登録してください。

参照

登録するユーザー名とパスワードは、『ソフトウェア説明書』の「インストール手順」を参照してください。

4.1.1.7 カーネルパラメーターのチューニング(Solaris/Linux環境だけ)

本バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャーの運用には、カーネルパラメーターのチューニングが必要です。
バージョンアップインストールを行う前に、カーネルパラメーターのチューニングを行ってください。

参照

チューニング方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」-「インストール前の作業」を参照してください。

4.1.1.8 通信サービスに用いるポート番号の確認(Solaris/Linux環境だけ)

本バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャーの運用では、旧バージョンレベルに比べて、使用するポートが追加されています。
バージョンアップインストールを行う前に、使用するポート番号が空いていることを確認してください。

参照

使用するポート番号は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」-「インストール前の作業」を参照してください。

4.1.1.9 旧バージョンレベルのアンインストールの準備

AdvancedCopy Managerがインストールされている場合は、バージョンアップインストールを行うための旧バージョンレベルのアンインストール準備として、以下の作業を実施してください。

  1. デーモンの停止 (Solaris環境、Linux環境だけ)

    以下のコマンドを実行して、運用管理サーバ上のAdvancedCopy Managerのデーモンを停止します。

    # /opt/swstorage/bin/stopacm
  2. DBアンセットアップの実行

    以下を参照して、旧バージョンレベルのリポジトリ用データベースをアンセットアップします。

クラスタ運用の場合

クラスタ運用している場合は、アンインストールの前に、クラスタアンセットアップが必要です。

参照

クラスタアンセットアップの作業手順は、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド』の「クラスタ環境の削除」を参照してください。