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ETERNUS SF Express 16.0/ ETERNUS SF Storage Cruiser 16.0/ ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.0 導入ガイド
FUJITSU Storage

G.1 管理できる装置台数の判定

1台のETERNUS SF Managerで管理できる装置台数は、以下の評価式を使用して判定します。評価式で算出した値(総合評価値)が1024を超える場合は、複数のETERNUS SF Managerに分割して管理してください。


総合評価値 = 基底値
           + 登録装置の評価値
           + 障害監視の評価値
           + 性能管理の評価値
           + AdvancedCopy Managerの評価値
           + QoS自動化機能の評価値
           + レポーティング機能の評価値
基底値

ETERNUS SF Managerの動作(ストレージ自動階層制御を含む)に必要となる値です。以下の値を指定してください。

基底値 = 304
登録装置の評価値

登録装置の評価値は、以下の式で算出した値を指定してください。

登録装置の評価値 = 装置ごとの評価値1
                 + 装置ごとの評価値2
                 + 装置ごとの評価値3
                 + 装置ごとの評価値4
                 + 装置ごとの評価値5
                 + 装置ごとの評価値6
装置ごとの評価値1~6

装置ごとの評価値は、下表から登録する装置に応じた評価値を選択してください。
登録する装置台数が6台以下の場合は、登録する装置数だけ指定してください。7台以上の場合は、評価値の大きい装置6台の値を指定してください。

装置種別

登録する装置

評価値

NAS機能

NAS機能

ストレージ装置

ETERNUS DX80 S2/DX90 S2

23

ETERNUS DX100 S3/DX200 S3

23

33

ETERNUS DX410 S2/DX440 S2

25

ETERNUS DX500 S3/DX600 S3

25

35

ETERNUS DX8100 S2

25

ETERNUS DX8700 S2

40

上記以外のETERNUS DX series

30

ETERNUS DX series以外の手動組込みのストレージ装置

5

サーバ

VMware vSphere4以降(注)

35

Storage Cruiserエージェントインストール済みのサーバノード
(AdvancedCopy Managerエージェントのインストール状況は問わず)

30

AdvancedCopy Managerエージェントだけをインストール済みのサーバノード

10

エージェント未インストールのサーバノード

5

スイッチ装置

ETERNUS SN200、PRIMERGY BX600ファイバーチャネルスイッチブレード、Brocade series、Brocade VDX series、PRIMERGYコンバージドスイッチブレード

20

CFX2000 series、PRIMERGYコンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8 +2)

5

テープライブラリ装置

ETERNUS LT250/LT270

20

ETERNUS LT250/LT270以外のETERNUS LT series

5

その他

上記以外の装置

5

注: VMware vSphereでVM運用しているサーバ(VMゲスト)の場合、評価値の指定は不要です。

障害監視の評価値

障害監視の評価値は、以下の式で算出した値を指定してください。

障害監視の評価値 = 0.3 * 登録装置台数
登録装置台数

VMゲストを除く、すべての登録装置の台数

性能管理の評価値

性能管理を実施する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

性能管理の評価値 = 13.5 * 性能管理の対象装置台数
性能管理の対象装置台数

性能を監視するストレージ装置とスイッチ装置の台数

AdvancedCopy Managerの評価値

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能またはレプリケーション管理機能を使用する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

AdvancedCopy Managerの評価値 = 20
QoS自動化機能の評価値

QoS自動化機能を使用する場合、以下の式で算出した値を指定してください。

QoS自動化機能の評価値 = 10 + 0.2 * QoS自動化対象ストレージ装置内のFTV数の総和
QoS自動化対象ストレージ装置内のFTV数の総和

QoS自動化機能を有効化する全ストレージ装置内のFTV数の総和

レポーティング機能の評価値

レポーティング機能を使用する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

レポーティング機能の評価値 = 0.3 * レポーティング対象ストレージ装置内のボリューム数の総和
レポーティング対象ストレージ装置内のボリューム数の総和

レポーティング機能を有効化する全ストレージ装置内のボリューム数の総和


上記の式により評価した構成例を以下に記載します。

障害監視と性能管理だけを実施する場合
[対象環境]
管理対象装置

ETERNUS DX200 S3: 30台

ETERNUS SN200: 6台

Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerエージェントインストール済のサーバノード: 70台

ETERNUS LT250: 2台

性能管理対象装置

ETERNUS DX200 S3: 30台

ETERNUS SN200: 6台

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能とレプリケーション管理機能を利用
以下の機能は利用しない
  • QoS自動化機能

  • レポーティング機能

  • NAS管理

[総合評価値]
       304
       + (30 + 30 + 30 + 30 + 30 +  30)    # 登録装置の評価値
       + 0.3 * (30 + 6 + 70 + 2)           # 障害監視の評価値
       + 13.5 * (30 + 6)                   # 性能管理の評価値
       + 20                                # AdvancedCopy Managerの評価値
       + 0                                 # QoS自動化機能の評価値
       + 0                                 # レポーティング機能の評価値
       = 1022.4

QoS自動化機能とレポーティング機能を使用し、バックアップ運用を行う場合
[対象環境]
管理対象装置

ETERNUS DX600 S3: 6台 (このうち1台でNAS運用)

ETERNUS SN200: 2台

VMware vSphere4サーバ: 18台

性能管理対象装置

ETERNUS DX600 S3: 6台

ETERNUS SN200: 2台

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能とレプリケーション管理機能を利用
QoS自動化機能

QoS自動化対象の全ストレージ装置内のFTV数の総和 : 500個

レポーティング機能

レポーティング対象の全ストレージ装置内のボリューム数の総和 : 800個

[総合評価値]
       304
       + (35 + 35 + 35 + 35 + 35 + 35)    # 登録装置の評価値
       + 0.3 * (6 + 2 + 18)               # 障害監視の評価値
       + 13.5 * (6 + 2)                   # 性能管理の評価値
       + 20                               # AdvancedCopy Managerの評価値
       + 10 + 0.2 * 500                   # QoS自動化機能の評価値
       + 0.3 * 800                        # レポーティング機能の評価値
       = 999.8