Systemwalker Desktop Keeper の資料採取ツールは、Systemwalker Desktop Keeperで発生した問題を調査するために、必要な資料を集めて1つのファイルに圧縮するツールです。富士通技術員から資料採取を指示された場合に、本ツールを使用することによって、効率よく資料を集めることができます。
ツールは、富士通技術者に指示された場合だけ使用してください。
本ツールで採取できる調査用資料は、以下のとおりです。
ワトソンログ・ミニダンプ
アプリケーションエラー発生時の調査用に用います。
ワトソンログは、Windows Vista®、Windows® 7、Windows Server® 2008、Windows® 8、またはWindows Server® 2012では取得されません。
ミニダンプは、発生から72時間以内のダンプだけを取得します。
システム情報
調査するサーバやPCのシステムの状態を採取します。
レジストリ情報
Systemwalker Desktop Keeperの設定内容を含む、PC全体の設定を確認します。
Desktop Keeperの動作ログ
管理サーバや管理コンソール、ログビューア、CTの動作ログです。
インストールログ
管理サーバや管理コンソール、ログビューア、CTのインストール時のログです。
イベントログ
クライアント(CT)や、データベースで発生した事象のログです。
資料を採取するには、以下の3通りの方法があります。
管理サーバ、ログアナライザサーバ、管理コンソールがインストールされた環境、レポート出力ツールがインストールされた環境で資料採取ツールを使用する
資料採取ツールを実行することによって、発生した問題を調査するために必要な資料を入手できます。
資料採取ツールが正常に動作する条件は以下のとおりです。
資料採取ツールは、Administrator権限のユーザーで起動してください。
資料保存先のドライブに必要な空き容量(50MB程度)があることを確認してください。
資料の採取が完了するまで、当該環境のシステムをログオフまたはシャットダウンしないでください。
資料採取ツールの使用方法は以下のとおりです。
以下はログアナライザサーバの例ですが、手順は他のコンポーネントも同様です。また、スタートメニューにはインストールしたコンポーネントごとに資料採取ツールが登録されますが、どの資料採取ツールを使用してもその環境で採取される資料は同じです。
管理サーバ/統合管理サーバの場合、性能情報を取得(DBPERFORM.BATを実行)します。
管理サーバ:%SERVER%\ServerConfigTool(%SERVER%は管理サーバをインストールしたフォルダです。)
標準では以下のフォルダにインストールされます。
C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\Server
C:\Program Files (x86)\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\Server
[スタートメニュー]-[FJQSS (資料採取ツール)]-[資料採取(Desktop Keeper ログアナライザサーバ)]を起動します。
コマンドプロンプトが開きますので、表示される画面の指示に従い"Y"を押します。
資料採取には3分~10分程度かかります。
資料採取が完了すると、資料の格納先のフォルダパスが表示されるので、格納先を確認します。(資料の格納先は環境変数TMPで指定されるフォルダパスの配下になります。)
Enterを押して、コマンドプロンプトを閉じます。
格納先の配下に以下のフォルダ・ファイルが作成されます。拡張子が"cab"のファイルが採取した情報です。このファイルを送付してください。それ以外のファイルは送付する必要がありません。
ezcollectYYYYMMDDHHMMSS
resultYYYYMMDDHHMMSS_1_1.cab
result.txt
ez.log
注)YYYYMMDDHHMMSSは、資料収集を行った年月日時分秒です。
例:ezcollect20080618163412
採取する拡張子が"cab"のファイルはすでに圧縮された状態です。送付する時に、更に圧縮する必要はありません。
手順5のEnterキーを押す前は、フォルダ内に上記以外のファイルが存在する場合があります。
スマートデバイス中継サーバおよびクライアント(CT)上で、コマンドを実行する
調査資料を採取するコマンド(dtk_qss.exe)を実行することによって、発生した問題を調査するために必要な資料を採取できます。
コマンド(dtk_qss.exe)が正常に動作する条件は、以下のとおりです。
コマンドは、Administrator権限のユーザーで実行してください。
資料保存先のドライブに必要な空き容量(50MB程度)があることを確認してください。
資料の採取が完了するまで、コマンドを実行しているクライアント(CT)または管理サーバをログオフまたはシャットダウンしないでください。
本コマンドの使用方法は以下のとおりです。
エクスプローラで、以下のフォルダを開きます。
スマートデバイス中継サーバ:%SERVER%\qss(%SERVER%はスマートデバイス中継サーバをインストールしたフォルダです。)
標準では以下のフォルダにインストールされます。
C:\SWDTKSDSV\QSS
クライアント/Citrix XenApp監視:%CLIENT%(%CLIENT%はインストールしたフォルダ)
標準では以下のフォルダにインストールされます。
C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\Client
C:\Program Files (x86)\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\Client
Dtk_qss.exeを実行します。
Dtk_qss.exeをダブルクリックしてください。表示される画面の指示に従い、“Y”を押します。
資料採取には、環境により、3分~10分程度かかります。
Dtk_qss.exeを右クリックして[管理者として実行]を選択します。
「ユーザー アカウント制御」の警告画面が表示されるので、”許可”を選択します。
表示された画面の指示に従い、“Y”を押します。
資料採取には、環境により、3分~10分程度かかります。
資料採取が完了したら、Enterを押します。
Dtk_qss.exeを実行した場所に、以下のフォルダとその配下にファイルが作成されます。このうち、拡張子が”cab”のファイルが採取した情報です。このファイルを送付してください。それ以外のファイルは送付する必要はありません。
ezcollectYYYYMMDDHHMMSS
resultYYYYMMDDHHMMSS_1_1.cab
result.txt
ez.log
注) YYYYMMDDHHMMSS は、資料収集を行った年月日時分秒です。
例:ezcollect20080618163412
採取する拡張子が”cab”のファイルはすでに圧縮された状態です。送付する時に、更に圧縮する必要はありません。
手順3のEnterキーを押す前は、フォルダ内に上記以外のファイルが存在する場合があります。
管理サーバからクライアント(CT)に対して、リモートで実行する
クライアント(CT)がV13.3.0以降の場合、資料採取を管理コンソールから実行することができます。
ただし、Citrix Presentation Server監視機能はリモート資料採取に対応していません。
リモートでの資料採取が正常に動作する条件は、以下のとおりです。
管理サーバのサービス(サーバサービス、階層化サービス)が起動していることを確認してください。
調査対象のクラアント(CT)が起動していることを確認してください。また、クライアント(CT)から管理サーバへの採取資料の送信が完了するまで、クライアント(CT)をログオフまたはシャットダウンしないでください。
管理サーバとクライアント(CT)間の通信が正常でなければなりません。
調査対象のクライアント(CT)のCドライブの空き容量は、50MB以上必要です。
システム管理者だけ実行できます。部門管理者は実行できません。
単一のクライアント(CT)が選択されている場合に実行できます。CTグループまたは複数のクライアント(CT)が選択されている場合は、実行できません。
V13.3.0以降のCTがインストールされているクライアント(CT)に対して実行できます。
クライアント(CT)に格納された資料は、付帯情報の送信([端末初期設定]画面の[ログ送信]で設定されています)と同じしくみで、管理サーバの障害調査データ保存フォルダ(標準ではC:\DTK\CTQSSSave)に格納されます。[端末初期設定]画面については、“Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編”を参照してください。
yyyymmdd-hhmmss-CTのコンピュータ名.exe(クライアントがV14.2.0以前の場合)
yyyymmdd-hhmmss-CTのコンピュータ名.cab(クライアントがV14.3.0以降の場合)
以下に手順を説明します。
[管理コンソール]を起動します。
CTグループツリーから、資料を採取するCTが所属するCTグループを選択します。
CTリストから資料を採取するCTを選択します。
【コンテキストメニューで実行する場合】
マウスで右クリックし、[リモート資料採取]を選択します。
【メニューバーで実行する場合】
[ファイル]メニューから[リモート資料採取]を選択します。
確認画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。
→障害調査用資料の採取依頼を行ったことを示すメッセージが表示され、資料採取が開始されます。
[OK]ボタンをクリックします。
注意
リモート資料採取が行われない場合について
リモート資料採取を実行中に、クライアント(CT)側でログオン、ログオフ、またはシャットダウンが行われた場合、資料採取が行われない場合があります。
ポイント
FJQSS(資料採取ツール)について
FJQSS(資料採取ツール)は、Systemwalker Desktop Keeperに組み込まれているトラブル発生時の調査資料採取ツールです。トラブル調査に必要な資料を簡単な操作で採取できます。
FJQSS(資料採取ツール)の詳細は、[スタート]/[アプリ]-[FJQSS(資料採取ツール)]-[FJQSS ユーザーズガイド]で表示されるマニュアルを参照してください。