特定のロールインスタンス上で、大量のクラウドジョブが同時に起動されると、Windows Azure上のロールインスタンスの負荷が上がり、ジョブのスループットが低下します。
オンプレミス側とWindows Azure側で、ジョブの実行多重度を調整することで、システム負荷を抑え、効率的に運用することができます。
実行多重度の目安
オンプレミス側とWindows Azure側におけるジョブ実行多重度の目安は以下のとおりです。
対象 | 実行多重度の目安 |
---|---|
オンプレミス側 | 30まで |
Windows Azure側 | 30まで |
オンプレミス側のスケジュールサーバが1台で、クラウドジョブを実行させるWindows Azure上のロールインスタンスが1つである場合の実行多重度のイメージを以下に示します。
多重度の考え方
オンプレミス側に複数のスケジュールサーバが存在し、またWindows Azure上でロールインスタンスが複数稼働している場合は、ジョブ実行多重度についての考え方が複雑になります。
複数のスケジュールサーバから投入する場合は、それぞれのサーバの多重度を調整し、
全体として30多重を超えないように設計してください。
以下に例を挙げて説明します。
複数のスケジュールサーバから、特定のロールインスタンスに対して、クラウドジョブ実行依頼を行う場合
ロールインスタンスが複数稼動している場合に、複数のスケジュールサーバからクラウドジョブ実行依頼を行う場合