ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Operation Manager  Windows Azure 連携ガイド
FUJITSU Software

4.3 ジョブの実行多重度の設計

特定のロールインスタンス上で、大量のクラウドジョブが同時に起動されると、Windows Azure上のロールインスタンスの負荷が上がり、ジョブのスループットが低下します。

オンプレミス側とWindows Azure側で、ジョブの実行多重度を調整することで、システム負荷を抑え、効率的に運用することができます。


実行多重度の目安

オンプレミス側とWindows Azure側におけるジョブ実行多重度の目安は以下のとおりです。

対象

実行多重度の目安

オンプレミス側
クラウドジョブ実行依頼コマンドを定義したジョブの多重度

30まで

Windows Azure側
一つのロールインスタンス上で動作するクラウドジョブの多重度

30まで


オンプレミス側のスケジュールサーバが1台で、クラウドジョブを実行させるWindows Azure上のロールインスタンスが1つである場合の実行多重度のイメージを以下に示します。



多重度の考え方

オンプレミス側に複数のスケジュールサーバが存在し、またWindows Azure上でロールインスタンスが複数稼働している場合は、ジョブ実行多重度についての考え方が複雑になります。

複数のスケジュールサーバから投入する場合は、それぞれのサーバの多重度を調整し、

全体として30多重を超えないように設計してください。

以下に例を挙げて説明します。


複数のスケジュールサーバから、特定のロールインスタンスに対して、クラウドジョブ実行依頼を行う場合


ロールインスタンスが複数稼動している場合に、複数のスケジュールサーバからクラウドジョブ実行依頼を行う場合