スケジュール実行するためにジョブネットを定義します。
Windows Azure上で業務アプリケーションを実行するには、事前にWindows Azure上にデプロイメントを作成しておく必要があります。デプロイメントを作成することでWindows Azure上でロールのインスタンスが作成され、インスタンス上で業務アプリケーションを動作させることができます。また、業務が完了した後、展開したデプロイメントを削除することで、ロールのインスタンスが停止し削除されます。
この一連の作業をジョブとしてジョブネットに登録します。
具体的には、以下のコマンドを順に実行させるようにジョブネットを設計してください。
デプロイメント制御コマンド(作成:jmcloudazdep create)
クラウドジョブ実行依頼コマンド(jmcloudazjob)
デプロイメント制御コマンド(削除:jmcloudazdep delete)
各コマンドの詳細については、“第7章 リファレンス”を参照してください。
以下は、同一のジョブネットに登録させた場合の例です。
図4.1 ジョブネットの例
それぞれのコマンドが動作する前に、以下の環境設定コマンドにより、必要な情報が設定されている必要があります。
デプロイメント制御環境設定コマンド(jmcloudsetenvdep)
クラウドジョブ実行環境設定コマンド(jmcloudsetenvjob)
Windows Azure連携環境設定コマンド(jmcloudsetenv)※
※プロキシサーバを経由してインターネットにアクセスする環境の場合は、定義が必要です。
注意
ジョブネットを分けて運用する場合について
デプロイメント制御コマンドとクラウドジョブ実行依頼コマンドは、別々のジョブネットに登録できます。
あらかじめデプロイメント制御コマンド(jmcloudazdep create)を登録したジョブネットを実行してロールを稼働させておき、クラウドジョブ実行依頼コマンド(jmcloudazjob)を登録したジョブネットを必要な分(期間)だけ運用し、終了した後にロールインスタンスの停止(デプロイメント削除:jmcloudazdep delete)を行うよう、ジョブネットの定義をしてください。
ロールのインスタンス上で業務アプリケーション実行中にロールインスタンスの停止(jmcloudazdep delete)を行うと、業務実行中であってもデプロイメントが削除されてしまいます。Windows Azure上での業務アプリケーションの実行時間を十分に考慮し、ジョブネットの設計を行うようにしてください。