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ETERNUS SF Express 15.3/ AdvancedCopy Manager 15.3 運用ガイド Copy Control Module編
ETERNUS

1.3 システム構成

AdvancedCopy Manager CCMのシステム構成を示します。

AdvancedCopy Manager CCMでは、CCMサーバからETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーを指示する方法として以下の2種類があります。

SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置は、以下のとおりです。

表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置

装置名

SAN経由コピー制御機能での運用

LAN経由コピー制御機能での運用

運用の可否

対応ファームウェア版数

運用の可否

対応ファームウェア版数

ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80

全版数

×

ETERNUS DX90

全版数

○(注)

V10L61以降

ETERNUS DX80 S2/DX90 S2

全版数

全版数

ETERNUS DX400 series

全版数

○(注)

V20L71以降

ETERNUS DX400 S2 series

全版数

全版数

ETERNUS DX8000 series

全版数

○(注)

V20L71以降

ETERNUS DX8000 S2 series

全版数

全版数

ETERNUS2000 モデル100, 200

V10L50以降

×

ETERNUS4000 モデル300, 500

V11L50以降

○(注)

V11L91以降

ETERNUS4000 モデル400, 600

全版数

○(注)

V20L71以降

ETERNUS8000 モデル700, 900, 1100, 2100

V11L50以降

○(注)

V11L91以降

ETERNUS8000 モデル800, 1200, 2200

全版数

○(注)

V20L71以降

注: -lanオプションを付けてacarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)は、実行できません。
以下の条件に該当する筐体間コピー(REC)だけ実行可能です。

また、利用するには、該当するETERNUS ディスクアレイの対応ファームウェア版数の適用が必要です。

[SAN経由コピー制御機能システム構成]

筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合

SAN経由コピー制御機能では、CCMサーバとETERNUS ディスクアレイをつなぐ論理ボリュームが必要です。この論理ボリュームを“アクセスボリューム”と呼びます。

バックアップ対象のETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームを1つ、アクセスボリュームとしてCCMサーバに割り当ててください。

図1.2 筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合のシステム構成例

筐体間コピー(REC)を行う場合

RECを利用する場合は、コピー元かコピー先のどちらかの筐体にアクセスボリュームが必要です。

図1.3 RECを行う場合のシステム構成例


ポイント

RECで利用し、かつSAN接続されていないETERNUS ディスクアレイ(以降、“リモートETERNUS ディスクアレイ”と記述します)を登録する手順がOSにより異なります。詳細は、「2.4 ETERNUS ディスクアレイの登録」を参照してください。

[LAN経由コピー制御機能によるシステム構成]

筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合

図1.4 筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合のシステム構成例

筐体間コピー(REC)を行う場合

図1.5 筐体間コピー(REC)を行う場合のシステム構成例

筐体間コピー(REC)では、コピー元およびコピー先のETERNUS ディスクアレイの通信経路に、SANとLANを混在させる構成も可能です。

[LAN接続、SAN接続が混在するコピー制御機能によるシステム構成]

図1.6 コピー元の通信経路がSAN、コピー先の通信経路がLANの場合のシステム構成例

図1.7 コピー元の通信経路がLAN、コピー先の通信経路がSANの場合のシステム構成例

図1.8 コピー元の通信経路がLAN、コピー先がリモートETERNUS ディスクアレイの場合のシステム構成例

ポイント

  • コピー先の論理ボリュームは、どのサーバにも接続しない運用を推奨します。

  • テープにバックアップするためにコピー先の論理ボリュームをCCMサーバに接続する場合は、業務サーバとCCMサーバのOSを同じにする必要があります。

  • LAN経由コピー制御機能でRECを行う場合、両筺体共に、LAN経由コピー制御機能で運用できるETERNUS ディスクアレイを用意してください。
    LAN経由コピー制御機能で運用できるETERNUS ディスクアレイは、「表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置」を参照してください。

  • LAN経由コピー制御機能は、ETERNUS ディスクアレイとSSHで通信を行うため、SAN経由コピー制御機能と比べ、アドバンスト・コピー機能を行う数に比例して処理に時間がかかります。また、AdvancedCopy Manager CCMが一度に実行するコピーペアの数によって、LAN経由コピー制御機能のアドバンスト・コピー機能に数分かかる可能性があります。
    SAN/LAN混在環境では、SAN経由コピー制御機能で運用することを推奨します。