■必須ソフトウェア
監視サーバと被監視サーバ間の通信のために必要となるソフトウェアについて説明します。
仮想化ソフトウェア | 通信方式 | 監視サーバで | 被監視サーバ |
---|---|---|---|
Hyper-V | TELNET | ― | TELNETサーバ |
VMware ESX VMware ESXi VMware vCenter | HTTPS | ― | ― |
VMware ESX Linux仮想マシン機能(KVM) Linux仮想マシン機能(Xen) Solaris ゾーン | SSH | ― | SSHサーバ(注) |
注) SSHで通信する場合、以下の注意事項があります。
以下のソフトウェアが必要です。
SSH V2.0以降
VMware ESX(SSH通信を使用する場合)、Linux仮想マシン機能(KVM)、Linux仮想マシン機能(Xen)、およびSolaris ゾーンは、UNIXの標準機能としてインストールされているSSHを使用してください。
使用可能な暗号化アルゴリズムについては、「■通信方式」を参照してください。
ポイント
被監視サーバの性能情報を収集するための条件については、導入手引書「インストール条件と資源見積もり」の「インストールレス型Agent」を参照してください。必要なパッケージなどについて説明しています。
■収集できる条件
VMware ESX(HTTPS通信を使用する場合)/VMware ESXi/VMware vCenterの場合:
HTTPSによる通信ができる状態でなければなりません。
Hyper-Vの場合:
性能情報を収集するためのコマンド(typeperf)が利用できる状態でなければなりません。
Linux仮想マシン機能(KVM)の場合:
性能情報を収集するためのコマンド(virt-top, virsh)が利用できる状態でなければなりません。
Linux仮想マシン機能(Xen)の場合:
性能情報を収集するためのコマンド(xentop)が利用できる状態でなければなりません。
Solaris ゾーンの場合:
性能情報を収集するためのコマンド(zonestat)が利用できる状態でなければなりません。
VMware ESXでSSH通信を使用する場合:(旧版からの互換用)
性能情報を収集するためのコマンド(esxtop)が利用できる状態でなければなりません。
注意
VMware ESX(SSH接続)の場合は、収集できない項目があるため、以下のカテゴリーのレポートは使用できません。
VMware 仮想マシン再配置
VMware 割り当てリソース最適化
VMware チューニングガイダンス
VMware ESX 3.5の場合は、収集できない項目があるため、以下のレポートは使用できません。
VMware チューニングガイダンス
VMware ESX(SSH接続)の場合は、sshdの設定ファイルsshd_configにおいて、以下の設定が必須です。
PasswordAuthentication yes
■資源見積もり
被監視サーバの性能情報を収集するために、被監視サーバ側で必要なTELNET/SSHの接続セッション数を以下に説明します。
被監視サーバのプラットフォーム | TELNETまたはSSHの |
---|---|
VMware ESX(HTTPS接続の場合) | ― |
VMware ESX(SSH接続の場合) | 1 |
Hyper-V | 5 |
Linux仮想マシン機能(KVM) | 10 |
Linux仮想マシン機能(Xen) | 10 |
Solaris ゾーン | 12 |
注意
接続セッションの合計数が多い場合、監視サーバのSystemwalker SQC DCMサービス/dcmdプロセスの起動および停止に時間がかかる場合があります。
ネットワークの状態が良くない環境(断続的に接続が切断されるなど)や被監視サーバがビジー状態にある場合は、TELNETもしくはSSHによる通信が正常に行われない可能性があります。常に正常な通信が行える環境で監視を行ってください。
Hyper-V(Windows)のTELNETの場合、デフォルトで同時に接続できるセッションの最大数は「2」です。そのため、「2.2.2 被監視サーバの設定」の手順に従って、同時に接続できるセッションの最大数を変更してください。
VMware ESX/Linux仮想マシン機能(KVM)/Linux仮想マシン機能(Xen)/Solaris ゾーン(UNIX)のSSHの場合、デフォルトで同時に接続できるセッションの最大数の制限はありません。
被監視サーバの性能情報を収集するために、被監視サーバ側で必要な空きディスク容量を以下に説明します。
被監視サーバに必要な空きディスク容量 : 1MB