ページの先頭行へ戻る
Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

1.4.3 エントリの交替運用

CYCLIC構造は、DSI内に複数のエントリを持ち、エントリを交替させることで循環利用します。また、それぞれのエントリは以下のステータスを持ち、このステータスを切り替えることでエントリの交替運用を実現します。

なお、ユーザログテーブルでは、DSI定義で指定したデータベーススペースの順番でエントリを循環利用します。

ステータス

説明

補足説明

FULL
(満杯)


エントリ内のすべてのページが使用済みの状態となったエントリまたはrdbcycswhコマンドで強制スイッチしたエントリ


エントリ内のすべてのページが使用済みの状態となったエントリ

本ステータスのエントリ数は0~n個です。

USING
(使用中)

現在、使用中のエントリ

本ステータスのエントリ数は基本的に1個です。(エントリの切替え中は最大2個になる場合があります。)

EMPTY
(空き)

初期化直後のエントリ、またはエクスポートによって空きとなったエントリ

本ステータスのエントリ数は0~n個です。
初期化直後は、すべてのエントリが空き状態になります。

INH
(異常)

媒体破壊などの理由で閉塞したエントリ

異常が発生した場合にだけ、本ステータスになります。

PURGE
(破棄)

rdbcycexpコマンド実行途中のエントリ

rdbcycexpコマンド対象エントリだけが本ステータスとなります。通常は考慮不要です。サーバダウンなどにより、コマンド実行中の異常終了の場合にだけ考慮が必要です。詳細は、“10.1.2 エントリからのエクスポート時の異常時の運用”を参照してください。

図1.6 エントリの交替運用

上の図で(1)(2)(3)で示したように、各エントリには、使用順に番号を設定しています。この番号をエントリ通番と呼びます。

エントリ通番は昇順に採番します。

なお、rdbfmtコマンド実行時には、以下のようになります。

エントリ通番は、rdbrcvコマンドで特定エントリだけをリカバリ対象とする場合に、エントリを識別する情報として指定します。
エントリ通番は、rdbinfコマンドで確認することができます。

rdbrcvコマンドについては、“1.4.4 高信頼性ログ機能のメディアリカバリの機能概要”を参照してください。

rdbinfコマンドについては、“6.7.1 利用規定および障害状況の照会”を参照してください。

図1.7 エントリの状態遷移

ポイント

エントリの状態は、rdbinfコマンドで取得できます。