製品ごとにSystemwalker共通ユーザーの登録を行います。
各製品で、管理者の設定を行うときに、共通ユーザーの登録と製品に応じた利用者権限の設定を行います。
以下に、従来の製品設定の流れとSystemwalker共通ユーザーを利用した場合の製品設定の流れ、Systemwalker認証リポジトリを利用した管理者設定の概念図、およびSystemwalker共通ユーザーの登録方法について説明します。
製品設定の流れ
Systemwalker認証リポジトリを利用した管理者設定の概念図
Systemwalker共通ユーザーの登録方法
利用する製品ごとに、以下のいずれかの方法で登録します。
以下の手順でSystemwalker共通ユーザーを登録します。
swidmg_user_mng(ユーザー管理コマンド)を利用して、Systemwalker共通ユーザーを登録します。
swidmg_user_mngコマンドの実行例を以下に示します。
例)
以下のユーザーを登録する場合
ユーザーID : swoperator
パスワード : password
利用製品 : Systemwalker Centric Manager、Systemwalker Operation Manager、Systemwalker Service Quality Coordinator
所属組織名 : OU=システム運用課,OU=システム運用部,DC=fujitsu,DC=com
swidmg_user_mng ADD -id swoperator -password password -product "CMGR,OMGR,SQC" -ou "OU=システム運用課,OU=システム運用部,DC=fujitsu,DC=com" |
swidmg_user_mngコマンドの詳細については、“swidmg_user_mng(ユーザー管理コマンド)”を参照してください。
各Systemwalker製品のマニュアルを参照し、権限設定などを行ってください。
以下の手順でSystemwalker共通ユーザーを登録します。
各Systemwalker製品で利用しているOSユーザーをバックアップします。
ユーザーを所属させるグループを作成します。
Systemwalker認証リポジトリにInterstageディレクトリサービスを利用した場合
Systemwalkerシングル・サインオンサーバ、またはInterstage Application Serverをインストールしたサーバ上のエントリ管理ツールを利用してグループを作成します。
グループ作成時に、必須属性memberの入力を求められますので、移行するユーザーのDNを入力してください。
例)
CMGRUser001の場合
CN=CMGRUser001,OU=システム運用課,OU=システム運用部,DC=fujitsu,DC=com |
複数ユーザーを追加する場合は、member属性を[属性追加]ボタンをクリックし入力してください。
詳細については、“Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド”と、エントリ管理ツールのヘルプを参照してください。
Systemwalker認証リポジトリにActive Directoryを利用した場合
グループの追加方法は、Microsoft社のマニュアルを参照してください。
ユーザー登録情報ファイル(CSVファイル)へ、ユーザー情報を書き込みます。
例)
各Systemwalker製品で、以下のユーザーを使用していた場合
Systemwalker Centric Manager : CMGRUser001
Systemwalker Operation Manager : OMGRUser001
Systemwalker Service Quality Coordinator : SQCUser001
すべての製品を利用しているユーザー: SWUser
【ユーザー登録情報ファイル】
"CMGRUSer001","password","OU=システム運用課,OU=システム運用部,DC=fujitsu,DC=com","SWGROUP","CMGR" "OMGRUser001","passowrd","OU=システム運用課,OU=システム運用部,DC=fujitsu,DC=com","SWGROUP","OMGR" "SQCUser001","password","OU=システム運用課,OU=システム運用部,DC=fujitsu,DC=com","SWGROUP","SQC" "SWUser","password","OU=システム運用課,OU=システム運用部,DC=fujitsu,DC=com","SWGROUP","CMGR,OMGR,SQC" |
上記の例では、各ユーザーが所属するグループを“SWGROUP”としています。
ユーザー登録情報ファイルの詳細については、“ユーザー登録情報ファイル”を参照してください。
ポイント
パスワードは、初期パスワードとして管理者が登録します。ユーザー登録をしたことをSystemwalker利用者に通知し初期パスワードの変更を促してください。
swidmg_user_mng(ユーザー管理コマンド)を利用して、Systemwalker共通ユーザーを登録します。
ポイント
ユーザー管理コマンドの実行結果は、標準出力に出力されます。CSVファイルを利用して多数のユーザーを追加する場合は、リダイレクト機能を利用して実行結果をファイルへ出力してください。
例)
ユーザー登録情報ファイルをC:\tmp\user.csvとして保存した場合
swidmg_user_mng ADD -f C:\tmp\user.csv |
swidmg_user_mngコマンドの詳細については、“swidmg_user_mng(ユーザー管理コマンド)”を参照してください。
各Systemwalker製品のマニュアルを参照し、権限設定などを行ってください。