Interstage HTTP Server 2.2では、Webブラウザからのアクセス状況をログ(アクセスログ)として出力します。
アクセスログの出力先や出力内容を変更する場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)を使用して設定します。設定方法については、「3.4 アクセスログの設定」を参照してください。
インストール直後の初期設定では、アクセスログは以下のファイルに出力されます。
(インストールパスはデフォルト)
C:\Interstage\F3FMahs\logs\accesslog
(インストールパスはデフォルト)
/var/opt/FJSVahs/logs/accesslog
ポイント
ログファイルのローテーションが行われる場合、アクセスログは以下のファイル(初期値)に変名されます。
accesslog.N
Nは通番で、0から始まる連続の番号です。新しいファイルの順に、1番目のファイルの通番は「.0」、N番目のファイルの通番は「.(N-1)」となります。
アクセスログは、Webサーバがクライアントからリクエストを受信し、受信したリクエストのレスポンスをクライアントへ送信するときに出力されます。
アクセスログの初期値のフォーマット(ahs-analysis)で出力されるログの形式を以下に示します。アクセス時に指定されない項目は、ハイフン「-」で出力されます。
ホスト名 ユーザ名識別 ユーザ名 日時 "リクエスト" ステータスコード データ転送量 WebサーバのIPアドレス:ポート番号 Hostヘッダ プロセスID 処理時間 リクエストID |
出力形式に対応する各出力項目を以下に示します。
出力項目 | 出力内容 |
---|---|
ホスト名 | クライアントまたはプロキシサーバなどのIPアドレス/ホスト名 |
ユーザ名識別 | クライアントから返信されるユーザ個人情報 |
ユーザ名 | クライアントから送信されたユーザ名 |
日時 | クライアントからのリクエストを受け付けた日時 |
リクエスト | クライアントが要求したリクエスト内容 |
ステータスコード | クライアントに返信するコード |
データ転送量 | クライアントに転送したデータ量 |
WebサーバのIPアドレス:ポート番号 | リクエストを受け付けたWebサーバのIPアドレスおよびポート番号 |
Hostヘッダ | クライアントから送られてきたHostヘッダの内容 |
プロセスID | リクエストを処理したプロセスのプロセスID |
処理時間 | リクエストを受け付けてから処理が完了するまでの時間(マイクロ秒) |
リクエストID | リクエストごとに付与される一意なID |
西暦年が「yyyy」の場合の出力例を以下に示します。
192.168.0.1 - - [16/Jan/yyyy:12:59:02 +0900] "GET / HTTP/1.1" 200 44 192.168.0.2:80 ahs.fujitsu.com 19726 3194 -