ErrorLogディレクティブに、ahsrlog実行文またはログファイル名を指定することにより、エラーログのログファイル出力内容を設定します。
エラーログのログファイル出力内容に応じた設定例を以下に示します。
注意
ログローテーションを行わない場合は、ディスク容量を圧迫する可能性があるため、ログローテーションを行うことを推奨します。ログローテーションを行う場合は、ahsrlog実行文で指定したログファイル数の上限値に達した際に、最も古いログファイルを削除して新しいログファイルを作成します。
メインホスト、バーチャルホスト、または異なるディレクティブに、同じログファイルを指定しないでください。複数Webサーバを運用している場合は、他のWebサーバと同じログファイルを指定しないでください。同一のファイル名を指定すると、ログファイルの内容およびログローテーションの動作を保証できません。
本製品のインストール直後は、ErrorLogディレクティブに指定したahsrlogにより、以下のログファイルにログメッセージが出力されます。必要に応じて、ログファイルの格納先を変更できますが、ログファイルの格納先を変更すると、一括情報採取ツール(iscollectinfoコマンド)では採取できないため、別途ログファイルを採取してください。
(インストールパスはデフォルト)
C:\Interstage\F3FMahs\logs\errorlog
(インストールパスはデフォルト)
/var/opt/FJSVahs/logs/errorlog
メインホスト・バーチャルホストそれぞれにErrorLogディレクティブを複数設定した場合は、それぞれ最後に定義した設定が有効となります。
以下の設定例に指定しているログファイル「/opt/FJSVahs/logs/errorlog」は、シンボリックリンクファイルです。ログファイルにシンボリックリンクファイル「/opt/FJSVahs/logs/errorlog」を指定すると、/var/opt/FJSVahs/logs配下にerrorlogファイルが格納されます。
ポイント
ahsrlog実行文を指定して出力させるログファイルは、ahsrlogのオプション指定により、それぞれのログローテーションを以下の5とおりの単位で指定できます。
時刻単位(-Tオプション指定時)
日付単位(-Cオプション指定時)
曜日単位(-Wオプション指定時)
日数単位(-dオプション指定時)
ファイルサイズ単位(-sオプション指定時)
出力するログの項目については、「4.2.2 エラーログ」を参照してください。
■ahsrlog実行文を指定して時刻単位で設定する場合
例
エラーログのログローテーションを以下の条件で行う場合
ローテーション時刻:09時00分、17時00分
ファイル名:C:\Interstage\F3FMahs\logs\errorlog
ファイル数の上限値:5
ErrorLog "||\"C:/Interstage/F3FMahs/bin/ahsrlog.exe\" -T \"C:/Interstage/F3FMahs/logs/errorlog\" 0900,1700 5"
エラーログのログローテーションを以下の条件で行う場合
ローテーション時刻:09時00分、17時00分
ファイル名:/var/opt/FJSVahs/logs/errorlog
ファイル数の上限値:5
ErrorLog "|/opt/FJSVahs/bin/ahsrlog -T /opt/FJSVahs/logs/errorlog 0900,1700 5"
■ahsrlog実行文を指定して日付単位・時刻指定で設定する場合
例
エラーログのログローテーションを以下の条件で行う場合
日付:毎月1日、11日、21日
ローテーション時刻:00時00分
ファイル名:C:\Interstage\F3FMahs\logs\errorlog
ファイル数の上限値:5
ErrorLog "||\"C:/Interstage/F3FMahs/bin/ahsrlog.exe\" -C \"C:/Interstage/F3FMahs/logs/errorlog\" 1,11,21 5"
エラーログのログローテーションを以下の条件で行う場合
日付:毎月1日、11日、21日
ローテーション時刻:00時00分
ファイル名:/var/opt/FJSVahs/logs/errorlog
ファイル数の上限値:5
ErrorLog "|/opt/FJSVahs/bin/ahsrlog -C /opt/FJSVahs/logs/errorlog 1,11,21 5"
注意
毎月31日にローテーションを行うように設定しても、31日が存在しない月は、ローテーションが行われません。月末にローテーションを行いたい場合は、1日00時00分にローテーションを行うなどの設定を検討してください。
■ahsrlog実行文を指定して曜日単位・時刻指定で設定する場合
例
エラーログのログローテーションを以下の条件で行う場合
曜日:毎週月曜日、土曜日
ローテーション時刻:00時00分
ファイル名:C:\Interstage\F3FMahs\logs\errorlog
ファイル数の上限値:5
ErrorLog "||\"C:/Interstage/F3FMahs/bin/ahsrlog.exe\" -W \"C:/Interstage/F3FMahs/logs/errorlog\" Mon,Sat 5"
エラーログのログローテーションを以下の条件で行う場合
曜日:毎週月曜日、土曜日
ローテーション時刻:00時00分
ファイル名:/var/opt/FJSVahs/logs/errorlog
ファイル数の上限値:5
ErrorLog "|/opt/FJSVahs/bin/ahsrlog -W /opt/FJSVahs/logs/errorlog Mon,Sat 5"
■ahsrlog実行文を指定して日数単位で設定する場合
例
エラーログのログローテーションを以下の条件で行う場合
日数:1日
ローテーション時刻:「Webサーバ起動日の00時00分から日数(1日)×24時間」経過後の次のログ出力時
ファイル名:C:\Interstage\F3FMahs\logs\errorlog
ファイル数の上限値:5
ErrorLog "||\"C:/Interstage/F3FMahs/bin/ahsrlog.exe\" -d \"C:/Interstage/F3FMahs/logs/errorlog\" 1 5"
エラーログのログローテーションを以下の条件で行う場合
日数:1日
ローテーション時刻:「Webサーバ起動日の00時00分から日数(1日)×24時間」経過後の次のログ出力時
ファイル名:/var/opt/FJSVahs/logs/errorlog
ファイル数の上限値:5
ErrorLog "|/opt/FJSVahs/bin/ahsrlog -d /opt/FJSVahs/logs/errorlog 1 5"
■ahsrlog実行文を指定してファイルサイズ単位で設定する場合
例
エラーログのログローテーションを以下の条件で行う場合
ファイルサイズ:1Mバイト
ファイル名:C:\Interstage\F3FMahs\logs\errorlog
ファイル数の上限値:5
ErrorLog "||\"C:/Interstage/F3FMahs/bin/ahsrlog.exe\" -s \"C:/Interstage/F3FMahs/logs/errorlog\" 1 5"
エラーログのログローテーションを以下の条件で行う場合
ファイルサイズ:1Mバイト
ファイル名:/var/opt/FJSVahs/logs/errorlog
ファイル数の上限値:5
ErrorLog "|/opt/FJSVahs/bin/ahsrlog -s /opt/FJSVahs/logs/errorlog 1 5"
参考
関連ディレクティブ
ErrorLog