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Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
FUJITSU Software

C.3.1 Interstageセットアップ資源

  マルチシステムにおけるInterstageセットアップ資源の移出・移入の手順について、デフォルトシステムと拡張システムの違いを説明します。
  拡張システムに対して、基本的な操作手順に違いはありませんが、移出コマンド(iscbackupsys)・移入コマンド(iscrestoresys)を実行する際には、以下の方法で拡張システム名を指定する必要があります。

1)コマンドの-Mオプションで拡張システム名を指定する

  移出コマンド(iscbackupsys)/移入コマンド(iscrestoresys)の-Mオプションで拡張システム名を指定します。

2)環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定する

  環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定します。

  なお、両方が指定されている場合には、1)の方法が有効になります。
  また、上記の方法で拡張システム名を指定した場合、移出・移入が行われるInterstageセットアップ資源の資源ファイルは、以下のディレクトリ配下のファイルが対象となります。

  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/

  以下に移出・移入手順の例を示します。


  移出資源格納パスが/backupで、デフォルトシステムの移出を行い、拡張システム(system2)へ移入を行う場合
  なお、移入の際には、以下のカストマイズを行う

移出方法

  iscbackupsysコマンドを実行して、Interstageセットアップ資源の資源ファイルを移出します。

  iscbackupsys /backup

移入方法

  まず、移入時のカストマイズ内容を元に、リストア定義ファイル(/BKUP/rest.txt)を作成します。

  Corba Host Name=host2
  Corba Port Number=8003
  IR Path for DB file=/IRPATH
  TD path for system=/TDPATH

  iscrestoresysコマンドを実行して、Interstageセットアップ資源の資源ファイルを移入します。この際、リストア定義ファイルを指定し、環境のカストマイズを行います。

  iscrestoresys -M system2 -f /BKUP/rest.txt /backup

  
  移出・移入手順の詳細については、“運用ガイド(基本編)”の“他サーバへの資源移行”を参照してください。リストア定義ファイルについては、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。