マルチシステムにおけるInterstageセットアップ資源の移出・移入の手順について、デフォルトシステムと拡張システムの違いを説明します。
拡張システムに対して、基本的な操作手順に違いはありませんが、移出コマンド(iscbackupsys)・移入コマンド(iscrestoresys)を実行する際には、以下の方法で拡張システム名を指定する必要があります。
移出コマンド(iscbackupsys)/移入コマンド(iscrestoresys)の-Mオプションで拡張システム名を指定します。
環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定します。
なお、両方が指定されている場合には、1)の方法が有効になります。
また、上記の方法で拡張システム名を指定した場合、移出・移入が行われるInterstageセットアップ資源の資源ファイルは、以下のディレクトリ配下のファイルが対象となります。
/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/ |
以下に移出・移入手順の例を示します。
移出資源格納パスが/backupで、デフォルトシステムの移出を行い、拡張システム(system2)へ移入を行う場合
なお、移入の際には、以下のカストマイズを行う
Corba Host Nameを、host2に変更する。
Corba Port Numberを、8003に変更する。
IR Path for DB fileを、“/IRPATH”に変更する。
TD path for systemを、“/TDPATH”に変更する。
iscbackupsysコマンドを実行して、Interstageセットアップ資源の資源ファイルを移出します。
iscbackupsys /backup |
まず、移入時のカストマイズ内容を元に、リストア定義ファイル(/BKUP/rest.txt)を作成します。
Corba Host Name=host2 |
iscrestoresysコマンドを実行して、Interstageセットアップ資源の資源ファイルを移入します。この際、リストア定義ファイルを指定し、環境のカストマイズを行います。
iscrestoresys -M system2 -f /BKUP/rest.txt /backup |
移出・移入手順の詳細については、“運用ガイド(基本編)”の“他サーバへの資源移行”を参照してください。リストア定義ファイルについては、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。