Interstage動作環境定義は、isregistdefコマンドを実行することにより生成される定義です。
拡張システムの場合、Interstage動作環境定義は、以下のファイルに格納されます。
/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/etc/isreg/isinitdef.txt |
■記述形式
記述形式については、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。
■Interstage動作環境定義ファイル
定義項目の内容は、デフォルトシステムと変わりません。
定義項目の内容については、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。
拡張システム上のInterstage動作環境定義の定義項目と、デフォルトシステムとの違いについて、以下に説明します。
◆CORBA通信に使用するホスト名(IPアドレス)の指定について
CORBA通信に使用するホスト名(IPアドレス)でシステムを区別する場合には、すべてのシステムで、“Corba Host Name”にホスト名(IPアドレス)を指定する必要があります。
Corba Host Name(CORBA通信に使用するホスト名)
◆CORBA通信に使用するポート番号の指定について
拡張システムでは、CORBA通信に使用するポート番号の指定が必須となります。
拡張システムの“Corba Host Name”に、デフォルトシステムのCORBAサービスが使用するホスト名(IPアドレス)と同一のホスト名を指定する場合、またはデフォルトシステムまたは拡張システムで“Corba Host Name”を指定していない場合には、デフォルトシステムのCORBAサービスが使用するポート番号とは別のポート番号を指定する必要があります。
Corba Port Number(CORBAサービスの使用するポート番号)
◆拡張システム上のInterstage動作環境定義では指定できない項目
以下の定義項目は、拡張システム上のInterstage動作環境定義で指定できません。
OTS Multiple degree(データベース連携サービスのスレッド多重度)
OTS Recovery(データベース連携サービスのリカバリプログラムのスレッド多重度)
OTS path for system log(データベース連携サービスのシステムログファイルへのパス)
OTS maximum Transaction(データベース連携サービスのトランザクション最大数)
OTS Setup mode(データベース連携サービスのセットアップモード)
OTS JTS's RMP Multiple degree of Process(データベース連携サービスのJTS用リソース管理プログラムのプロセス多重度)
OTS JTS's RMP Multiple degree of Thread(データベース連携サービスのJTS用リソース管理プログラムのスレッド多重度)
OTS Participate(1トランザクションに参加するリソースの最大数)
OTS Host(OTSシステムの動作するホスト名)
OTS Port(OTSシステムが動作するノードのCORBAサービスのポート番号)
OTS Locale(OTSシステムの動作するノードのロケール)
◆拡張システム上のInterstage動作環境定義ファイルにデフォルト値が出力されない項目
isregistdefコマンドによりInterstage動作環境定義を生成すると、Interstage動作環境定義にデフォルト値が出力される項目があります。以下の項目に関しては、デフォルトシステムのInterstage動作環境定義に対してはデフォルト値が出力されますが、拡張システムのInterstage動作環境定義に対してはデフォルト値が設定されません。
IR Port Number(インタフェースリポジトリのポート番号)
NS Port Number(ネーミングサービスのポート番号)
SSL Port Number(SSL連携で使用するポート番号)
◆拡張システム上のInterstage動作環境定義ファイルのデフォルト値が異なる項目
以下の定義項目は、Interstage動作環境定義に記述されるデフォルト値が、デフォルトシステムと拡張システムで異なります。
IR path for DB file(インタフェースリポジトリで使用するデータベースを作成するディレクトリ)
拡張システムでは、デフォルト値が“/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNod/IRDB”となります。
TD path for system(コンポーネントトランザクションサービスの動作環境を作成するディレクトリ)
拡張システムでは、デフォルト値が“/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNextp”となります。
なお、以下の定義項目については、デフォルトシステムと拡張システムで、同一の定義値を定義してはいけません。
Corba Host Name(CORBAサービスの使用するホスト名)とCorba Port Number(CORBAサービスの使用するポート番号)の定義値の組み合わせ
IR path for DB file(インタフェースリポジトリで使用するデータベースを作成するディレクトリ)
SSL Port Number(SSL連携で使用するポート番号)