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Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
FUJITSU Software

5.2 相互待機型を用いた運用

  1:1運用待機を使用する場合のInterstageの設定と、相互待機を使用する場合のInterstageの設定については、Interstage環境構築時に拡張システムの生成が追加になるほかは、基本的に違いはありません。相互待機を構成するそれぞれのクラスタサービスにおいて、それぞれ1:1運用待機として環境を構築するだけです。

  以下に相互待機の環境を作成するまでの手順について説明します。

■Interstageインストール

  インストーラにより、Interstageのパッケージを、相互待機を構成する各サーバマシンへインストールします。この時、インストールは各サーバマシンに対し、同一パス上に行う必要があります。また、インストールはそれぞれのローカルディスクに設定する必要があります。

■クラスタシステム事前設定

  Interstageの環境設定を行う前に、クラスタ環境を相互待機として使用できるように設定しておく必要があります。

  InterstageではIPアドレスの引き継ぎ機能を使用します。そのため、IPアドレスの引き継ぎが可能となる設定も事前に行っておく必要があります。また、相互待機であるため、それぞれのInterstageのシステムごとにIPアドレスを用意する必要があります。

■Interstageの環境設定

  相互待機を構成するそれぞれのクラスタサービスに対するInterstageの環境の構築を行います。1つのInterstageのシステムに対する構築手順は1:1運用待機の手順と同様です。相互待機の場合は、1:1運用待機の手順をデフォルトシステムおよび拡張システムに対して行います。

  1:1運用待機の手順については、“高信頼性システム運用ガイド”を参照してください。
  また、マルチシステムを使用したInterstageの環境を作成する場合、以下を注意してください。

◆Interstage動作環境定義ファイルの設定値について

  クラスタサービスを使用する場合、システムをポート番号で識別する必要があります。ポート番号で識別するには、Interstage動作環境定義ファイルの“Corba Port Number”を設定してください。この時、デフォルトシステムと拡張システムで異なるポート番号を設定する必要があります。また、クラスタサービスを使用する場合は、IPアドレスによるシステムの識別は行わないでください(Interstage動作環境定義ファイルの“Corba Host Name”は設定しないでください)。

■クラスタ環境の設定

  相互待機を構成するクラスタサービスに関連する環境設定を行います。以下の作業を行います。