使用するデータベースを起動します。以下の説明では、Java EE 6機能が提供する開発用の簡易データベースであるJava DBを利用します。
注意
Java DBは実業務には使用しないでください。詳細は「付録A Java DB」を参照してください。
ほかのJDBCドライバを使用する場合は、「4.14.1 JDBCドライバの環境設定」を参照してださい。
データベースの起動
以下のように実行してデータベースを起動してください。デフォルトでは、データベースとして1527ポートが使用されます。1527ポートがほかのサービスですでに利用されている場合は起動エラーとなります。1527ポートを使用しているサービスを停止して、再度コマンドを実行するか、--dbportオプションを指定して空いているポートを指定してください。
C:\Interstage\F3FMisje6\glassfish\bin\asadmin start-database
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin start-database
データベースのテーブル生成
サンプルアプリケーションでは、自動的にテーブルが生成されるため、操作の必要はありません。
参考
JPAのpersistence.xmlファイルに以下を定義しているため、サンプルアプリケーションを配備した時に自動的にテーブルが作成され、配備解除時に自動的にテーブルが削除されます。
<property name="eclipselink.ddl-generation" value="drop-and-create-tables"/>
事前にJava DBにテーブルを定義するには、データベースの操作を行うijコマンドを使用します。サンプルアプリケーションにはテーブル作成用のファイルが用意されています。ijコマンドを使用して、本ファイルを指定して以下のように実行することでテーブルが生成されます。
C:\Interstage\F3FMisje6\javadb\bin\ij C:\Interstage\F3FMisje6\samples\setup\createDDL.jdbc
/opt/FJSVisje6/javadb/bin/ij /opt/FJSVisje6/samples/setup/createDDL.jdbc
サンプルアプリケーションにはテーブル削除用のファイルも用意されています。同様に以下のように実行することでテーブルが削除されます。
C:\Interstage\F3FMisje6\javadb\bin\ij C:\Interstage\F3FMisje6\samples\setup\dropDDL.jdbc
/opt/FJSVisje6/javadb/bin/ij /opt/FJSVisje6/samples/setup/dropDDL.jdbc
上記のファイル(createDDL.jdbc、dropDDL.jdbc)にはデータベースに接続するため、以下のように定義されています。データベースの起動で使用するポートを変更した場合は、ポート番号を変更してください。
connect 'jdbc:derby://localhost:1527/interstage-samples;create=true';