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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
FUJITSU Software

10.43.27 org.eclipse.persistenceで始まる例外情報

Java Persistence APIを使用して異常が発生した場合、Interstage永続性プロバイダは例外をスローします。例外のcauseとして、org.eclipse.persistenceで始まる例外をスローする場合があります。ここでは、この例外情報について説明します。

なお、ここで説明している例外が発生した場合、以下の対処が有効です。

注意

ここで説明しているすべての例外クラスはjava.lang.RuntimeExceptionクラスを継承しているため、説明している例外をキャッチしなくてもコンパイルエラーにはならずにアプリケーションを実行できます。

また、アプリケーションで例外をキャッチする場合、汎用的ではないアプリケーションとなりますのでorg.eclipse.persistenceで始まる例外クラスをキャッチする処理は行わないでください。アプリケーションで例外をキャッチする場合にはJava EE規約のAPI 仕様で規定された例外をキャッチするように修正してください。例えば、javax.persistence.EntityManagerのpersistメソッドは、API仕様としてjavax.persistence.EntityExistsException、java.lang.IllegalStateException、java.lang.IllegalArgumentException、javax.persistence.TransactionRequiredExceptionの例外クラスが返却されると規定されているため、これらの例外クラスをキャッチするように修正してください。

例外情報の形式

Exception [EclipseLink-{0}] ({1}): {2}

Exception Description: {3}

Internal Exception: {4}

可変情報

意味

{0}

エラー番号

{1}

内部情報

{2}

例外クラス名

{3}

エラー情報

{4}

本例外にラップされた例外情報

情報がない項目はその行が出力されません。

例外スタックトレースの形式

Local Exception Stack:

{0}

Exception Description: {1}

Internal Exception: {2}

可変情報

意味

{0}

本例外の例外情報とスタックトレース

{1}

エラー情報

{2}

本例外にラップされた例外のスタックトレース

情報がない項目は出力されません。

例外の説明

org.eclipse.persistence.exceptions.EntityManagerSetupException

[意味]

エンティティマネージャファクトリまたはエンティティマネージャの作成に失敗しました。

[ユーザの対処]

エラー情報やJDBCドライバから返却された例外情報を参照して原因を確認し、原因を取り除いてから再度実行してください。


org.eclipse.persistence.exceptions.DatabaseException

[意味]

データベースのアクセス時に異常が発生しました。

[ユーザの対処]

エラー情報やJDBCドライバから返却された例外情報を参照して原因を確認し、原因を取り除いてから再度実行してください。


org.eclipse.persistence.exceptions.ValidationException

[意味]

JPAの実行環境やデータベース環境に不適当な箇所があります。または、永続化フィールドがInterstage永続性プロバイダで対応している型に適合していません。

[ユーザの対処]

エラー情報を参照して原因を確認し、原因を取り除いてから再度実行してください。

エラー番号が7027の場合、プライマリキー値の自動生成機能で使用するデータベースのシーケンスが作成されているか、確認してください。

エラー番号が7212の場合、java.util.Date型またはjava.util.Calendar型の永続化フィールドにTemporalTypeが定義されているか、確認してください。

エラー番号が7231の場合、一意制約違反が発生したため、テーブルのレコード、または挿入しようとしたEntityの値を確認してください。