名前
add-instance-ref - サーバーインスタンスの情報の追加
形式
wscadmin add-instance-ref --webserver web_server_name [--identifier identifier] --target target address
機能説明
WebサーバのIJServerクラスタ連携設定に、サーバーインスタンスの情報を追加します。
WebサーバとIJServerクラスタの連携が設定されていない場合、連携設定を追加します。
複数のサーバーインスタンスを追加する場合、本サブコマンドを繰り返し実行してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--webserver | なし | 設定対象のWebサーバ名を指定します。 |
--identifier | なし | Servletコンテナ識別子を指定します。 省略した場合は“IJServerクラスタ名_001からの連番”の形式で自動的に採番されます。 Servletコンテナ識別子には英数字および“_”が指定可能です。また、32文字を超える値を指定することはできません。 |
--target | なし | サーバーインスタンスを追加するIJServerクラスタ名、または、Interstage Java EE 6 DASサービスのインスタンス名(server)を指定します。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
address | 不可 | 連携設定に追加するIPアドレスとサーバーインスタンスのHTTPリスナーのポート番号を(IPアドレス):(ポート番号)の形式で指定します。 例:192.0.2.1:28092 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
(IPアドレス):(ポート番号)の変更時は、以下の手順で操作します。
list-web-serversサブコマンドで詳細情報を表示して、Servletコンテナ識別子を確認します。
対象サーバーインスタンスの情報をdelete-instance-refサブコマンドで削除します。
add-instance-refサブコマンド実行時に削除前と同じServletコンテナ識別子を--identifierオプションで指定します。Servletコンテナ識別子を省略しないでください。Servletコンテナ識別子を省略すると、自動採番となり、Servletコンテナ識別子が削除前と異なる場合があります。このため、セッションを使用したリクエストが、元のサーバーインスタンスと異なるサーバーインスタンスに振り分けられる場合があります。
必要に応じて、update-cluster-config、add-application-ref、add-virtual-host-refサブコマンドで、設定を行ってください。
負荷分散装置で複数のWebサーバにリクエストを振り分ける運用を行う構成で、負荷分散装置がHTTPセッションを考慮せずに振り分けを行う場合、Servletコンテナ識別子を以下のように設定する必要があります。
負荷分散装置が振り分ける可能性のあるすべてのサーバーインスタンスについて、Servletコンテナ識別子を設定する必要があります。これは、負荷分散装置がHTTPセッションを考慮せずに振り分けを行うため、他のWebサーバに接続されたサーバーインスタンスへのリクエストが振り分けられる可能性があるからです。
負荷分散装置に接続されたすべてのWebサーバで、Servletコンテナ識別子の設定を同じにします。
Servletコンテナ識別子は省略しないでください。
WebサーバとIJServerクラスタを同一のマシンで運用する場合は、asadminコマンドのcreate-web-server-refサブコマンドを使用してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMwsc\bin\wscadmin add-instance-ref --webserver FJapache --target IJServer001 192.0.2.1:28092 Command add_instance_ref executed successfully. |
/opt/FJSVwsc/bin/wscadmin add-instance-ref --webserver FJapache --target IJServer001 192.0.2.1:28092 Command add_instance_ref executed successfully. |