コネクタ接続プールとコネクタリソースについて説明します。
コネクタ接続プール、コネクタリソース、管理オブジェクトリソースの関係を以下に示します。赤線は、コネクタ接続プール、およびコネクタリソースの複数定義を示します。管理オブジェクトリソースについては、「2.20.4 管理オブジェクトリソースの定義」を参照してください。
コネクタ接続プール
接続プールは、EISとの間で確立した接続を管理し、クライアントからの要求時にプール内の接続を返却することで性能を向上させます。また、プール内の接続の異常を検出して自動的に再接続処理を行ったり、クライアントの認証情報を検証するセキュリティの機能なども備えます。
connector規約に準拠したアプリケーションでは、1つのリソースアダプタに複数のConnectionFactoryを記述できます。本製品のコネクタサービスでは、さらに個々のConnectionFactoryに複数の接続プールの設定を定義できます。接続プールを定義したリソースをコネクタ接続プール(Connector Connection Pool)と呼びます。コネクタ接続プールのチューニング情報は、「6.9 コネクタのチューニング」を参照してください。
アウトバウンド・リソースアダプタを利用する場合、コネクタモジュールの配備後にコネクタ接続プールを登録する必要があります。
コネクタリソース
ConnectionFactoryをJNDIでlookupするためのJNDI名をコネクタ接続プールの単位で設定します。1つのコネクタ接続プールに対し複数のJNDI名を定義することも可能です。コネクタ接続プールにJNDI名を定義したリソースをコネクタリソース(Connector Resource)と呼びます。