注意
本機能は、以下の製品で使用可能です。
Interstage Application Server Enterprise Edition
Interstage Application Server Standard-J Edition
Interstage Application Server Enterprise Edition同梱のWeb Package
(Standard-J Edition同梱のWeb Packageでは、本機能は使用できません。)
64bit版の製品では、Web Packageを提供していません。
以下の場合、故障監視を行うWebサーバの名前には、同じ名前を使用しないでください。
WebサーバコネクタとWebサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)を併用する場合、かつ
WebサーバコネクタとWebサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)のいずれか一方、または両方で故障監視機能を使用する場合
IJServerクラスタとWebサーバをそれぞれ別のサーバマシンに分離して負荷分散運用を行う場合に、分散先のIJServerクラスタマシンやWebコンテナの稼動状況を監視し、故障したIJServerクラスタマシンやWebコンテナを自動的に振り分けの対象から除外することや、故障から復旧したIJServerクラスタマシンやWebコンテナを自動的に振り分けの対象に戻すことができます。
Webサーバコネクタの故障監視機能によって振り分けの対象から除外されたIJServerクラスタマシンやWebコンテナに対しては、Webサーバコネクタがリクエストの振り分けを抑止します。
故障監視方式
故障監視機能には、以下の2種類の故障監視方式があります。
IJServerクラスタマシンのIPアドレスに対してping(ICMP ECHO)を発行し、応答(ICMP ECHO REPLY)の有無によって、稼動状況を監視します。
例えば、上図のように、故障監視機能はマシン1とマシン2のIPアドレスに対して定期的(例えば60秒ごと)にpingを発行し、応答があるかどうかを監視します。マシン1のハード故障などによってpingの応答がなくなると、自動的に振り分けの対象から除外され、Webサーバコネクタはマシン1へのリクエストの振り分けを停止します。
故障したマシンを修理して、再びpingの応答が返るようになると、自動的に振り分けの対象に戻され、Webサーバコネクタは再びマシン1へリクエストの振り分けを開始します。
Webコンテナがリクエストを受け付けるTCPポートに対して、socketのconnectによるTCPコネクションの接続可否によって、Webコンテナの稼動状況を監視します。
例えば、上図のように、故障監視機能はマシン1とマシン2上でオープンされているWebコンテナがリクエストを待ち受けているTCPポートに対して定期的(例えば60秒ごと)にconnectを行い、接続できるかどうかを監視します。マシン1のIJServerAの停止などによりWebコンテナがリクエストを待ち受けるTCPポートがクローズし、connectによるTCPコネクション接続ができなくなると、自動的に振り分け対象から除外され、Webサーバコネクタは、マシン1のIJServerAのWebコンテナへのリクエストの振り分けを停止します。
IJServerAを起動して、再びconnectによるTCPコネクション接続ができるようになると、自動的に振り分けの対象に戻され、Webサーバコネクタは再びマシン1のIJServerAのWebコンテナへのリクエストの振り分けを開始します。