意味
ユーザPINに誤りがあります。またはユーザPINが暗号化されていません。
ユーザの対処
SSLによる暗号化通信を行うために構築した、証明書や秘密鍵を管理する環境により、以下の対処をしてください。
Interstage証明書環境の場合
Interstage管理コンソールの動作中にInterstage証明書環境をリストアした可能性があります。Interstage管理コンソールを停止し、再起動してください。Interstage管理コンソールの起動・停止は、以下を参照してください。
“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソールの起動・停止”
上記の対応をしても改善されない場合は、Interstage証明書環境が壊れている可能性があります。“98.6 証明書環境が壊れている場合”の“Interstage証明書環境の場合”を参照して、Interstage証明書環境を修復してください。
証明書/鍵管理環境の場合
SSL環境定義ファイルのユーザPIN(tkn_pwd)、またはSSLENV構造体のtkn_pwdを、使用する証明書/鍵管理環境のユーザPINとしたうえで、再度処理をしてください。
SSL環境定義ファイルのユーザPIN(tkn_pwd)は、修正した後、暗号化をしてください。SSLENV構造体のtkn_pwdは暗号化する必要はありません。
SSL環境定義ファイルに指定したユーザPIN(tkn_pwd)に誤りがない場合は、ユーザPIN(tkn_pwd)が暗号化されていない可能性があります。irepencupinコマンド使用して、ユーザPIN(tkn_pwd)を暗号化してください。
SSL環境定義ファイルのユーザPIN(tkn_pwd)については、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“証明書/鍵管理環境の環境構築”-“SSL環境定義ファイルの設定”を参照してください。SSL環境定義ファイルのユーザPIN(tkn_pwd)の暗号化については、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“証明書/鍵管理環境の環境構築”-“ユーザPINの暗号化”を参照してください。
SSLENV構造体のtkn_pwdについては、以下を参照してください。
“リファレンスマニュアル(API編)”の“C言語インタフェース”-“Interstage ディレクトリサービスインタフェース”-“セションのオープンとクローズインタフェース”-“ldapssl_init”
“リファレンスマニュアル(API編)”の“C言語インタフェース”-“Interstage ディレクトリサービスインタフェース”-“構造体の構成”-“SSLENV構造体”
Interstage管理コンソールのユーザリポジトリとしてディレクトリサービスを使用していて本エラーが発生した場合は、以下の手順で対処してください。
[運用セキュリティ]の画面で、“ユーザリポジトリ”を“OS”に変更して、“適用”ボタンを押します。
Interstage管理コンソールからログアウトします。
Interstage管理コンソールを再起動します。Interstage管理コンソールの起動・停止方法は、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソールの起動・停止”を参照してください。
Interstage管理コンソールにログインします。
[運用セキュリティ]の画面で、“ユーザリポジトリ”を“ディレクトリサービス”に変更して、“適用”ボタンを押します。