可変情報
<name>=SSL定義名
<serverName>=Webサーバのサーバ名
<serverPort>=Webサーバのポート番号
<host>=ワークユニット(IJServer)のホスト名
<port>=ワークユニット(IJServer)のポート番号
<uri>=Webブラウザの要求。リクエストURI
<errno>=エラー番号
<pid>=WebサーバのプロセスID
<tid>=WebサーバのスレッドID
意味
Webサーバコネクタがワークユニット(IJServer)に接続できません。
原因
以下の原因が考えられます。
SSL定義がワークユニット(IJServer)側と異なっているか、または証明書・鍵管理環境に異常があり、ワークユニット(IJServer)で接続を受け入れません。必要なCA証明書が無効になっているなどの可能性があります。
ワークユニット(IJServer)が停止しています。
ワークユニット(IJServer)の起動が完了する前にWebブラウザからリクエストした場合にも本メッセージが出力されます。
ワークユニット(IJServer)のプロセス多重度が2以上の場合
本メッセージが出力されても、Webブラウザのリクエストは他の起動しているワークユニット(IJServer)のプロセスで処理するため問題ありません。
Webアプリケーションの異常によりワークユニット(IJServer)が一時停止しました。
Webアプリケーションの異常により本メッセージが出力された場合は、イベントログ(システムログ)にEXTP4371のメッセージが出力されます。また、Solaris、Linuxの場合は、ワークユニット(IJServer)のカレントディレクトリにコアイメージファイル(core)が出力されます。ただし、ディスク領域不足等コアイメージファイルの出力を阻害する要因がある場合にはコアイメージファイルが出力されないことがあります。
アプリケーションタイムアウトによりワークユニットのプロセスが強制停止しました。
TCP/IPのリソースが不足しています。
ワークユニット(IJServer)が過負荷状態です。Java VMでメモリ不足が発生している可能性があります。
Servletコンテナの最大接続数を超えたリクエストを受け付けました。
ワークユニット(IJServer)が縮退運用しています。
IPCOMを使用して負荷分散を行っている場合は、IPCOMが停止しているか、IPCOMの設定が誤っています。
システムの処理
ワークユニット(IJServer)のプロセス多重度が1の場合、Webサーバコネクタは、ワークユニット(IJServer)への接続を中断し、Webブラウザにステータスコード500(Internal Server Error)のメッセージを通知しました。
ワークユニット(IJServer)のプロセス多重度が2以上の場合、Webサーバコネクタは、ワークユニット(IJServer)への接続を中断し、他のワークユニット(IJServer)に接続を試みました。すべてのワークユニット(IJServer)への接続に失敗した場合、Webブラウザにステータスコード500(Internal Server Error)のメッセージを通知しました。
ユーザの対処
Webサーバコネクタとワークユニット(IJServer)のSSL定義が異なっていないか、または必要な証明書が有効になっているかなどをInterstage管理コンソールで見直してください。
ワークユニット(IJServer)が停止している場合には、ワークユニット(IJServer)を起動してください。
Webアプリケーションの異常によりワークユニット(IJServer)が停止した場合には、Webアプリケーションに不具合がないか確認してください。特にJNI(Java Native Interface)を使用したアプリケーションに不具合がある可能性があります。また、ワークユニット(IJServer)のカレントディレクトリにコアイメージファイル(core)が出力されている場合は、デバッガを使用してコアイメージファイルを調査してください。
以下のマニュアルを参照してWebサーバコネクタおよびServletコンテナをチューニングしてください。
IJServer(J2EE)の場合、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)”の“Servletコンテナのチューニング”
IJServerクラスタの場合、“チューニングガイド”の“Webコンテナのチューニング”
TCP/IPのパラメタをチューニングしてください。チューニング方法は、“チューニングガイド”の“TCP/IPパラメタのチューニング”を参照してください。
本エラーメッセージが慢性的に出力される場合には、ワークユニット(IJServer)のプロセス多重度を増やすか、またはシステム構成(ハードウェア、ソフトウェア)を見直して、過負荷に対して十分なシステムを構築してください。必要であればCPUのアップグレードも検討してください。
イベントログ(システムログ)、またはIJServerのコンテナログを参照してください。Java VMのメモリ不足(OutOfMemoryError)が発生している場合には、“チューニングガイド”の“JDK/JREのチューニング”-“異常発生時の原因振り分け”-“java.lang.OutOfMemoryErrorがスローされた場合”を参照して対処してください。
以下のマニュアルを参照してWebサーバコネクタおよびServletコンテナをチューニングしてください。
IJServer(J2EE)の場合、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)”の“Servletコンテナのチューニング”
IJServerクラスタの場合、“チューニングガイド”の“Webコンテナのチューニング”
ワークユニット(IJServer)が縮退運用している場合には、以下の操作でワークユニット(IJServer)を復旧してください。
IJServer(J2EE)の場合、Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [操作]タブで[ワークユニットの復元] を行ってください。
IJServerクラスタの場合、
いったんIJServerクラスタを停止し、自動再起動に失敗した原因を取り除いてからIJServerクラスタを再度起動してください。
IPCOMが起動されていない場合は、IPCOMを起動してください。起動されている場合は、IPCOMの設定とWebサーバコネクタの設定が合っているか確認してください。