可変情報
%s1:EJBアプリケーション名
意味
クライアントアプリケーションから存在しないEJB objectに対してメソッドを実行しているため、メソッドの処理を中断しました。EJB objectが削除されているか、クライアントアプリケーション実行中にEJBアプリケーションを停止し、EJBアプリケーションを再起動した可能性があります。
システムの処理
クライアントアプリケーションにjava.rmi.NoSuchObjectExceptionを返却し、処理を継続します。
ユーザの対処
以下に考えられる原因とその対処を説明します。
本メッセージ発生直前にEJB1001またはEJB1057のメッセージが出力されている場合
クライアントアプリケーション実行中にEJBアプリケーションを停止し、EJBアプリケーションを再起動した可能性があります。
本メッセージ発生直前に同一EJBアプリケーションに対してEJB1033のメッセージが出力されている場合
クライアントアプリケーション実行中にJavaVM上でメモリ不足が発生したためEJBアプリケーションが終了し、その後にEJBアプリケーションを再起動(または、ワークユニットの機能で異常終了したプロセスが自動的に再起動)した可能性があります。
本メッセージ発生直前にエラーが発生したEJBアプリケーションを運用するワークユニットに対してEXTP4657のメッセージが出力されている場合
クライアントアプリケーション実行中にワークユニットのアプリケーション最大処理時間を超過したためにEJBアプリケーションが終了し、その後にEJBアプリケーションを再起動(または、ワークユニットの機能で異常終了したプロセスを自動的に再起動)した可能性があります。
[対処]
本エラーが発生してクライアントアプリケーションにjava.rmi.NoSuchObjectExceptionが返却された場合、クライアントアプリケーションではcreateメソッドを実行してEJB objectを再作成してから処理を継続するように処理する必要があります。
上記のように処理されている場合には対処は必要ありません。上記のように処理されていない場合には、クライアントアプリケーションを修正して、クライアントアプリケーションを再度実行してください。
本メッセージ発生前に同一EJBアプリケーションに対してEJB1029のメッセージが出力されている場合
セションタイムアウト機能によりタイムアウトが発生してEJB objectが自動的に削除された可能性があります。
[対処]
createメソッドで作成したEJB objectがセションタイムアウト機能によって削除されている可能性があります。以下のどちらかで対処してください。
可変情報に出力されたEJBアプリケーション名のセションタイムアウト時間を確認してください。時間が短い場合には、大きく設定してEJBアプリケーションを再起動してから、クライアントアプリケーションを再度実行してください。セションタイムアウトの設定方法については、V5.1以前のマニュアルの“J2EE ユーザーズガイド”の“セションタイムアウト”を参照してください。
本エラーが発生してクライアントアプリケーションにjava.rmi.NoSuchObjectExceptionが返却された場合、クライアントアプリケーションではcreateメソッドを実行してEJB objectを再作成してから処理を継続するように処理する必要があります。上記のように処理されている場合には対処は必要ありません。上記のように処理されていない場合には、クライアントアプリケーションを修正して、クライアントアプリケーションを再度実行してください。
本メッセージ発生前に同一EJBアプリケーションに対してEJB1096のメッセージが出力されている場合
EJBアプリケーションのメソッド実行中にシステム例外が発生してEJB objectが自動的に削除された可能性があります。
[対処]
エラーが発生した前処理でシステム例外が発生したため、EJBコンテナが処理の継続ができないと判断してEJB objectを削除しています。システム例外が発生した原因を取り除いてクライアントアプリケーションを再度実行してください。
クライアントアプリケーションでEJB Home.removeメソッド、またはEJB object.removeメソッドを実行し、すでにEJB objectを削除している場合
[対処]
以下のどちらかの対処を実施してください。
クライアントアプリケーションで不当にremoveメソッドを実行していないか確認して、不当に実行している場合にはクライアントアプリケーションを修正してからクライアントアプリケーションを再度実行してください。
異常時の後処理などでEJB objectが残存しないように必ずremoveメソッドを実行しているようなアプリケーションの場合、removeメソッドが二重発行される場合があります。この場合にはエラーが発生しても問題ありませんので、処理を継続してください。