機能説明
現在処理中のトランザクションを取り消します。
記述形式
CALL "MQDROLLBACK" USING MQDシステム情報アドレス格納域名, 復帰情報域名, 復帰値格納域名
パラメタ
MQDCONNECTプログラムから通知されたMQDシステム情報アドレスをそのまま指定します。
例外処理のための復帰情報が通知されます。エラー詳細コードには以下の値(10進数)が返されます。復帰情報の詳細については、“8.4 復帰情報の説明”を参照してください。
16 (SYNTAX)
18 (NOSYSTEM)
19 (NOCONNECT)
24 (NOTEOU)
27 (TRANMIX)
28 (NOBEGIN)
33 (NOMEMORY)
21 (INVALIDAPI)
本プログラムの処理結果が通知されます。詳細は復帰値の説明を参照してください。
復帰値
本プログラムの処理結果が、復帰値格納域と特殊レジスタ“PROGRAM-STATUS”で以下のように通知されます。
正常時:0
異常時: -1
注意事項
トランザクションを取り消すためには、MQDへ接続し、トランザクションを開始しておく必要があります。
MQDROLLBACKは、以下の契機で実行すると、エラー詳細コード“24”で復帰します。
MQDBEGINを実行せずに、MQDPUTMSG、MQDGETMSGまたはMQDPEEKMSGを実行し、かつ、ユニットの最後まで処理し終えていないとき
グローバルトランザクション処理中にMQDROLLBACKを実行すると、エラー詳細コード“27”で復帰します。
MQDROLLBACKがエラー詳細コード“27”以外のエラーコードで復帰した場合、処理中のトランザクションはシステムから取り消されます。また、カーソル位置は保証されません。カーソルをメッセージキューの先頭メッセージに移動するためには、MQDSEEKMSGを使用してください。トランザクション内でMQDPEEKMSGEXによる複数メッセージキューからのメッセージ参照を行っている場合には、MQDDISCONNECTQEXを使用して複数メッセージキューから切断を行い、MQDCONNECTQEXを使用して再度複数メッセージキューへ接続を行ってください。
メッセージへのカーソル位置はトランザクション機能の対象外です。トランザクションを取り消しても、カーソルは現在の場所に留まります。
当該アプリケーションがMQDCONNECTRDBプログラムを使用してMQDに接続している場合、本プログラムはエラー詳細コード“21”で復帰します。