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Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド
FUJITSU Software

C.1.10 パスワードの変更

レプリケーション運用中にスレーブサーバのパスワードを変更する手順を説明します。

スレーブ運用のリポジトリで管理者用DNのパスワードを新しいものに変更した場合は、マスタ運用のリポジトリの[レプリケーション先ホスト情報]の[接続用パスワード]に、新しいパスワードを設定する必要があります。

  

以下にレプリケーション運用中のスレーブサーバのパスワード変更手順の流れ図を示します。

  

  

■マスタサーバのリポジトリの停止

マスタサーバのリポジトリを停止します。

レプリケーションのマスタサーバであるマシンに接続し、マスタ運用のリポジトリを停止します。

  

スレーブサーバのリポジトリでパスワード変更

スレーブサーバのリポジトリでパスワードを変更します。

(コマンドを使用する場合)
  1. スレーブサーバであるマシンに接続し、スレーブ運用のリポジトリを停止します。
      

  2. 管理者用DNのパスワードファイルを作成します。

    irepconfig encrpyt -o パスワードファイル
  3. リポジトリの環境定義をファイル(リポジトリ環境定義ファイル) に出力します。

    irepconfig print -R リポジトリ名 -o リポジトリ環境定義ファイル
  4. 手順3のリポジトリ環境定義ファイルの「adminpasswd_file(管理者用DNのパスワードファイル)」項目に、手順2で作成したパスワードファイルを絶対パスで指定します。

    スレーブサーバの“管理者用DNのパスワード”を変更する場合の、リポジトリ環境定義ファイルの定義例 (パスワードに関連しない定義は省略しています)

    adminpasswd_file: "C:\myfolder\passwdfile"
  5. リポジトリの環境定義を変更します。

    irepconfig modify -R リポジトリ名 -f リポジトリ環境定義ファイル

      

  6. 手順5で新パスワードを設定したリポジトリを起動します。
      

(Interstage管理コンソールを使用する場合)
  1. スレーブサーバであるマシンに接続し、スレーブ運用のリポジトリを停止します。
      

  2. 停止したスレーブ運用のリポジトリをクリックして、[環境設定]画面を表示させます。
      

  3. [パスワードの変更]で“変更する”を選択し、表示されるダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックします。
      

  4. 新たに表示される[管理者用DNの新パスワード]と[管理者用DNの新パスワード(再入力)]の両方に、同一の新パスワードを設定して、[適用]ボタンをクリックします。
      

  5. 手順4で新パスワードを設定したリポジトリを起動します。
      

マスタサーバのリポジトリで接続用パスワード変更

マスタサーバのリポジトリで接続用パスワードを変更します。

(コマンドを使用する場合)
  1. マスタサーバであるマシンに接続します。
      

  2. スレーブサーバの接続パスワードのパスワードファイルを作成します。

    irepconfig encrpyt -o パスワードファイル
  3. リポジトリの環境定義をファイル(リポジトリ環境定義ファイル) に出力します。

    irepconfig print -R リポジトリ名 -o リポジトリ環境定義ファイル
  4. 手順3で作成したリポジトリ環境定義ファイルの「slave_info(レプリケーション先ホスト情報)」項目の「bindpasswd_file(接続用パスワードのパスワードファイル)」項目に、手順2で作成したパスワードファイルを絶対パスで指定します。

    マスタサーバの、“レプリケーション先ホスト情報”のパスワードを変更する場合の、リポジトリ環境定義ファイルの定義例 (パスワードに関連しない定義は省略しています)

    # Replication Settings
    operation_mode: master
    slave_info: host=slave_host1 port=389 use_ssl=no binddn="cn=manager" bindpasswd_file="C:\myfolder\passwdfile"(*)

    (*)改行を入れないで1行で入力します。

  5. リポジトリの環境定義を変更します。

    irepconfig modify -R リポジトリ名 -f リポジトリ環境定義ファイル

      

  6. 手順5で新パスワードを設定したリポジトリを起動します。
      

(Interstage管理コンソールを使用する場合)
  1. マスタサーバであるマシンに接続し、以下の画面で、“マスタサーバのリポジトリの停止”で停止したマスタ運用のリポジトリをクリックして、[環境設定]画面で、[詳細設定[表示]]をクリックします。

    • Interstage管理コンソール(スタンドアロン)の場合

      [システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面

    • Interstage管理コンソール(管理サーバ)の場合

      [一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ]
       > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面

      

  2. [レプリケーション先ホスト一覧]で、管理者用DNのパスワードを変更したスレーブ運用のリポジトリが存在するホスト名にチェックを入れ、[編集]ボタンをクリックします。
      

  3. 新たに表示される[レプリケーション先ホスト情報]の[接続用パスワード]に、スレーブサーバで設定したものと同一のパスワードを設定し、[適用]ボタンをクリックします。
      

  4. パスワードを設定したリポジトリを起動します。