レプリケーション運用中にスレーブサーバのパスワードを変更する手順を説明します。
スレーブ運用のリポジトリで管理者用DNのパスワードを新しいものに変更した場合は、マスタ運用のリポジトリの[レプリケーション先ホスト情報]の[接続用パスワード]に、新しいパスワードを設定する必要があります。
以下にレプリケーション運用中のスレーブサーバのパスワード変更手順の流れ図を示します。
■マスタサーバのリポジトリの停止
マスタサーバのリポジトリを停止します。
レプリケーションのマスタサーバであるマシンに接続し、マスタ運用のリポジトリを停止します。
■スレーブサーバのリポジトリでパスワード変更
スレーブサーバのリポジトリでパスワードを変更します。
スレーブサーバであるマシンに接続し、スレーブ運用のリポジトリを停止します。
管理者用DNのパスワードファイルを作成します。
irepconfig encrpyt -o パスワードファイル
リポジトリの環境定義をファイル(リポジトリ環境定義ファイル) に出力します。
irepconfig print -R リポジトリ名 -o リポジトリ環境定義ファイル
手順3のリポジトリ環境定義ファイルの「adminpasswd_file(管理者用DNのパスワードファイル)」項目に、手順2で作成したパスワードファイルを絶対パスで指定します。
例
スレーブサーバの“管理者用DNのパスワード”を変更する場合の、リポジトリ環境定義ファイルの定義例 (パスワードに関連しない定義は省略しています)
adminpasswd_file: "C:\myfolder\passwdfile"
リポジトリの環境定義を変更します。
irepconfig modify -R リポジトリ名 -f リポジトリ環境定義ファイル
手順5で新パスワードを設定したリポジトリを起動します。
スレーブサーバであるマシンに接続し、スレーブ運用のリポジトリを停止します。
停止したスレーブ運用のリポジトリをクリックして、[環境設定]画面を表示させます。
[パスワードの変更]で“変更する”を選択し、表示されるダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックします。
新たに表示される[管理者用DNの新パスワード]と[管理者用DNの新パスワード(再入力)]の両方に、同一の新パスワードを設定して、[適用]ボタンをクリックします。
手順4で新パスワードを設定したリポジトリを起動します。
■マスタサーバのリポジトリで接続用パスワード変更
マスタサーバのリポジトリで接続用パスワードを変更します。
マスタサーバであるマシンに接続します。
スレーブサーバの接続パスワードのパスワードファイルを作成します。
irepconfig encrpyt -o パスワードファイル
リポジトリの環境定義をファイル(リポジトリ環境定義ファイル) に出力します。
irepconfig print -R リポジトリ名 -o リポジトリ環境定義ファイル
手順3で作成したリポジトリ環境定義ファイルの「slave_info(レプリケーション先ホスト情報)」項目の「bindpasswd_file(接続用パスワードのパスワードファイル)」項目に、手順2で作成したパスワードファイルを絶対パスで指定します。
例
マスタサーバの、“レプリケーション先ホスト情報”のパスワードを変更する場合の、リポジトリ環境定義ファイルの定義例 (パスワードに関連しない定義は省略しています)
# Replication Settings operation_mode: master
slave_info: host=slave_host1 port=389 use_ssl=no binddn="cn=manager" bindpasswd_file="C:\myfolder\passwdfile"(*)
(*)改行を入れないで1行で入力します。
リポジトリの環境定義を変更します。
irepconfig modify -R リポジトリ名 -f リポジトリ環境定義ファイル
手順5で新パスワードを設定したリポジトリを起動します。
マスタサーバであるマシンに接続し、以下の画面で、“マスタサーバのリポジトリの停止”で停止したマスタ運用のリポジトリをクリックして、[環境設定]画面で、[詳細設定[表示]]をクリックします。
Interstage管理コンソール(スタンドアロン)の場合
[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面
Interstage管理コンソール(管理サーバ)の場合
[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面
[レプリケーション先ホスト一覧]で、管理者用DNのパスワードを変更したスレーブ運用のリポジトリが存在するホスト名にチェックを入れ、[編集]ボタンをクリックします。
新たに表示される[レプリケーション先ホスト情報]の[接続用パスワード]に、スレーブサーバで設定したものと同一のパスワードを設定し、[適用]ボタンをクリックします。
パスワードを設定したリポジトリを起動します。