Symfoware Server Lite Editionのセットアップ作業手順を示します。
注意
Symfoware Server Lite Editionで必要なディスク容量の目安は、リポジトリに登録するエントリ数が1万件の場合に約5Gバイトです。
Symfoware Server Lite Editionは自動的にディスク容量の拡張を行うため、ディスク容量の空きに注意してください。
Interstage ディレクトリサービスで使用するRDBシステムをセットアップします。以下の条件を満たすように作成してください。
RDBシステム名を必ず指定してください。
RDBシステム名に使用できる文字は、先頭が英字で始まる半角英数字です。8文字以内で指定してください。
リモート接続で使用するポート番号を登録してください。
RDBシステムの作成の詳細は、Symfoware Server Lite Editionのマニュアル“データベース簡単運用ガイド”の“インストールとセットアップ”を参照してください。
“3.1.5.1 RDBシステムのセットアップ”で作成したRDBシステムを起動します。
RDBシステムの起動の詳細は、Symfoware Server Lite Editionのマニュアル“データベース簡単運用ガイド”の“RDBシステムの起動と停止”を参照してください。
Interstage ディレクトリサービスがSymfoware Server Lite Editionにアクセスする利用者を、リポジトリ用データベース接続ユーザといいます。システム管理者アカウント(Windows(R)の場合は「Administrator」)とは別のユーザアカウントを使用することをお勧めします。
リポジトリ用データベース接続ユーザがデータベースにアクセスできるようにするためには、OSに対して、そのユーザアカウントを登録する必要があります。リポジトリ用データベース接続ユーザ名(スキーマ名)に使える文字は、先頭が英字で始まる半角英数字です。30文字以内で指定してください。
ユーザアカウントの登録方法は、OSのドキュメントを参照してください。
データベースの設計
データベース設計には、表の設計、属性の設計、および格納構造の設計があります。表、属性、および格納構造は、リポジトリに対して適切なものに設計されており、リポジトリデータ格納用テーブル作成コマンドで、定義・設定します。リポジトリデータ格納用テーブル作成コマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“irepconfig”-“mktblサブコマンド”を参照してください。
Symfoware Server Lite Editionを運用するマシンへのログイン
データベースの構築は、リポジトリ用データベース接続ユーザで実施する必要があります。
“3.1.5.3 リポジトリ用データベース接続ユーザの登録”で登録したOSアカウントでログインします。システム管理者アカウント(Windows(R)の場合は「Administrator」)でデータベースに接続する運用の場合は、システム管理者アカウントでログインします。
ログインは、Symfoware Server Lite Editionを運用するマシンのコンソール、またはコンソールセッションに接続したリモートデスクトップから行ってください。
データベース名の定義/登録
コマンドまたはWebDBtoolsを使用して、以下のSQLを実行します。
例
データベース名「DSDB」を定義するとき
CREATE DATABASE DSDB
データベース名を定義/登録する際の、データベース名には、任意の名前を先頭が英字で始まる半角英数字8文字以内で指定してください。異常時に備えてバックアップ・リストアできるように、ノートなどにデータベース名を記録して保存してください。
リポジトリデータ格納用テーブルの作成
コマンド「irepconfig」を実行してテーブルを作成します。
コマンドの実行方法を説明します。
irepconfigのencryptサブコマンドを使って、データベース接続ユーザのパスワードファイルを用意します。
irepconfigコマンドのencryptサブコマンドで指定したファイル(パスワードファイル)に、パスワードが暗号化されて出力されます。
irepconfig encrypt -o C:\myfolder\mypasswdfile Password: (注) Retype: (注)
irepconfig encrypt -o /export/home/mydir/mypasswdfile Password: (注) Retype: (注)
注)パスワード入力を求めるプロンプトが表示されます。
リポジトリデータ格納用テーブルを作成するための情報を、テーブル作成環境定義ファイルに記述します。データベース接続ユーザのパスワードファイル項目には、手順aで出力されたファイルの絶対パスを指定します。
テーブル作成環境定義ファイルおよび記述する情報については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“テーブル作成環境定義ファイル”を参照してください。
irepconfigコマンドのmktblサブコマンドを使用して、リポジトリデータ格納用テーブルを作成します。
テーブル作成環境定義ファイルには、手順bで作成したファイルを指定します。
irepconfig mktbl -f C:\myfolder\mktbl_symfoLE.conf
irepconfig mktbl -f /export/home/mydir/mktbl_symfoLE.conf
コマンドの実行結果は、テーブル作成ログファイルに出力されます。ログは、Symfoware Server Lite Editionをインストールしたときの文字コード系で出力されます。
実行に失敗した場合は、Symfoware Serverのメッセージ集を参照して、エラー要因を取り除いてください。エラー対処後は、データベースの作成を最初からやり直してください。
テーブルの作成中にエラーが発生した場合は、Symfoware Server Lite EditionのWebDBtoolsを使用してデータベースを削除してください。WebDBtoolsの使用方法は、Symfoware ServerLite Editionのマニュアル“データベース簡単運用ガイド”を参照してください。