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Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
FUJITSU Software

8.6.1 ユーザ情報のカスタマイズ

  他社連携時は、認証サーバ間連携時に行うカスタマイズと同様に、IdP側から通知されたユーザ情報をカスタマイズすることができます。
  カスタマイズ方法の詳細については、認証サーバ間連携の“7.4.1 ユーザ情報のカスタマイズ”を参照してください。
  また、SP側の認証サーバを構築するマシンのInterstage管理コンソールを使用して、以下の手順で、ユーザ情報のカスタマイズを有効にする設定を行ってください。

  1. [システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブを選択してください。

  2. [認証サーバ間連携サービス詳細設定[表示]]をクリックしてください。

  3. [相手シングル・サインオンシステムの情報]の[相手シングル・サインオンシステムの設定]で、ユーザ情報をカスタマイズする相手シングル・サインオンシステムの[相手システムと送受信するユーザ情報]の[変換する]をチェックしてください。

  なお、変換前のユーザ情報は、以下の値となります。

属性名

属性値

AUTH_METHOD

以下のいずれかの値が通知されます。(注1)

  • basicAuth

  • certAuth

  • unknown

USER_DN

通知されません。(注2)

EXPIRATION_TIME

8.5.5.6 再認証”で記述されている手順に従い、認証サーバ間連携の定義を変更している場合、認証した日時に、定義値として設定した時間を加えた時刻が通知されます。認証サーバ間連携の定義を変更していない場合、認証した日時に、30分を加えた時刻が通知されます。
ただし、IdP側に再認証の機能が無い場合、通知された時刻に達しても再認証は行われないため、ユーザ情報のカスタマイズで、本属性値を使用する必要はありません。

FIRST_ACCESS_TIME

認証した日時が通知されます。

IP_ADDRESS

クライアントのIPアドレスが通知されます。

ROLE_LIST

IdP側で通知するように設定したロール情報が通知されます。

USER_ID

IdPから通知される値が通知されます。(注3)

LAST_SIGNON_TIME

通知されません。

拡張ユーザ情報

IdPから通知される値が通知されます。(注4)

注1)認証時にIdPから通知されるアサーションのAuthnContextClassRef要素の値によって、以下の属性値が通知されます。AuthnContextClassRef要素の値にどのような値を通知するかは、事前にIdP側に確認してください。

AuthnContextClassRef要素の値

属性値

urn:oasis:names:tc:SAML:2.0:ac:classes:Password

basicAuth

urn:oasis:names:tc:SAML:2.0:ac:classes:X509

certAuth

上記以外

unknown

注2) ユーザ情報のカスタマイズを行わない場合、環境変数には、“unknown”が通知されます。また、シングル・サインオンJavaAPIを利用する場合は、DN(識別名)の形式にカスタマイズする必要があります。

3)認証時にIdPから通知されるアサーションのNameID要素の値が通知されます。NameID要素の値にどのような値を通知するかは、事前にIdP側と取り決めてください。

4)認証時にIdPから通知されるアサーションのAttributeStatement要素の値が通知されます。AttributeStatement要素にどのような値を通知するかは、事前にIdP側と取り決めてください。