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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド
FUJITSU Software

3.1.16 Interstage for GSと連携する場合の注意事項

Interstage for GSと連携する場合には、以下に注意してください。

ネーミングサービスのオブジェクトリファレンスの獲得について

Java EEクライアントからInterstage for GSのネーミングサービスのオブジェクトリファレンスを獲得する場合、org.omg.CosNaming.NamingContextHelper.narrow()を使用してください。

org.omg.CosNaming.NamingContextExtHelper.narrow()を使用した場合、以下の例外が通知され、IIOP通信に失敗します。

org.omg.CORBA.BAD_PARAM: vmcid: 0x0 minor code: 0 completed: No

非フラグメントモードの設定について

Interstage for GSのCORBAサーバアプリケーションは、フラグメントによるメッセージの分割には対応していません。

Interstage for GSのCORBAサーバアプリケーションで、通信プロトコルをIOR1.2に指定する場合は、Java EEクライアントでORBの送信データを分割しないように以下のプロパティを設定してください。

定義項目

設定内容

非フラグメントモード

ORBの送信データが分割しないようにするため、Java VMオプション(システムプロパティ)に以下の値を設定してください。

-Dcom.sun.corba.ee.giop.ORBGIOP12BuffMgr=GROW

本プロパティを設定することで、最大メッセージ分割サイズの設定値に関わらず、送信データが分割されなくなります。

リクエストの形式について

Interstage for GSのCORBAサーバアプリケーションで、通信プロトコルをIOR1.2に指定する場合は、必ずリクエストに引数(inパラメタまたはinoutパラメタ)を設定してください。

引数なしのリクエストを送信した場合、以下の例外が通知され、IIOP通信に失敗します。

org.omg.CORBA.COMM_FAILURE: vmcid: SUN minor code: 208 completed: Maybe