V11.1での変更点
V11.0以前と比較して、最大Javaヒープ領域のデフォルト値が変更されています。詳細は、「4.15 メモリサイズ」を参照してください。
V10.0での変更点
V9.3以前から移行した場合、Interstage Java EE管理コンソール/Interstage Java EE DASサービスへ接続するため、以下に示すasadminenv.confファイルの編集を必ず行ってください。
asadminenv.confファイルの編集
asadminenv.confファイルにはV10.xの定義値が記載されているため、V9.3以前の定義に修正します。
定義項目 | 修正前 | 修正後 |
---|---|---|
AS_ADMIN_PORT | 12001 | 8919 |
AS_ADMIN_SECURE | true | false |
AS_ADMIN_REALM | os | file または、 ldap |
asadminenv.confファイルの格納パスや、修正方法などの詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「asadmin」 >「asadminenv.confファイル」を参照してください。
Interstage Java EE管理コンソールへの接続
V9.3以前から移行した環境では、Interstage Java EE管理コンソールへブラウザからアクセスする際のURLが以前と異なります。
例えば、V9.3以前の環境で、ポート12000、SSLありで運用していた場合、移行直後の接続URLは以下となります。
接続URL | |
---|---|
移行前の環境 (V9.3以前の環境のデフォルト値) | https://localhost:12000/javaee_admin |
移行後の環境 (V10.x) | http://localhost:8919/javaee_admin |
なお、V9.3以前の環境から移行した場合、Interstage Java EE管理コンソール/Interstage Java EE DASサービスへの認証として、fileレルム、または、ldapレルムが有効になっています。V9.3以前のデフォルト値は、fileレルムです。
定義項目の変更
上記に示す作業の実施後、Interstage Java EE管理コンソール/Interstage Java EE DASサービスへ接続しての定義変更が可能となります。必要に応じて、定義変更を行ってください。
Interstage V9.3以前と比較して以下の非互換があります。
運用管理用HTTPリスナー
Interstage Java EE管理コンソールは、Interstage Java EE DASサービスの運用管理用HTTPリスナーに対して接続することで利用できます。
V9.3までは、Interstage管理コンソール用Interstage HTTP Serverを経由してInterstage Java EE DASサービスの運用管理用HTTPリスナーに接続されていましたが、V10.0では、直接接続されるようになりました。
Interstage Java EE DASサービスの運用管理用HTTPリスナーに関する定義のデフォルト値は、V9.3以前とV10.0で以下の違いがあります。
V9.3以前 | V10.0 | |
---|---|---|
ポート番号 | 8919 (※1) | 12001 |
SSLの使用 | false (※1) | true |
※1) Interstage管理コンソール用Interstage HTTP Serverを経由するため、管理コンソールの利用者は、デフォルト設定では、SSLを使用してポート番号12000に接続します。
V9.3以前と同様の環境でInterstage Java EE管理コンソールを利用するためには、以下の接続先ポート番号、SSLの使用、レルムを参照してInterstage Java EE DASサービスの運用管理用HTTPリスナーの設定を変更してください。
接続先ポート番号
Interstage Java EE管理コンソールへの接続先ポート番号の初期値は、V9.3まではInterstage管理コンソール用Interstage HTTP Serverのポート番号の初期値である12000でしたが、V10.0ではInterstage Java EE DASサービスの運用管理用HTTPリスナーのポート番号の初期値である12001に変更されます。この値を変更したい場合は、以下のマニュアルを参照してください。
「チューニングガイド」の「Interstage Java EE DASサービスのチューニング」の「運用管理用HTTPリスナーのポート番号を変更する場合」
SSLの使用
V9.3まではSSL接続の受付をInterstage HTTP Serverで行っていたため、Interstage Java EE DASサービスの運用管理用HTTPリスナーではSSLが無効となっていました。
V9.3以前から移行した環境において、SSLを利用してInterstage Java EE管理コンソールに接続する場合は、以下を参照して運用管理用HTTPリスナーのSSL通信利用設定を変更してください。
「チューニングガイド」の「Interstage Java EE DASサービスのチューニング」の「運用管理用HTTPリスナーのSSL通信利用設定を変更する場合」
レルム
Interstage Java EE管理コンソールへのログインは、V10.0ではデフォルトでOSレルムによって行われるようになりました。
使用するレルムをOSレルムに変更する場合、以下のマニュアルを参照してください。
「Java EE運用ガイド」の「OSレルムの設定」