Interstage Application Server/Interstage Web Server Express 移行ガイド

2.24 コネクタ

J2EE機能の場合

J2EE機能の場合、J2EE機能の固有定義情報は配備後にisj2eeadminコマンドやInterstage管理コンソールを使用してカストマイズします。

IJServerのアプリケーションでは、JNDIのAPIに配備時に指定した定義名を指定して利用します。

Java EE機能の場合

Java EE機能の場合、リソースアダプタを配備後にasadminコマンドやInterstage Java EE管理コンソールを使用してリソースアダプタに対するコネクタ接続プールとコネクタリソースを定義します。

まずリソースアダプタに対してコネクタ接続プールを定義し、そのコネクタ接続プールに対してコネクタリソースを定義します。

リソースアダプタの配備時とコネクタリソースの定義時に指定したターゲットのサーバーインスタンスでは、JNDIのAPIにコネクタリソースのJNDI名を指定して利用します。

■比較

J2EEの機能名/定義名	Java EEの機能名/定義名
モジュール名	アプリケーション名
connector	コネクタ
定義名	コネクタリソースのJNDI 名
ユーザID	コネクタ接続プールの追加プロパティに"UserName"もしくは"User"を指定可能なリソースアダプタの場合には、このプロパティの値
パスワード	コネクタ接続プールの追加プロパティに"Password"を指定可能なリソースアダプタの場合には、このプロパティの値
プロパティ情報	コネクタ接続プールの追加プロパティ
グローバルトランザクションの利用	コネクタ接続プールのトランザクションサポート
グローバルトランザクションの詳細設定	－

モジュール名

J2EE機能名/定義名	J2EE定義方法	Java EE機能名/定義名	Java EE定義方法
モジュール名	Interstage管理コンソールによる配備画面で指定	アプリケーション名	Interstage Java EE管理コンソールによる配備画面で指定
			asadminのdeployサブコマンド、またはdeploydirサブコマンドの--nameオプションで指定

J2EEとJava EEとで使用できる文字が違います。詳細はそれぞれ以下を参照してください。

• J2EE

  「Interstage管理コンソール」－「ヘルプ」－「配備」

• Java EE

  「使用上の注意」－「注意事項」－「Java EEの注意事項」－「配備時の注意事項」－「アプリケーションのファイル名の注意事項」

  
  

connector

J2EE機能名/定義名	J2EE定義方法	Java EE機能名/定義名	Java EE定義方法
connector	－	コネクタ	－

定義名

J2EE機能名/定義名	J2EE定義方法	Java EE機能名/定義名	Java EE定義方法
定義名	Interstage管理コンソールのconnectorリソースアダプタ名：環境設定における"定義名"	コネクタリソースのJNDI 名	Interstage Java EE管理コンソールで設定するコネクタリソース定義項目の"JNDI 名"
	isj2eeadminコマンドで指定するリソース定義ファイルの<Connector><JcaSourceName>タグの値		asadminコマンドのcreate-jdbc-resourceサブコマンドで指定するjndi_name

ユーザID

J2EE機能名/定義名	J2EE定義方法	Java EE機能名/定義名	Java EE定義方法
ユーザID	Interstage管理コンソールのconnectorリソースアダプタ名：環境設定における"ユーザID"	コネクタ接続プールの追加プロパティに"UserName"もしくは"User"を指定可能なリソースアダプタの場合には、このプロパティの値	Interstage Java EE管理コンソールで設定するコネクタ接続プール定義項目の"追加プロパティ"
	isj2eeadminコマンドで指定するリソース定義ファイルの<Connector><User>タグの値		asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.connector-connection-pool.${jndi-name}.property.${PropertyName}"

パスワード

J2EE機能名/定義名	J2EE定義方法	Java EE機能名/定義名	Java EE定義方法
パスワード	Interstage管理コンソールのconnectorリソースアダプタ名：環境設定における"パスワード"	コネクタ接続プールの追加プロパティに"Password"を指定可能なリソースアダプタの場合には、このプロパティの値	Interstage Java EE管理コンソールで設定するコネクタ接続プール定義項目の"追加プロパティ"
	isj2eeadminコマンドで指定するリソース定義ファイルの<Connector><Password>タグの値		asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.connector-connection-pool.${jndi-name}.property.${PropertyName}"

プロパティ情報

J2EE機能名/定義名	J2EE定義方法	Java EE機能名/定義名	Java EE定義方法
プロパティ情報	Interstage管理コンソールのconnectorリソースアダプタ名：環境設定における"プロパティ情報"	コネクタ接続プールの追加プロパティ	Interstage Java EE管理コンソールで設定するコネクタ接続プール定義項目の"追加プロパティ"
	isj2eeadminコマンドで指定するリソース定義ファイルの<Connector><ConfigProperties>タグの値		asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.connector-connection-pool.${jndi-name}.property.${PropertyName}"

グローバルトランザクションの利用

J2EE機能名/定義名	J2EE定義方法	Java EE機能名/定義名	Java EE定義方法
グローバルトランザクションの利用	Interstage管理コンソールのconnectorリソースアダプタ名：環境設定における"グローバルトランザクションの利用"	コネクタ接続プールのトランザクションサポート	Interstage Java EE管理コンソールで設定するコネクタ接続プール定義項目の"追トランザクションサポート"
	isj2eeadminコマンドで指定するリソース定義ファイルの<Connector><ConfigProperties>タグの値		asadminコマンドで操作できる定義項目の"resources.connector-connection-pool.${jndi-name}.transaction-support"

グローバルトランザクションの詳細設定

J2EE機能名/定義名	J2EE定義方法	Java EE機能名/定義名	Java EE定義方法
グローバルトランザクションの詳細設定	Interstage管理コンソールのconnectorリソースアダプタ名：環境設定における"グローバルトランザクションの詳細設定"
	データベース連携サービスの環境定義におけるリソース定義ファイルのlogfileDir設定