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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.3 運用ガイド
ETERNUS

F.12.3 ROR連携情報設定ファイルについて

ROR連携情報設定ファイル(acminfo_for_ror.conf)は、ホスト情報設定ファイルおよびゲスト情報設定ファイルの自動設定に必要な各種情報を設定するファイルです。
ROR連携情報設定ファイルは、以下のパスに存在します。全設定項目の指定が必須です。

[ROR連携情報設定ファイルのパス]

$BASEDIR_OPT/FJSVswstf/etc/acminfo_for_ror.conf

※ $BASEDIR_OPTは、パッケージのインストールディレクトリを表します。

[ROR連携情報設定ファイルの内容]

HOST_PORT=<ポート番号>
GUEST_PORT=<ポート番号>
GUEST_SUBNETS=<サブネットアドレス> <サブネットアドレス> <サブネットアドレス>
RETRY_NUM=<リトライ回数>
RETRY_INTERVAL=<リトライ間隔>

各項目は、以下の形式で指定します。

キー名=値
コメント行の指定

上記以外の形式の行および空行はすべて無視されます。

表F.2 ROR連携情報設定ファイルの項目

キー名

説明

HOST_PORT

KVMホスト上のAdvancedCopy Managerエージェントのポート番号

KVMホスト上のAdvancedCopy Managerエージェントのポート番号を1つ指定します。

本情報は、ゲスト側のAdvancedCopy Managerエージェントにおけるホスト情報設定ファイルのポート番号(port)に設定されます。

指定できる値は、0~65535の10進数です。先頭に0が指定された場合、その0は無視されます。

デフォルトでは、1226が設定されています。

GUEST_PORT

KVMゲスト上のAdvancedCopy Managerエージェントのポート番号

KVMゲスト上のAdvancedCopy Managerエージェントのポート番号を1つ指定します。

本情報は、KVMゲスト上のAdvancedCopy Managerエージェントと通信するために使用します。

指定できる値は、0~65535の10進数です。先頭に0が指定された場合、その0は無視されます。

デフォルトでは、1226が設定されています。

GUEST_SUBNETS

KVMゲストのサブネットアドレス

RORのマネージャーが導入された環境からKVMゲスト上のAdvancedCopy Managerエージェントと通信を許可されたLANのサブネットアドレスを指定します。

セグメントが複数存在し、複数指定する場合、半角空白またはタブ区切りで指定します。

指定する値は、対象のサブネットのサブネットマスクに従い、ネットワークアドレスを以下の要領で指定します。

例)

サブネットマスク : 255.255.255.0

指定するサブネットマスク: 10.111.222.0/24

デフォルトでは何も設定されていないため、必ず設定してください。

RETRY_NUM

回復可能なエラー時のリトライ回数

回復可能なエラーを検出した場合のリトライ回数を指定します。

指定できる値は、0~1000です。0を指定した場合は、リトライしません。

値の先頭に0が指定された場合、その0は無視します。

デフォルトでは、30が設定されています。

RETRY_INTERVAL

回復可能なエラー時のリトライ間隔(秒)

回復可能なエラーを検出した場合のリトライ間隔(秒)を指定します。

指定できる値は、5~1800です。

値の先頭に0が指定された場合、その0は無視します。

デフォルトでは、120が設定されています。

指定例)

# Host Information
HOST_PORT=1226

# Guest Information
GUEST_PORT=1226
GUEST_SUBNETS=10.111.111.0/24 10.111.112.0/24

# set_acmconf Control Information
RETRY_NUM=30
RETRY_INTERVAL=120