サービスは、技術サービス開発部門が提供する技術サービスに基づきサービス利用部門に提供するサービスです。アプリケーションを利用するための、パラメーター、利用条件、制限事項を定義します。
サービス提供部門は該当する技術サービス開発部門によって許可を与えられたすべての技術サービスに対してサービスを定義することができます。技術サービスに対してサービスをいくつでも定義し、異なる料金設定、構成、アップグレードおよびダウングレードオプションを適用することができます。
例えば、1つの技術サービスを利用して3つのサービスを定義し、3つの異なる版のアプリケーションをサービス利用部門に提供することができます。このサービスは以下のように定義できます。
サービス | 構成 | 料金 |
---|---|---|
試用版 | サービスの購入期間は4週間限定 限定機能 利用者数は1 | 無料 |
スタンダード版 | サービスの購入期間は無制限 標準機能 利用者数は25まで | サービス単価、毎月4500円 |
エンタープライズ版 | サービスの購入期間は無制限 フル機能 利用者数無制限 | サービス単価、毎月6000円 利用者のログイン当たり100円 |
アプリケーションに特定のパラメーターを設定することによって、サービス利用部門に対し異なるオプションを提供できます。サービス利用部門はサービスを購入するときに、これらのオプションを選択できます。提供するオプションごとに別のサービスを定義する必要がなくなるため、サービス定義を柔軟に行うことができます。
例えば、サービス利用部門が選択できる以下の3つのオプションを示し、必要なディスク容量を定義するパラメーターを提供できます。
最少構成:100 GB
中型構成:200 GB
最大構成:400 GB
3つのオプションには異なる料金を定義できます。詳細については、“3.2 料金設定の要素”を参照してください。
以下の項では、サービスの定義およびサービスの作成、保守、公開を支援する機能を構成する個別要素の概要を示します。