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SystemwalkerService Catalog Manager アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

3.2.3 実装の詳細

以下は、サービスのプロビジョニングに必要なメソッドの実装作業の概要です。

注意

サービスのプロビジョニングの開発で非同期プロビジョニングプラットフォームを使用する場合、これらのメソッドの実装は不要です。代わりに、サービスコントローラーを開発してください。

詳細は、非同期プロビジョニング用統合パッケージに同梱のドキュメントを参照してください(fujitsu-bss-integration-app-pack.zipファイル)。

  1. 少なくとも、以下のメソッドを実装します。

    • インスタンスのプロビジョニングを同期モードで行う場合にはcreateInstance。インスタンスのプロビジョニングを非同期モードで行う場合にはasyncCreateInstance。

    • deleteInstance

  2. アプリケーションにインスタンスプロビジョニング中に設定するパラメーターがある場合には、modifySubscriptionメソッドを実装します。

  3. 利用者がSystemwalker Service Catalog Manager経由でアプリケーションにアクセスする場合には、以下のメソッドを実装します。

    • createUsers

    • deleteUsers

    • updateUsers

  4. 非同期モードのインスタンスプロビジョニングを使用する場合には、購入済サービス管理サービスの以下のメソッドを実装する必要があります(“第2章 プラットフォームサービス”を参照)。

    • abortAsyncSubscription

    • completeAsyncSubscription

  5. プロビジョニングサービスをデプロイし、動作することを確認します。

Systemwalker Service Catalog Managerで利用者が特定の操作を行うことにより、プロビジョニングサービスのどのメソッドが呼び出されるのかを、組織ロールごとに以下の表に示します。選択したアクセス種別やパラメーターとの依存関係がある場合には、それについても説明しています。

アクセス種別の詳細については、“運用ガイド(技術サービス開発部門編)”を参照してください。

技術サービス開発部門

サービスポータル上での操作

メソッド

動作

技術サービスのインポート

管理ポータルでサービスのエントリをクリックして詳細を表示した場合

sendPing()

エクスターナルアクセス以外のすべてのアクセス種別において、sendPing()が、呼び出されます。

サービス提供部門/サービス仲介部門/サービス提供代行部門

サービスポータル上での操作

メソッド

動作

購入済サービスの解約

deleteInstance()

エクスターナルアクセス以外のすべてのアクセス種別において、削除された購入済サービスごとにdeleteInstance()が呼び出されます。

サービスの有効化および無効化

サービスを有効化した場合

sendPing()

エクスターナルアクセス以外のすべてのアクセス種別において、sendPing()が呼び出されます。

支払種別の管理

サービス利用部門の支払種別を無効化/再度有効化した場合

deactivateInstance()

activateInstance()

エクスターナルアクセス以外のすべてのアクセス種別において、deactivateInstance()が呼び出されます。

deactivateInstance()は、サービス利用部門が購入済サービスに対して支払いを行うために使用している支払い種別が、無効化された場合に呼び出されます。

activateInstance()は、サービス利用部門が使用している支払い種別が無効化された後、再度有効化された場合に呼び出されます。このメソッドは、影響を受ける購入済サービスごとに呼び出されます。

サービス利用部門

サービスポータル上での操作

メソッド

動作

サービスの購入

createInstance()

asyncCreateInstance()

ログインアクセス、ダイレクトアクセス、またはユーザーアクセスの同期モードの場合、createInstance()が呼び出されます。

ログインアクセス、ダイレクトアクセス、またはユーザーアクセスの非同期モードの場合、asyncCreateInstance()が呼び出されます。

InstanceRequestクラスのgetParameterValue()メソッドにより、サービスの全パラメーターとその値を取得することができます。

利用者の管理

利用者のプロファイルを変更し、購入済サービスへの割り当てに変更がない場合

updateUsers()

ログインアクセス、またはユーザーアクセスの場合、updateUsers()が呼び出されます。このメソッドはプロファイルの変更箇所とは無関係に呼び出されます。

購入済サービスへの利用者の割り当て

選択されたサービスに利用者を割り当てた場合。

createUsers()

ログインアクセス、またはユーザーアクセスの場合、createUsers()が呼び出されます。

このメソッドは、割り当てられた利用者ごとに呼び出されます。usersパラメーターには、選択された購入済サービスに割り当てられた利用者のリストが含まれています。

購入済サービスからの利用者の割り当て解除

選択されたサービスから利用者の割り当てを解除した場合

deleteUsers()

ログインアクセス、またはユーザーアクセスの場合、deleteUsers()が呼び出されます。

このメソッドは、割り当てが解除された利用者ごとに呼び出されます。usersパラメーターには、選択された購入済サービスから割り当てが解除された利用者のリストが含まれています。

購入済サービスの変更

modifySubscription()

エクスターナルアクセス以外のすべてのアクセス種別において、modifySubscription()が、呼び出されます。

このメソッドは、サービス利用部門によってカスタマイズ可能なパラメーターまたはサービス利用名が変更された場合に呼び出されます。

購入済サービスのアップグレードまたはダウングレード

modifySubscription()

エクスターナルアクセス以外のすべてのアクセス種別において、modifySubscription()が、呼び出されます。

購入済サービスの解約

deleteInstance()

エクスターナルアクセス以外のすべてのアクセス種別において、deleteInstance()が、呼び出されます

購入済サービスが有効期限切れになった場合には、deactivateInstance()メソッドが呼び出され、その購入済サービスに関連付けられたインスタンスは無効化されます。購入済サービスが更新されて再度有効化した場合には、activateInstance()メソッドが呼び出されます。

メソッドとデータオブジェクトの詳細については、Systemwalker Service Catalog Managerのインテグレーションパッケージに同梱されているプロビジョニングAPIのJavadocを参照してください。