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Systemwalker Desktop Patrol 解説書
FUJITSU Software

1.2 特長

企業にとってICT投資は、戦略的に重要な投資です。ICT投資には、ハードウェアやソフトウェアといった資産コストそのものもありますが、トラブル対応、ハードウェアの所在管理、ソフトウェアの導入、ライセンス管理、セキュリティパッチの適用、情報漏洩の防止など、目に見えないコストもあります。これらの投資が無駄なく、投資対効果のバランスのとれたものであることが望まれます。

また、近年のPCの導入は、大変な勢いで進んでおり、その管理もユーザー任せになっています。このため、「ウイルス感染した」、「ライセンスの監査がはいった」といった事態が発生したとき、PCの管理責任者は、「PCの購入台帳はあるがその実態がまったく分からない」、「ヘルプ依頼がきているがとても現場を回りきれない」といった状態に陥ることが多々有り、これらの問題を簡単に解決するツールに期待が寄せられています。

さらに、機器(PC、什器およびスマートデバイス)資産管理は、クライアントセキュリティ管理に加えて、企業運営での重要な課題です。

機器(PC、什器およびスマートデバイス)資産管理には、資産情報の台帳の管理、機器のリース/レンタル契約の管理、全社資産の運用状況の管理などがあります。たとえば、機器ごとの利用者や設置場所の管理やリース/レンタル契約終了日の管理などは、機器が増大するにつれて業務の負担も増加するため、このような管理業務を簡単に行うツールに期待が寄せられています。

法改正により内部統制が義務付けられ、内部統制の監査基準として、業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、法令遵守、および資産の保全が求められるようになります。

Systemwalker Desktop Patrolは、以下のような特長をもっています。


簡単な導入

専門家がサポートしなくても簡単に導入できます。


さまざまな環境に対応

数台のPCを使用した小規模なシステムを構築されているお客様から、全社レベルの大規模なシステムを構築されているお客様まで、柔軟に対応できます。


PCの資産を管理することが可能

ICT資産の一元管理

PCや複合機/プリンタなどのICT資産の設置場所・台数・利用実態を資産情報レポートで確認でき、無駄なコストを削減できます。

自動収集したインベントリ情報から、管理者が資産情報の登録/更新/削除を行うことができ、変更履歴も管理できます。


資産管理台帳による定期的な棚卸

定期的な棚卸により、機器の盗難や紛失を検知し、ICT資産の保全を図ります。現状を短時間で確実に把握することで、資産運用を見直し、適切な投資を行うことができます。


省電力状態を維持することが可能

管理者がPCの「電源オプション」設定を一括管理し、全社または部門単位の利用形態に合わせて省電力ポリシーとして設定できます。

省電力ポリシーに違反したPCは、利用者に警告画面を表示したり、強制的に設定を変更することで、PCの省電力状態を維持できます。


セキュリティを維持・向上することが可能

情報漏洩の抑止

リース期限切れPCの返却やPCの入れ替えで発生する廃棄PCに対し、ハードディスクの情報を消去して情報の漏洩を防ぎます。


管理者の負担を軽減