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Systemwalker Desktop Patrol 解説書
FUJITSU Software

1.1 製品の位置付け

Systemwalker Desktop シリーズのコンセプト、およびSystemwalker Desktop Patrolの位置付けについて説明します。


Systemwalker Desktopシリーズコンセプト

Systemwalker Desktopシリーズは、資産を把握し、業務の内容や環境によるリスクに応じてセキュリティパッチの適用、パソコンの操作制限、ログ収集/分析、ファイル操作制限、不正パソコンの遮断等のセキュリティ対策に加え、グリーンICT対策を実現するための製品群です。


Systemwalker Desktop Patrolの位置づけ

Systemwalker Desktop Patrolは、パソコン数十台程度の部門規模から全社レベルの大規模システムまで簡単に適用できるICT資産管理ソフトウェアです。Systemwalker Desktop Patrolにより、高いセキュリティ性を保持できる環境を提供した上で、PCの消費電力の削減、ソフトウェア資産の有効利用によるTCO削減、ファイルのダウンロード、廃棄PCのデータ消去、クライアントへの遠隔操作による運用効率化を実現します。

さらに、Android™/iOSを搭載したスマートデバイスの資産管理も可能となり、業務に使用しているスマートデバイス情報の把握が容易となりました。

また、Systemwalker Desktop Patrolで収集した情報やExcelなどの外部で管理されていたICT資産情報を台帳として管理することにより、ICT全般統制の実現(システムの正しい運用の実現とその証明/監査)を強力に支援します。


グリーンICT対策

環境問題の深刻化により、環境保護への意識の高まり、また省エネ法の改正によりオフィスでのエネルギー消費の実態の把握・改善が企業に求められています。Systemwalker Desktop Patrolは、従来のクライアント管理機能に加え、PCのムダな消費電力を削減するための機能を提供することにより、オフィスのグリーンICTを支援し、CO2排出量の低減に貢献します。

全社または部門単位の利用形態に合わせてパソコンの省電力ポリシーを設定し、ポリシーに違反したパソコンの設定を強制的に変更して、省電力状態を維持します。これにより、パソコンの電力の浪費を抑制し、消費電力削減に貢献します。


セキュリティ管理

インターネットがビジネスに不可欠になった現在、機密情報・個人情報の流出防止と不正アクセスやコンピュータウイルス感染などからシステムを守る情報セキュリティ対策が最重要課題になってきています。Systemwalker セキュリティ管理ソリューションは、パソコンなどのエンドポイントからの重要なデータの流出防止や、ユーザー認証による安全な情報流通を実現します。さらに、各種セキュリティ製品を1つに束ねて統合管理することにより、セキュリティ運用の負担を軽減できます。

Systemwalker Desktop Patrolでは、情報漏洩対策機能を強化し、ICT資産をセキュリティ上の脅威から守リます。これにより、導入から廃棄までの流れの中で、安全なセキュリティライフサイクルを維持できます。


台帳による資産管理

企業におけるパソコンの普及に伴い、TCO(Total Cost of Ownership:総所有管理経費)最適化への取り組み、違法コピー対策、ウイルス対策、セキュリティ対策、予算策定などを適切に行うためには、システム運用者、経理担当者、部門の情報担当者など、多方面の管理者が資産の実際の利用状況を正確に把握できる環境が必要です。Systemwalker資産管理ソリューションは、資産の実態情報を正確に把握し、遊休ライセンスの有効利用や一括購入によるコスト削減が可能です。

Systemwalker Desktop Patrolでは、クライアントセキュリティ管理に加えて、機器(PC、什器およびスマートデバイス)の資産管理の機能を提供します。これにより、機器(PC、什器およびスマートデバイス)の資産管理、運用管理、およびセキュリティ監査をトータルにサポートできます。