1.26 DTTOOLEX.EXE(ログアナライザサーバへのデータ移入・削除)

機能説明

(統合)管理サーバのログデータや管理者情報を、ログアナライザサーバに移入します。
また、ログアナライザサーバ上の分析対象のデータを削除します。
移入対象のCSVデータに不備があった場合、該当行のデータ処理をスキップして続行します。
スキップするのは、以下の場合です。

(統合)管理サーバで削除されたグループに所属していた時点のCTのログデータ
ログアナライザが集計対象として使用しないログデータ
- デバイス構成変更ログなど、情報漏洩予防診断機能、目的別集計機能、レポート出力機能で使用しないログデータ
- Systemwalker Desktop Rights Master(DTRM)以外の連携アプリケーションログ(SMARTACEES/Suite Premiumなど)のログデータ、および目的別集計機能で集計対象として使用しないDTRMの連携アプリケーションログのログデータ
ログアナライザが集計を行うのに必要な情報を持っていないログデータ
- メール送信ログ(件名/発信元/宛先が空、メールアドレスが不適切、添付があるのに添付ファイル名が空など)
- ウィンドウタイトル取得ログ(URLが空や不適切など)

また、ログアナライザサーバ上に格納されているログを対象として、現在設定されている絞込条件および除外条件で再集計します。再集計の対象は情報漏洩観点、端末利用観点、違反操作観点です。印刷量監査に関しては、再集計は行いません。

記述形式

DTTOOLEX.EXE {-f 移入対象フォルダ | -d | -r | -u 移入対象フォルダ }

オプション

-f 移入対象フォルダ：: ログデータおよび管理者情報を移入するために、ログアナライザサーバ上の転送先共有フォルダを指定します。
ただし、ネットワークフォルダを指定することはできません。

-d：: ログアナライザサーバ上の分析対象のデータを削除します。

-r：: データベース上のすべてのログデータを対象として、Webコンソールで設定した最新の絞込キーワードまたは除外端末リストで再集計します。

-u 移入対象フォルダ：: 管理者情報を移入します。移入対象フォルダには管理者情報が格納されているフォルダを指定します。通常はログアナライザサーバ上の転送先共有フォルダを指定します。この場合、転送先共有フォルダに転送された全ての管理サーバの管理者情報を移入します。
システム運用中などで、特定の管理サーバの管理者情報だけを移入する場合は、転送先共有フォルダの直下に作成される管理サーバのコンピュータ名のフォルダから対象フォルダを選択し、そのフォルダを移入対象フォルダとして指定します。
移入対象フォルダには、ネットワークフォルダを指定することはできません。

復帰値

0:: 正常終了

0以外:: 異常終了

コマンド格納場所

ログアナライザサーバの以下のフォルダに格納されています。

<ログアナライザサーバインストールフォルダ>\bin\dttool

実行に必要な権限/実行環境

ログアナライザユーザーがログオン時に実行可能です。
ログアナライザサーバで実行可能です。
Windows Server® 2008の環境、またはWindows Server® 2012環境において、コマンドプロンプトで作業を行う場合は、コマンドプロンプトを[管理者として実行]で開いてください。

注意

-dオプションを指定した場合は、ログアナライザサーバ上からログデータをすべて削除します。削除にあたっては、不要なログであることを確認の上、十分に注意してから行ってください。
260バイトを超えるファイルパスを含むログデータは移入できません。

使用例

【ログデータをログアナライザサーバに移入します】

DttoolEx.exe -f [フォルダ名]

【データを削除します】

DttoolEx.exe -d

【再集計します】

DttoolEx.exe -r

【フォルダ(C:\LASVDATA)配下の管理者情報を、ログアナライザサーバへ移入します。

DttoolEx.exe -u C:\LASVDATA

実行結果/出力形式

【ログデータをログアナライザサーバに移入します】

> データ移入コマンドを実行しています。
> dttool.exe開始 ( 1 / 10 )
> ログアナライザサーバサービスを停止します。
> ログアナライザサーバサービスを停止しました。
> データを格納中…
> ログデータデータの格納が終了しました。
> ログアナライザサーバサービスを開始します。
> ログアナライザサーバサービスを開始しました。
> 夜間バッチ集計を実行しています。

～夜間バッチ集計の処理を表示～

> 夜間バッチ集計が終了しました。
> dttool.exe終了 ( 1 / 10 )

～移入対象フォルダ数分、dttool.exeの処理を表示～

> データ移入コマンドが正常終了しました。

【データを削除します】

> データ移入コマンドを実行しています。
> dttool.exe開始 ( 1 / 1 )
> ログアナライザサーバ上からログデータを全て削除しますが、よろしいですか？
> Yes(y) or No(n):y
> ログアナライザサーバサービスを停止します。
> ログアナライザサーバサービスを停止しました。
> データベースの初期化が終了しました。
> ログアナライザサーバサービスを開始します。
> ログアナライザサーバサービスを開始しました。
> dttool.exe終了 ( 1 / 1 )
> データ移入コマンドが正常終了しました。

【再集計します】

> データ移入コマンドを実行しています。
> dttool.exe開始 ( 1 / 1 )
> ログアナライザサーバ上の全ログデータの再集計を実行します。よろしいですか？
> Yes(y) or No(n):y
> ログアナライザサーバ上の全ログデータの再集計を実行しています。

～夜間バッチ集計の処理を表示～

> ログアナライザサーバ上の全ログデータの再集計が終了しました。
> dttool.exe終了 ( 1 / 1 )
> データ移入コマンドが正常終了しました。

【管理者情報をログアナライザサーバに移入します】

> データ移入コマンドを実行しています。
> dttool.exe開始 ( 1 / 1 )
> ログアナライザサーバサービスを停止します。
> ログアナライザサーバサービスを停止しました。
> 管理者データを格納中…
> 管理者データの格納が終了しました。
> ログアナライザサーバサービスを開始します。
> ログアナライザサーバサービスを開始しました。
> dttool.exe終了 ( 1 / 1 )
> データ移入コマンドが正常終了しました。