FUJITSU Software Linkexpress 導入ガイド
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第3章 Linkexpressサーバの導入> 3.2 システムの設定> 3.2.2 システムパラメタの設定

3.2.2.2 Linuxの場合

調整が必要なシステムパラメタと設定を以下に示します。なお、以下のシステムパラメタ値はLinkexpressサーバが動作するために必要な値です。システム全体として、Linkexpress以外の各ミドルウェアおよびユーザアプリケーションが使用するシステムパラメタ値についても考慮してください。

パラメタ

設定値

意味

msgmni

既に設定している値に512を加算

メッセージ待ち行列識別子の数

msgmnb

(注1)

メッセージキューの最大サイズ

注1)必要な値を見積もります。見積もりの結果、システム設定値(デフォルトは16384)よりも大きい場合、設定値を変更します。最大値を指定するため、見積もり結果が現状のシステム設定値よりも小さい場合は変更する必要がありません。見積もり方法は、「Solarisの場合」の「1. メッセージの最大バイト数の調整」を参照してください。

また、前述のシステムパラメタ以外は、オペレーティングシステムの省略値でLinkexpressサーバは動作します。前述のシステムパラメタ以外を変更する場合は、オペレーティングシステムのデフォルトより小さい値を指定しないでください。

システムパラメタ変更手順を説明します。システムパラメタは、/procファイルシステムを変更します。

  1. システム上でスーパーユーザーになります。
    # su <Enter>
    Password:****** <Enter>
  2. 以下のディレクトリに移動します。
    # cd /proc/sys/kernel <Enter>
  3. catユーティリティを使用して、msgmniファイルの現行のパラメタ値を確認します。
    # cat msgmni <Enter>
    # cat msgmnb <Enter>
  4. パラメタの変更は、以下のファイルを修正することでも可能です。ただし、設定変更後は、ファイルを保存してからsysctlコマンドを実行するか、システムを再起動する必要があります。
    vi などのテキストエディタを使用してファイルを編集します。
    # vi /etc/sysctl.conf <Enter>
    以下のパラメタの値を変更します。
    kernel.msgmni = (注2)
    kernel.msgmnb = (注3)
    sysctlコマンドを実行するか、システムを再起動してパラメタの値を変更します。
    /sbin/sysctl -p

    注2)既に設定している値に512を加算
    注3)既に設定している値とmsgmnb見積もり結果(上記の注1)を比較し、見積もり結果の方が大きい場合にその値を設定


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