フィルタールールとは、イベントに対する抽出処理やマスタデータとの結合処理の仕方を定義したルールのことです。
入力アダプターから、高速フィルターに渡された入力イベントは、定義されたフィルタールールに基づき処理されます。
フィルタールールは、IF-THEN型の記述方式で記述します。
フィルタールールの詳細については、「開発リファレンス」の「第2章 フィルタールール言語リファレンス」を参照してください。
フィルタールールによって実現する典型的な処理を紹介します。
入力イベントの抽出処理
入力イベントの中から、フィルタールールで設定した条件のイベントのみを抽出し、複合イベント処理機能に抽出したイベントを渡します。
マスタデータ照合による抽出処理
入力イベントの内容をもとに、マスタデータを照合し、照合したマスタデータ側の値をもとに、入力イベントの抽出処理を行います。
マスタデータは、抽出処理の条件にのみ使用し、入力イベントとの結合処理は行いません。
マスタデータとの結合処理
入力イベントと、あらかじめ登録しておいたマスタデータを結合して、複合イベント処理機能に渡します。
結合結果に対して、さらに抽出処理を行うことも可能です。
図2.3 マスタデータとの結合処理例
文章の重み付け処理
入力イベント中の文章に含まれる、特定キーワードに基づき文章の重み付けを行います。
重み付けの合計が閾値より大きいイベントだけを抽出するほか、複合イベント処理との組み合わせで、閾値より大きいイベントを連続して受信していることを検知することも可能です。