BDCEPで複合イベント処理を実行するためには、事前にルールを設定する必要があります。
BDCEPでは以下の2種類の記述方式が存在し、目的に応じて柔軟にルール定義の作成を行うことができます。
データベースの問い合わせ言語であるSQLを基にしたルール記述方式です。
複雑な条件分岐や、イベントのマッチング処理などきめ細かいルールを記述する場合に適しています。
「IF(条件)~THEN(処理)」型のルール記述方式です。
SQL型ルールよりもわかりやすく、容易にルールの記述を行うことができます。
イベントのフィルタリングなど、単純な処理をルールとして記述する場合に適しています。
また、イベントとマスタデータの照合や、結合といった処理も簡単なルールを記述するだけで実現できます。
従来のSQL型ルールでは、性能劣化への考慮によりコード量が多くなりがちだった処理も、シンプルに記述できます。
図1.2 マスタデータとの結合処理をSQL型ルールとIF-THEN型ルールで記述した場合の比較