Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0
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付録C 旧バージョンからの移行

C.5 データベース製品のバージョンアップ

データベース製品本体を上書きインストールでバージョンアップする場合、データベース製品のマニュアルに従ってバージョンアップしてください。

データベース製品のバージョンアップを行うかにかかわらず、下記を参照し、JDBCドライバの設定が正しく行われているか、確認してください。

[Oracleの場合]

Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0 L41ではOracle 9i、およびOracle 10gは使用できないため、旧バージョンでOracle 9i、またはOracle 10gを使用していた場合は、Oracle 11g、またはOracle 12cにバージョンアップする必要があります。
また、環境変数CLASSPATHに、旧バージョンで使用していたJDBC Driverが設定されている場合はCLASSPATH設定から削除し、以下の方法で再設定してください。

Internet Navigware Server V9.0が動作するサーバの環境変数CLASSPATHに、OracleのJDBCドライバ(ojdbc6.jarのフルパス)を追加してください。
OracleのJDBCドライバは、Oracleのインストール先ディレクトリの\jdbc\lib配下にあります。
Oracleのインストール先ディレクトリ(ORACLE_HOME)が"D:\app\oracle\product\12.1.0\dbhome_1\"の場合は、次のとおりです。

・D:\app\oracle\product\12.1.0\dbhome_1\jdbc\lib\ojdbc6.jar

[Symfowareの場合]

旧バージョンのSymfowareからSymfoware V11.0へバージョンアップを行った場合、Symfoware Server、またはSymfoware Clientのインストール後、環境変数CLASSPATHにSymfowareJDBCドライバ(fjsymjdbc4.jar)が設定されます。環境変数CLASSPATHに、以下が設定されているか確認し、設定されていない場合は設定してください。

Symfowareクライアント機能のインストール先が"C:\SFWCLNT\"の場合

・C:\SFWCLNT\JDBC\fjjdbc\lib\fjsymjdbc4.jar

設定を有効にするため、サーバを再起動します。

[SQL Serverの場合]

以下の手順により、SQL ServerのJDBCドライバをバージョンアップし、環境変数CLASSPATHを再設定してください。

  1. Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0 L41が動作するサーバの環境変数CLASSPATHから、既存のSQL ServerのJDBCドライバの設定を削除します。
    SQL Server JDBCドライバのバージョンにより、格納先やファイル名が異なります。
    環境変数CLASSPATHに、「msbase.jar」、「mssqlserver.jar」、「msutil.jar」、「sqljdbc.jar」のいずれかのファイル名が含まれるファイルが設定されている場合は、すべて削除します。

  2. Microsoft JDBC Driver 4.0 for SQL ServerをInternet Navigware Server V9.0が動作するサーバにインストールしてください。
    Microsoft JDBC Driver 4.0 for SQL Serverは、Microsoftのサイトよりダウンロードしてください。

  3. Internet Navigware Server V9.0が動作するサーバの環境変数CLASSPATHに、JDBCドライバ(sqljdbc4.jarのフルパス)を追加してください。
    JDBCドライバは、Microsoft JDBC Driver 4.0 for SQL Serverの展開先ディレクトリの\sqljdbc_4.0\jpn配下にあります。

    例えば、Microsoft JDBC Driver 4.0 for SQL Serverの展開先ディレクトリ名が、"C:\Program Files\Microsoft JDBC Driver 4.0 for SQL Server"の場合は、次のとおりです。

    C:\Program Files\Microsoft JDBC Driver 4.0 for SQL Server\sqljdbc_4.0\jpn\sqljdbc4.jar

  4. 設定を有効にするため、サーバを再起動します。

Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0 L41では、SQL Server 2000、およびSQL Server 2005は使用できないため、旧バージョンでSQL Server 2000、またはSQL Server 2005を使用していた場合は、SQL Server 2008/2008 R2/2012にアップグレードする必要があります。
SQL Server 2000から、SQL Server 2012へのバージョンアップを行う場合、データベースのバックアップ/リストアを使用して、直接データベースを移行することができません。
以下の手順により、SQL Server 2005、またはSQL Server 2008を経由してデータを移行する必要があります。“C.3.4.3 SQL Server からの移行”、または“C.4.4.3 SQL Server からの移行”の手順1.で使用するバックアップデータは、以下の手順でバックアップしたデータを使用してください。

  1. SQL Server 2000でバックアップしたデータを、SQL Server 2005、またはSQL Server 2008にリストアします。

    1. SQL Server 2005、またはSQL Server 2008がインストールされたサーバで、タスクバーの [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]−[Microsoft SQL Server 2005(2008)]−[SQL Server Management Studio]をクリックします。

    2. [サーバ名]−[データベース]−[INAVIDB]を右クリックし、[タスク]の中の[復元]−[データベース]をクリックします。

    3. [復元先データベース]に、[INAVIDB]が入力されていることを確認し、[復元用のソース]に[デバイスから]を選択し、バックアップファイル名を指定します。

    4. 左ペインの[ページの選択]で[オプション]を選択し、[復元オプション]の[既存のデータベースを上書きする]をチェックして、[OK]ボタンを押します。

    5. [サーバ名]−[データベース]−[CNC]を右クリックし、[タスク]の中の[復元]−[データベース]をクリックします。

    6. [復元先データベース]に、[CNC]が入力されていることを確認し、[復元用のソース]に[デバイスから]を選択し、バックアップファイル名を指定します。

    7. 左ペインの[ページの選択]で[オプション]を選択し、[復元オプション]の[既存のデータベースを上書きする]をチェックして、[OK]ボタンを押します。

  2. SQL Server 2005、またはSQL Server 2008で、データベースをバックアップします。

    1. [サーバ名]−[データベース]−[INAVIDB]を右クリックし、[タスク]の中の[バックアップ]をクリックします。

    2. 左ペインの[全般]で[バックアップ先]に、バックアップファイル名を指定します。バックアップ先は、手順1.でリストアしたファイルとは別の新規ファイル名を指定します。[OK]ボタンを押します。

    3. [サーバ名]−[データベース]−[CNC]を右クリックし、[タスク]の中の[バックアップ]をクリックします。

    4. 左ペインの[全般]で[バックアップ先]に、バックアップファイル名を指定します。バックアップ先は、手順1.でリストアしたファイルとは別の新規ファイル名を指定します。[OK]ボタンを押します。

SQL Server 2000から、SQL Server 2008/2008R2/2012へのバージョンアップを行った場合や、SQL Serverを旧バージョンとは別のサーバに新規インストールした場合は、以下の手順でInternet Navigware Serverの設定を変更します。

  1. タスクバーの [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]−[Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0]をクリックします。

  2. [Internet Navigware 環境設定] をクリックします。

  3. 左ペインから [サーバ]−[データベース接続] をクリックします。

  4. 右ペインの [使用するデータベース] を、 [SQL Server 2000] → [SQL Server 2005/2008/2008 R2/2012] に変更します。

  5. [DBサーバ]の[サーバ名]、[ポート]を変更した場合は、それぞれ変更します。また、[INAVIDBのパスワード]、[CNCDBのパスワード]を再設定します。

  6. [OK]ボタンを押します。

  7. 環境設定ファイルを、インストール先ディレクトリにコピーします。

    [コピー元]
    Interstage Application Serverのインストール先ディレクトリが“C:\Interstage”の場合

    C:\Interstage\F3FMisjee\var\domains\interstage\applications\j2ee-modules\inavi\WEB-INF\conf

    上記ディレクトリに格納された、次の2つのファイルをコピーします。


    [コピー先]
    インストール先ディレクトリが“C:\Program Files\Fujitsu\INServerV9”の場合に、次のディレクトリにファイルを上書きコピーします。

    C:\Program Files\Fujitsu\INServerV9\template




環境設定ツールでは、Oracle DatabaseからSQL Serverへの移行などのデータベース種別の変更はできません。データベースの種別を変更する場合は、Internet Navigware Serverを再インストールしてください。


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