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HOST PRINT V7.2L11 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

A.3 PDF化時の印刷仕様

帳票配信サービスにより、List Creatorと連携してPDF化する場合の印刷属性について説明します。

印刷属性のサポート範囲

以下の印刷属性が有効になります。

印刷属性

処置

注意事項

行送り制御イメージ

行送り制御イメージデータを、帳票配信サーバ上に用意する必要があります。

FNAを使用して受信した場合には必要ありません。

複写

部単位での複写

×

1部で印刷されます。

ページ単位での複写

×

PDF化時のオーバレイは、単一オーバレイのみ有効です。

オーバレイ焼付け枚数

×

フォームオーバレイ

文字配列テーブル

有効となる文字配列テーブルについては、“文字配列テーブルのサポート範囲”を参照してください。

印刷モード

用紙サイズ

印刷禁止領域の設定

×

とじしろ

×

両面/片面

×

拡張縮小制御ビット

×

○: 印刷装置と同様の処置

×: 未サポート

△: 印刷装置と異なる点があるため、注意が必要

文字配列テーブルのサポート範囲

文字セット名

文字ピッチ(cpi)

対応コード系

SC0, SC3, K11, B101, B120, 2773, 2774, KN1

10

EBCDIC カナ

AS10, G11, GN, TU10, SC2, T11, SN, TN, CC10

10

EBCDIC ASCII

AS12, CC12

12

AS15, CC15

15

上記以外

10

EBCDIC カナ


注意

  • 複数箇所で文字セットを指定した場合には、先頭ページの文字セットが全ページに適用されます。

  • 以下のEBCDICコードは、“A.2.1 EBCDICコード表”と出力結果が異なります。

    • EBCDIC カナの場合

    • EBCDIC ASCIIの場合


印刷属性は複数箇所で設定できます。帳票配信サービスでは、以下の優先順位で印刷属性を決定します。

優先度

印刷属性の設定箇所

↑低

  

  

↓高

ライタの定義情報

デマンド印刷/バッチ印刷

印刷制御レコード

文字制御レコード


印刷時のそれぞれの属性定義について各項で説明します。


ライタの定義情報(DFNWTRコマンド

下の表は、帳票配信サービスを使って帳票をPDF化したときに、ライタに定義した属性のうち、どの属性が有効になるかをまとめたものです。

オペランド

処置

注意事項

ライタ名

ハードウェアオプション

OVERLAY

GRAPH

IMAGE

COLOR

FEEDER

EXTENSION

F1

F2

F3

SPOOL

FORM

行送り制御

行送り制御イメージデータを帳票配信サーバ上に用意する必要があります。

フォームオーバレイ

PDF化時のオーバレイは、単一オーバレイのみ有効です。

CHARACTERS

有効となる文字セットについては、“文字配列テーブルのサポート範囲”を参照してください。

オーバレイ

TERMOVERLAY

メインフレームとの通信形態がFNAで、PDF化する帳票にオーバレイが含まれている場合は、ライタの定義情報にTERMOVERLAY(YES)を指定する必要があります。

メインフレームとの通信形態がTCP/IPの場合、TERMOVERLAYの指定は意味を持ちません。

CUNIT

改ページ制御

PAGELEN

MARGIN

FFEED

SETUPMSG

PRINT

行間隔

1行当たりの最大文字数

JEF文字ピッチ

SETUPSW

出力選択

OUTPUT

LDWTR

JOB

出力クラス列

用紙コード

行先識別名

ジョブ出力属性

SEPARATOR

TOPEND

セパレータも1帳票として扱います。

TOP

END

NO

SYSLIST

TESTPRINT

カット紙属性

A3/A4/A5/B4/B5/LTR

PORT/LAND/LZOOM/PZOOM/LP

PRTAREA

BIND

とじしろ方向

とじしろ幅

印刷開始原点

SIDE

両面指定は有効とならず、片面印刷の状態で印刷します。

キー

CANCELKEY

PAKEY1/2

RETRY

DEVICECHECK

DATACHECK

RUCHAIN

DOCUMENTS

DLOGMODE

COMPATI

SYNC

DISPLAY

○: 印刷装置と同様の処置

-: 帳票配信サービス 運用では意味なし

△: 印刷装置と異なる点があるため、注意が必要です。

詳細については、“印刷属性のサポート範囲”を参照してください。

デマンド印刷(PRTFILE、PRTJOB)

下の表は、帳票配信サービスを使って帳票をPDF化するときに、PRTFILEコマンドまたはPRTJOBコマンドに指定した属性のうち、どの属性が有効になるかをまとめたものです。

オペランド

処置

注意事項

FILE/DDNAME

TERMINAL
ADDRESS

ライタ名

網アドレスCFC3ライタ名

REQNAME

EXTRA

入力データ編集

STANDARD/ HEX/ CHAR/ VECTOR

LINE

COLUMN

出力属性

OVERLAY

PDF化時のオーバレイは、単一オーバレイのみ有効です。

OVCOPIES

×

COPIES

×

出力データ編集

FORM

行送り制御イメージデータを帳票配信サーバ上に用意する必要があります。

PAGELEN

PLINE

PCOLUMN

SKIP

KEEP/NOKEEP

NOCONVERT

MARGIN

ORGN

LAYOUT

CHARSET

文字配列テーブル識別名

有効となる文字セットについては、“文字配列テーブルのサポート範囲” を参照してください。

SEPARATOR

TOPEND

セパレータも1帳票として扱います。

TOP

END

NO

カット紙属性

SHEETSIZE
(A3/ A4/ A5/ B4/ B5/ LTR)

PRINTMODE
(PORT/ LAND/ LZOOM/ PZOOM/ LP)

PRTAREA

BIND

とじしろ方向

とじしろ幅

印刷開始原点

SIDE

両面/片面印刷

両面指定は有効とならず、片面印刷の状態で印刷します。

CFC3属性

NETWORK

COMPRESS

IMAGEDENSITY

MSG/NOMSG

NOTE

NOTEオペランドで指定した文字列は、PDFファイル名として使用できません。PDFファイル名の指定方法については、“3.3.2 帳票の仕分け/PDF化/FAX送信/電子化の定義”を参照してください。

○: 印刷装置と同様の処置

-: 帳票配信サービス 運用では意味なし

△: 印刷装置と異なる点があるため、注意が必要です。

詳細については、“印刷属性のサポート範囲” を参照してください。

バッチ印刷

下の表は、帳票配信サービスを使って帳票をPDF化するときに、JCLに指定した属性のうち、どの属性が有効になるかをまとめたものです。

オペランド

処置

注意事項

COPIES

複写回数

×

焼付枚数

×

FCB

UCS

BURST

CHARS

有効となる文字セットについては、“文字配列テーブルのサポート範囲”を参照してください。

FLASH

PDF化時のオーバレイは、単一オーバレイのみ有効です。

MODIFY

カット紙属性

PRTFORM

PORT/ LAND/ PZOOM/ LZOOM/ LIST

PRTFORM

A3/ A4/ A5/ B4/ B5/ LTR

SIDE

BIND

PRTAREA

○: 印刷装置と同様の処置

-: 帳票配信サービス 運用では意味なし

△: 印刷装置と異なる点があるため、注意が必要です。

詳細については、“印刷属性のサポート範囲”を参照してください。

印刷制御レコード

本節では、帳票配信サービスを使って帳票をPDF化するときに、帳票内の印刷制御レコードのうち、どのレコードが有効になるかについて説明します。


印刷制御レコードの種類による分類を以下に示します。

印刷制御レコード

処置

注意事項

SETPRTレコード

複写枚数

オーバレイ焼付け枚数

カット紙印刷装置制御領域

FCB/LPCI名

オーバレイ名

1つの印刷データ内で設定されるオーバレイの種類が、最大値(255)を超えるときは、最大値以降のオーバレイの設定は無効となります。

印刷制御レコード
(I制御)

(備考1)

複写枚数

オーバレイ焼付け枚数

カット紙印刷装置制御領域

FCB/LPCI名

オーバレイ名

1つの印刷データ内で設定されるオーバレイの種類が、最大値(255)を超えるときは、最大値以降のオーバレイの設定は無効となります。

コピーグループ値

拡張制御領域 (2)

とじしろ幅

ポートレート水平方向原点オフセット

水平、垂直方向原点オフセット値(X,Y)に 0.2インチ未満の値が設定されているとき、メインフレームのプリンタには出力できませんが、帳票配信サービスサーバ機能では、オフセットに初期値を設定して処理を続行します。

ポートレート垂直方向原点オフセット

ランドスケープ水平方向原点オフセット

ランドスケープ垂直方向原点オフセット

とじしろ方向

スプール制御レコード
(S制御)

FCB/LPCIデータ

オーバレイシーケンス制御指定

1つの印刷データ内で設定されるオーバレイの種類が、最大値(255)を超えるときは、最大値以降のオーバレイの設定は無効となります。

○: サポート

-: 指定無視

備考1 : 帳票内に複数のI制御を含む場合、2つ目以降のI制御で有効となる項目を、以下に示します。

・オーバレイ焼付け枚数

・FCB/LPCI名

・オーバレイ名

その他の項目は、帳票内で最初のI制御の設定値およびライタ定義、デマンド印刷、バッチ印刷の指定を引き継ぎます。


注意

複数のオーバレイグループが指定されているときは、最初に設定されているオーバレイのグループオーバレイ名、およびオーバレイ種別を印刷データのオーバレイ情報として通知します。


文字制御レコード

本節では、帳票配信サービスを使って帳票をPDF化するときに、帳票内の文字制御レコードのうち、どのレコードが有効になるかについて説明します。

文字制御レコードの種類による分類を以下に示します。

文字制御レコード

処置

注意事項

印刷制御文字(印刷位置制御)

ANSI制御文字

機械制御文字

FACOM制御文字

1バイト制御コード

Aシフト

Kシフト

K1シフト

2バイト制御コード

JEF基本デバイス制御コード

横書き

1/5インチピッチ文字

3/20インチピッチ文字

1/6インチピッチ文字

2/15インチピッチ文字

半角文字開始

半角文字終了

平体文字開始

長体文字開始

倍角文字開始

拡大文字終了

12ポ サイズ文字

9ポ サイズ文字

7ポ サイズ文字

上つき文字開始

上つき文字終了

下つき文字開始

下つき文字終了

ゴシック体開始

書体切り替え終了

JEF拡張デバイス制御コード

水平スキップ

○: サポート

-: 指定無視

注意

  • サポートしていない制御コードは、読み飛ばしになります。主なものは以下のとおりです。

    • 縦書き

    • バーコード

    • 図形データ/イメージデータ

  • 重ね打ちを使用すると、帳票が正しく出力されないことがあります。

  • 罫線の接続機能は提供していません。このため、 “|” および “-” などの罫線文字については、接続されません。

  • Aシフト、Kシフト、K1シフト以外の1バイト制御コード(00~3F)の動作は保証していません。