オーバレイツールは、PCプリントサービス、帳票管理サービスおよびVSPサービスで使用する印刷資源を管理するためのユーティリティです。サーバへ管理者権限(Administrator)でログオンし、スタートメニューから[HOST PRINT]-[オーバレイツール]をクリックして起動します。
オーバレイツールは、以下の機能を提供しています。
オーバレイファイルの格納場所の設定
オーバレイファイルの格納場所の追加および削除をします。
オーバレイファイルの移動
ハードディスク内に分散しているオーバレイファイルを指定した格納場所へ移動します。
オーバレイのプレビュー
オーバレイを表示します。
印刷資源の格納場所の変更および新しい格納場所への資源の移動
印刷資源の格納場所を変更すると同時に、印刷資源を新しい格納場所へ移動するための機能です。Charset Managerで印刷資源を管理する場合に使用します。
印刷資源の管理情報の修復
印刷資源(文字パターンおよびオーバレイ)を管理する情報と実ファイルに矛盾が生じた場合に、印刷資源を管理する情報を修復するための機能です。
印刷資源の登録
他のHOST PRINTサーバで使用していた文字パターン、オーバレイをオフラインで登録します。
オーバレイのプレビュー
オーバレイを表示します。
GDI印刷(LBPサポート)で使用するオーバレイの管理
GDI印刷(LBPサポート)で使用するオーバレイの管理は、[PCプリントサービス]タブで設定します。
以下に、操作手順を説明します。
オーバレイツールを起動し、[PCプリントサービス]タブをクリックします。
⇒「格納場所の一覧」に、オーバレイの格納場所が表示されます。デフォルトの格納場所は“HOST PRINTインストール配下\PCOVL”です。
格納場所を設定します。
格納場所を追加する場合は、[パスの追加]ボタンをクリックします。
⇒[ディレクトリの選択]ダイアログボックスが表示されます。追加するフォルダを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、追加したフォルダ名が格納場所の一覧の一番下に追加されます。
格納場所を削除する場合は、[パスの削除]ボタンをクリックします。
格納場所の優先順位を変更する場合は、「格納場所の一覧」に表示されている格納場所をドラッグ&ドロップで移動します。
設定を有効にするために、Windowsシステムの[サービス]でサービス「HOST PRINT PC PRINT Service」を再起動します。
注意
オーバレイの格納場所のパスの追加では、以下の文字を含むパスを設定しないでください。
全角文字
シフトJISに存在しない文字
状態:「格納場所の一覧」に複数の格納場所が設定されています。
移動元のフォルダが格納されているディレクトリ名を選択します。
⇒移動するファイルをクリックします。
[ファイルの移動]ボタンをクリックします。
⇒[ファイルの移動]ダイアログボックスが表示されます。
設定を有効にするために、Windowsシステムの[サービス]でサービス「HOST PRINT PC PRINT Service」を再起動します。
VSP印刷で使用する印刷資源の管理
VSP印刷で使用する印刷資源を管理する場合は、[VSPサービス]タブで設定します。
注意
Charset Managerをインストールして印刷資源を利用しVSPプリンタに出力する場合は、「オーバレイツール」→「VSPサービス」→「VSP資源の移動」をCharset Managerの資源管理フォルダに対して行ってください。
Charset Managerで印刷資源を管理する場合に、印刷資源の格納場所を変更します。Charset Managerで印刷資源を管理しない場合は、変更する必要はありません。
オーバレイツールを起動し、[VSPサービス]タブをクリックします。
⇒「格納場所」に、文字パターンとオーバレイの格納場所が表示されます。デフォルトの格納場所は“HOST PRINTインストール配下\overlay”です。
[VSP資源の移動]ボタンをクリックします。
⇒[オーバレイツール・VSP資源の移動]ダイアログボックスが表示されます。
移動先のフォルダを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
Charset Managerで印刷資源を管理する場合は、印刷資源フォルダ配下に移動します。
注意
印刷資源(オーバレイ、文字パターン)は、外付けのハードディスクまたはネットワークドライブに移動しないでください。
移動先のフォルダには、以下の文字を含むフォルダを設定しないでください。
全角文字
シフトJISに存在しない文字
システム起動時にドライブが認識できない場合、VSPサービスの管理情報が「インストール時の文字パターンが存在しない異常」となり、SF2用のLUが起動しなくなります。
この場合、以下の手順で復旧してください。
ドライブが認識された状態で、オーバレイツールの[VSPサービス]タブで[登録] ボタンをクリックし、文字パターンファイルをすべて登録します。
または、コマンドラインで以下のとおり実行します。(登録ファイル名はワイルドカード"*"も指定可能)
hpovlmv /a 登録ファイル名
[VSP資源の移動]ボタンをクリックし、ローカルディスクに印刷資源を移動します。
Windowsシステムを再起動してください。
印刷資源の移動では、移動元の印刷資源(文字パターン、オーバレイ)を削除しません。移動元の印刷資源が不要な場合は、手動で削除してください。
オーバレイファイルのアイコンに青色の「×」が付いている場合、管理情報に矛盾があります。
[修復]ボタンをクリックしてください。
参考
オーバレイファイルのアイコンに赤色の「×」が付いている場合は、オーバレイファイルが存在します。 [登録]ボタンをクリックして、オーバレイを登録してください。
他のHOST PRINTサーバで使用していた印刷資源をオフラインで登録するための機能です。以下の手順で登録を行います。
登録するオーバレイ/文字パターンファイルをそれぞれのVSP資源を格納しているフォルダへコピーします。
VSP資源のデフォルトの格納先は以下のとおりです。
文字パターン :
HOST PRINTインストール先のpatternフォルダ
オーバレイ :
HOST PRINTインストール先のoverlayフォルダ
[登録]ボタンをクリックします。
⇒ファイルの選択画面が表示されます。
登録するファイル名を選択します。
Windowsシステムを再起動します。
注意
オフラインで登録できるオーバレイは、PLOP/Xを利用してサーバにダウンロードしたオーバレイのみです。
参考
大量のファイルを登録する場合
大量のファイルを登録する場合、[登録]ボタンによる操作では手間がかかるため、コマンドインタフェースを用意しています。
コマンドによる登録は、以下の手順で行ってください。
オーバレイツールを起動している場合は、終了させます。
登録するオーバレイ/文字パターンファイルをそれぞれのVSP資源を格納しているフォルダへコピーします。
VSP資源のデフォルトの格納先は以下のとおりです。
文字パターン :
HOST PRINTインストール先のpatternフォルダ
オーバレイ :
HOST PRINTインストール先のoverlayフォルダ
MS-DOSコマンドプロンプトを起動し、カレントフォルダをHOST PRINTのインストール先へ変更します。
以下のコマンドを入力してファイルを登録します。
「追加ファイル名」にはワイルドカード(*)を用いることができます。
Hpovlmv /a 追加ファイル名
コマンドの入力例を以下に示します。
Hpovlmv /a *
Hpovlmv /a KOL1*
Hpovlmv /a KOL1AAMI
Hpovlmv /a *.*
Hpovlmv /a KOL*MI
印刷資源の文字パターン/オーバレイを、以下の手順で削除します。
オーバレイツールを起動している場合は、終了させます。
エクスプローラから印刷資源フォルダ内の印刷資源のファイルを削除します。
オーバレイツールを起動し、オーバレイツールのファイル一覧に表示されないことを確認してください。
注意
オーバレイツールで登録した印刷資源はPLOP/Xの削除機能を利用して削除することはできません。
オーバレイツールで登録した印刷資源を削除すると以下の警告メッセージが出力されますが、動作に問題ありません。
イベントID:4001
[HOST PRINT VSP SERVICE]
内容:エラーを検出しました.
原因:ファイルが見つかりません.