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HOST PRINT V7.2L11 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

3.6.1 HOST PRINTツール(環境移行支援)

環境移行支援ツールは、HOST PRINTのセットアップ環境や印刷資源を一括保存し、他のサーバなどへ復元する機能を提供します。

本ツールで移行できる対象は、以下のとおりです。

注意

このツールの対象となるのは、PCプリントサービスとVSPサービスです。

帳票管理サービスおよび帳票配信サービスは、環境の移行ができません。新たに環境を構築する必要があります。


本ツールでサポートしている移行パターンは以下のとおりです。

移行先

移行元

V5.1 L30

V6.0 L10

V6.5 L10

V6.5 L20

V7.1 L10

V7.1 L11

V7.2 L10

V7.2L11

V7.2L11


(備考1)


(備考1)

備考1 : ツールを使用する前に、移行元をV6.5L20へアップグレードする必要があります。


HOST PRINT V7.1L10より前のバージョンから移行する場合、以下のLU制御タイプを設定しているJOB情報は復元できません。

環境の移行手順は以下のとおりです。

  1. 移行元のサーバで動作しているHOST PRINTがV6.0L10以前の場合は、V6.5L20をインストールします。

  2. 本ツールを起動し、「環境の保存」を行います。

  3. 移行先のサーバにV7.2をインストールします。

  4. 本ツールを起動し、「環境の復元」を行います。


環境の保存

移行元サーバで環境を保存する手順は以下のとおりです。

  1. サーバへ管理者権限(Administrator)でログオンします。

  2. 「HOST PRINT」グループの「HOST PRINTツール」を起動します。

  3. ツールのアイコン一覧から「環境移行支援」をダブルクリックします。

  4. 「環境の保存」を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

  5. 環境の保存先を入力します。

    保存データは容量が大きいため、ハードディスクへの保存をおすすめします。


環境の復元

移行先サーバで環境を復元する手順は以下のとおりです。

  1. サーバへ管理者権限(Administrator)でログオンします。

  2. 「HOST PRINT」グループの「HOST PRINTツール」を起動します。

  3. ツールのアイコン一覧から「環境移行支援」をダブルクリックします。

  4. 「環境の復元」を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。

  5. 保存しておいた環境のあるフォルダを入力します。

注意

  • 環境移行支援ツールで設定するパスには、以下の文字を含めないでください。

    • 全角文字

    • シフトJISに存在しない文字

  • 環境移行支援ツールでは、GDI印刷(LBPサポート)で使用するオーバレイファイルの格納場所は、ひとつしか指定できません。移行元の環境でオーバレイファイルを複数の格納場所で管理していた場合でも、環境移行支援ツールの“移行先のオーバレイフォルダ”で指定した場所に、すべてのオーバレイファイルを復元します。移行先の環境で、オーバレイファイルを複数の格納場所で管理したい場合は、オーバレイツールでオーバレイを格納する場所を設定し、オーバレイファイルを格納してください。オーバレイツールの使用方法については、“10.2.1 オーバレイツール”を参照してください。

  • 以下の環境を復元すると、GDI印刷(LBPサポート)で使用するオーバレイファイルの、デフォルトの格納場所の設定が削除されます。

    • 環境移行支援ツールの「環境の保存」で、オプションの[オーバレイファイル]チェックボックスを外して作成した環境

    GDI印刷(LBPサポート)で端末オーバレイを利用する場合、オーバレイツールでオーバレイファイルを格納する場所を設定し、オーバレイファイルを格納してください。オーバレイツールの使用方法については、“10.2.1 オーバレイツール”を参照してください。

  • 移行元で HOST PRINT Service Managerにログオン情報を定義している場合、移行先で同名のユーザーアカウントが必要となります。


参考

  • 移行先に移行元の環境と同じプリンタ定義がない場合、JOB情報によりプリンタを変更できます。

  • 移行先に移行元の環境と同じプリンタ定義がある状態で、プリンタドライバが異なる場合、移行先でJOB情報を再作成する必要があります。

  • 環境の復元後、以下の場合は、VSPサービス用の印刷資源を登録してください。

    a)以下のOS間での移行の場合

    • Windows NTからWindows Server 2008

    • Windows NTからWindows Server 2012

    b)以下のOS間での移行で、移行元と異なるパスにインストールした場合

    • Windows 2000からWindows Server 2008

    • Windows 2003からWindows Server 2008

    • Windows Server 2008からWindows Server 2008

    • Windows 2000からWindows Server 2012

    • Windows 2003からWindows Server 2012

    • Windows Server 2008からWindows Server 2012

    • Windows Server 2012からWindows Server 2012

      VSPサービス用の印刷資源の登録方法については、“10.1 印刷資源の準備”を参照してください。

    c)移行元と異なるパスにVSPサービス用の印刷資源を移行した場合

    なお、b)、c)の場合、以下の手順で移行すると、印刷資源の登録時に更新される登録時間を、移行元の登録時間に保持することができます。

    1. 移行先に、移行元と同じ構成で、VSP印刷で使用する印刷資源の格納場所のディレクトリを用意します。

    2. 復元時のVSP資源の移行画面で、移行元と同じ印刷資源の格納場所のディレクトリを指定します。

    3. 復元後、必要に応じてオーバレイツールで印刷資源の格納場所を移動します。