ジョブスケジューラコマンドで使用するコマンドには以下のものがあります。
システム管理者権限で使用するコマンド
ジョブスケジューラが提供するシステム管理者権限で使用するコマンドおよび関連する制御文について説明します。システム管理者権限で使用するコマンドの一覧を以下に示します。
jobschsetholコマンド
カレンダの休日を登録/変更/削除します。
休日情報制御文
休日情報を設定する制御文です。
jobschsetcalコマンド
起動日雛形を登録/変更/削除します。
起動日雛形制御文
起動日雛形を設定する制御文です。
jobschcodコマンド
日変わり時刻を変更し、グループおよびジョブネットを再スケジュールします。
jobschsetprojectコマンド
プロジェクト情報を登録/変更/削除します。
プロジェクト情報制御文
プロジェクト情報を設定する制御文です。
jobsch_startコマンド【UNIX版】
ジョブスケジューラデーモンを起動します。
jobsch_endコマンド【UNIX版】
ジョブスケジューラデーモンを停止します。
一般ユーザの権限で使用するコマンド
ジョブスケジューラが提供する一般ユーザの権限で使用するコマンドおよび関連する制御文について説明します。一般ユーザの権限で使用するコマンドの一覧を以下に示します。なお、各コマンドが操作できるプロジェクトは、プロジェクトのアクセス権設定に従います。
ポイント
拡張ユーザ管理機能が有効な場合は、以下のコマンドを実行したOSユーザがシステム管理者(Windows版の場合はAdministratorsグループに属するユーザ、UNIX版の場合はスーパーユーザ)かどうかでアクセス権の認証が変わります。
実行したOSユーザがシステム管理者(Windows版の場合はAdministratorsグループに属するユーザ、UNIX版の場合はスーパーユーザ)の場合は、Operation Managerの管理者の権限(すべてのプロジェクトに対して更新権あり)で実行されます。
実行したOSユーザがプロジェクトの所有者の場合は、所有者となっているプロジェクトに対して更新権を持っているものとして実行されます。
上記以外のユーザの場合は、プロジェクトにアクセス権を持つすべてのOperation Managerユーザに対応するOSユーザの中に、コマンドを実行したOSユーザが含まれ、権限があれば、コマンドは実行されます。コマンドを実行したOSユーザが複数のOperation Managerユーザに対応づけられている場合、OSユーザは、対応づけられた複数のOperation Managerユーザのアクセス権の中で一番強い権限(更新権>登録権・操作権>参照権)を持ちます。なお、OSユーザに対応づけられたOperation Managerユーザに、登録権と操作権が設定されている場合、OSユーザは、両方の権限を持ちます。
Systemwalker認証リポジトリが有効な場合は、以下のコマンドを実行したOSユーザがシステム管理者(Windows版の場合はAdministratorsグループに属するユーザ、UNIX版の場合はスーパーユーザ)かどうかでアクセス権の認証が変わります。
実行したOSユーザがシステム管理者(Windows版の場合はAdministratorsグループに属するユーザ、UNIX版の場合はスーパーユーザ)の場合は、Operation Managerの管理者の権限(すべてのプロジェクトに対して更新権あり)で実行されます。
プロジェクト所有者の場合は、所有者となっているプロジェクトに対して更新権を持っているものとして実行されます。
上記以外のユーザの場合は、プロジェクトに対してアクセス権が設定されているOSユーザであれば、実行されます。
jobschsetnetコマンド
jobschsetgrpコマンド
jobschctljobコマンド
jobschcontrolコマンド
jobschctlgrpコマンド
jobschmoveコマンド
jobschmsgclearコマンド
jobschmsgeventコマンド
jobschprintコマンド
jobschprintcsvコマンド
jobschdeftocsvコマンド
jobschcsvtodefコマンド
jobschchecktimeコマンド
jobschchecklogコマンド
jobschchkfileコマンド
jobschnetmemoコマンド
jobschsetnetコマンド
ジョブネットを登録/変更/削除/複写します。ジョブネットの起動日/メッセージ事象/一時変更情報を登録/削除することもできます。
ジョブネット制御文
ジョブネットの登録情報を設定する制御文です。
ジョブ制御文
ジョブの登録情報を設定する制御文です。
起動日制御文
ジョブネットの起動日を設定する制御文です。
メッセージ事象制御文
メッセージ事象を設定する制御文です。
一時変更制御文
ジョブネットの一時変更情報を設定する制御文です。
jobschsetgrpコマンド
グループを登録/変更/削除します。
グループ制御文
グループの登録情報を設定する制御文です。
グループ内ジョブネット制御文
グループ内のジョブネットの登録情報を設定する制御文です。
jobschctljobコマンド
ジョブを制御します。
jobschcontrolコマンド
ジョブネットを制御します。
jobschctlgrpコマンド
グループを制御します。
jobschmoveコマンド
グループ/ジョブネットの登録順序を変更します。
jobschmsgclearコマンド
発生済のメッセージ事象を再び待ち合わせます。
jobschmsgeventコマンド
メッセージ事象を発生させます。
jobschcancelnetコマンド【Windows版】
ジョブネット起動キューにつながっているジョブネットを削除します。
jobschdeftocsvコマンド
制御文形式のジョブネット、グループ、カレンダの休日および起動日雛形の登録情報を、CSV形式に変換します。変換結果は標準出力(stdout)に出力します。
jobschcsvtodefコマンド
CSV形式のジョブネット、グループ、カレンダの休日および起動日雛形の登録情報を、制御文形式に変換します。変換結果は標準出力(stdout)に出力します。
jobschchecktimeコマンド
指定した時刻がくるまで待つコマンドです。
jobschchecklogコマンド
テキスト形式のログファイルに特定の正規表現が含まれるかを調べます。
jobschchkfileコマンド【UNIX版】
ファイルの有無の確認、およびファイルの作成/更新/削除を待つためのコマンドです。
jobschnetmemoコマンド
ジョブネットにメモを登録/削除します。メモ内容を出力/検索することもできます。
旧バージョンからの移行コマンド
jobschconvert
旧バージョンのジョブスケジューラデータベースを、本バージョンで使用可能なデータベースへ変換します。
制御文について
制御文は、メモ帳などのエディタを使用して記述してください。なお、制御文が記述されたファイルを定義ファイルと呼びます。
制御文の記述形式および注意事項を以下に示します。
記述形式
制御文は以下の形式で記述します。
KEYWORD ←制御文を示すキーワード operand1 パラメタの並び ←オプションとそのパラメタ operand2 パラメタの並び …………… operandn パラメタの並び ; ←制御文の終了
注意事項
制御文を示すキーワードからセミコロン“;”までを1つの制御文とします。
キーワードやオプションは1行に1つ記述し、改行してください。
オプションとパラメタの間は、空白1文字(半角)を挿入してください。
制御文の指定ミスが1つでもあれば、登録されません。
コメントを記述することができます。コメント行には先頭に“#”を付加します。
各制御文の説明において、項目の長さを“バイト”で表す場合、2バイトは半角2文字/全角1文字に相当します。