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Systemwalker Centric Manager 全体監視適用ガイド
FUJITSU Software

1.2 機能概要

全体監視の運用形態と、各運用形態で使用できる機能の概要について説明します。


運用形態

全体監視機能を利用した運用には、以下の2種類があります。

使用できる機能

全体監視環境の各運用形態で使用できる機能について説明します。


機能分類

機能

シングルサイト型

マルチサイト型

説明

Systemwalkerプロトコル

Systemwalkerプロトコル

インターネット標準プロトコル





ネットワークの構成情報の管理

ノード検出

自動検出はできません。
被管理側のノード構成情報を、管理側の全体監視サーバへ移入して管理します。

システムの構成情報の管理

インベントリ管理

被管理側で収集したインベントリ情報は管理できません。
被管理側の運用管理サーバと、管理側の間は、ほかのファイル転送機能などで代替してください。

アプリケーションの構成情報の管理

アプリケーション検出

×

×

×





クライアントのコンソール

[Systemwalkerコンソール]

Webコンソール

[Systemwalker Webコンソール]

サーバ間連携(対処連携)

×

全体監視サーバ・被管理サーバの一方で監視イベントの状態を[対処済]または[保留]に変更した場合、他方のサーバでも監視イベントの状態が自動的に同期して変更されます。

ポリシー配付

イベント監視の条件定義のポリシーだけを配付できます。
全体監視サーバが所属するドメインへは、ポリシー配付できません。





資源配付・状況検索

×

インターネット型の場合、HTTPS通信で配付します。

配付結果通知

×

インベントリ通知

×















(注)

稼働監視

稼働状態の監視

×

×

×

被管理側で収集した異常メッセージ、およびしきい値超えなどのイベントを管理側へ通知し、監視することができます。
被管理側の[Systemwalkerコンソール]に出力したイベントをフィルタリングし、管理側へ通知することができます。

障害監視

SNMPトラップの監視

MIBしきい値監視

×

×

×

システムのイベント監視

性能監視

システム性能監視

×

×

×

ネットワーク性能監視

×

×

×

性能情報の表示

×

×

×











稼働監視

アプリケーションの稼働状態の表示

×

×

×

被管理側で発生した稼働違反、およびしきい値超えなどのイベントを管理側へ通知し、監視することができます。
被管理側の[Systemwalkerコンソール]に出力したイベントをフィルタリングし、管理側へ通知することができます。

アプリケーションの稼働状態の監視

×

×

×

障害監視

アプリケーションのイベント監視

性能監視

アプリケーションしきい値監視

×

×

×

アプリケーション性能表示

×

×

×





業務監視

業務構成の管理

リソースの関係管理

ノードの変更監視

未登録固定IPノードの接続検知

×

×

×

全体監視サーバでは監視ができません。
被管理側のイベントを管理側へ通知した監視ができます。

固定IPノードの削除/追加/アドレス変更の検知

×

×

×






操作制御

サーバアクセス制御





リモートからの操作

リモート操作

×

被管理側のPC(Windows版)から操作できます。

リモートコマンド

○(注2)

△(注1)、(注2)

×

自動アクションは、サーバごとに実行してください。
(注1)V13.0.0以前の運用管理サーバに対してリモートコマンドを発行するためには、運用管理サーバで全体監視サーバを定義するときに、接続方法として“常時接続”を指定してください。
(注2)運用管理サーバ配下の被監視システムを複数選択して、同時にリモートコマンドを発行する運用がある場合、運用管理サーバで全体監視サーバを定義するときに、接続方法として“常時接続”を指定してください。

リモートからの電源投入・切断

サーバの電源投入・切断

×

障害対処の自動化

自動アクション










ネットワーク性能評価

性能情報グラフ表示

×

×

×

システムの評価

レポーティング

評価レポート機能はマネージャ側の機能です。
全体監視サーバまで収集された情報を元に、レポート出力ができます。

Systemwalker




イベントトレース

イベントトレース

プロセス監視

Systemwalkerのプロセス監視

ダウン監視

Systemwalkerセルフチェック

×

×

スローダウン監視

イベントのスローダウン監視

IPC資源の一元管理

インテリジェントサービス

ソフトウェア修正管理

被管理側で収集した修正の情報は管理できません。

監査ログ管理

×

全体監視サーバからの監査ログ管理のポリシー設定(収集定義登録・配付)はできません。

監査ログ分析

×

各運用管理サーバから全体監視サーバに監査ログを収集した場合、運用管理サーバ上でログ分析を行うときと同様に、全体監視サーバ上でログ分析を行うことができます。

監視抑止

×

×

×

全体監視サーバで、監視抑止の設定を行うことはできません。
また、監視対象となる各運用管理サーバで設定された監視抑止の状況を確認することもできません。

資産管理











調査資料の採取

保守情報収集ツール

○:使用可能
△:一部使用可能
×:使用不可能
注) Systemwalker Centric Managerを導入しないシステムのイベント監視やインベントリ管理も、Systemwalker Centric Managerを導入したシステムと同様に監視や管理ができます。

注意

VM運用について

管理OSに異常が発生した場合、同一物理サーバ内のゲストOSにも影響があるため、高信頼な環境を実現することができません。このため、同一物理サーバ内の2台の運用管理サーバで全体監視環境(全体監視サーバ-被監視運用管理サーバ)を作成しないでください。
VM運用で使用できる機能の詳細については、“Systemwalker Centric Manager PRIMERGY/PRIMEQUEST運用管理ガイド”の、“機能概要”を参照してください。